花譜2nd ONE-MAN LIVE 不可解弐Q2 感想
Twitterの相互アカウントさんのライブ感想で知った「花譜」というVtuberがいる。感情を絞り出すように歌声に乗せる彼女に惚れてしまい、CDも買って動画も追いかけていたのだが、本日2021年3月13日開催のワンマンライブ「不可解弐Q2」にてようやくライブを生視聴する機会に出会えた。
花譜はバーチャルの存在であり、現実には存在しない。今までVtuberのライブを見る機会を悉く逃していた私にとって、コロナ禍の今無観客&配信のみで行うVtuberのライブというのは一切触れたことのない、未知のものであった。心のどこかで現実のそれを超えられないのかもしれない、という思いだてあったかもしれない。
だが、そこあったのは想像も現実も越えた"なにか"であった。
花譜は”花譜”という存在を究極まで絞り出し、ライブ会場を自由自在に使う魔法使いとしてふるまう。彼女は”画面のこちら側”の心をあっという間に鷲掴みにし、ライブ会場へと引き込んでいく。音楽という概念そのものに恋をしているかのような、圧倒的な熱量及び感情を乗せた歌声は、月並みな表現ではあるがこちらの心を震わせてくるのだ。
音楽で感動するということは今までもあったのだが、涙腺を崩壊させるほどの圧倒的な熱量を浴びたのは初めて出会った。当方が音楽との出会いが乏しい地方在住者だというのも理由の1つではあるが、私にとって今回の「不可解弐Q2」という新時代のライブは、それだけの魔法を秘めていたのだ。
最高のライブを全身に浴びたからといって、明日からの現実が変わるわけではない。スケジュールはたっぷり詰まっているし、陰鬱になるような出来ごとだって度々起こるだろう。それでも、花譜がかけてくれるほんの少しの魔法は、きっとそんな日々を楽しくさせてくれるのだ。花譜、生まれてきてくれてありがとう。
私はいい文章というものの書き方を知らないし、正直この感情のままに書いた感想文が駄文でないと言い切ることはできない。それでも、この文章を見てくれた誰かにとって「花譜という存在に触れるきっかけ」になってくれたら、それはとても嬉しいことなのだ。
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