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MAMA2023と東京聖地巡礼+友人の話

11/29のMAMAに
セブチのミンハオペンである友人と参加した。

休みが合わず、
ちぐはぐな状態で当日を迎えた。

当日は私が忘れ物をし、
出発が遅れてしまった。

「遅れて本当にごめん!
そういえば、昼ってどうする?」
「買ったよー!新幹線で食べよ」

この10年来の友人は
私と同じくマイペースである。
だが、私と違って器が大きく、
思春期の頃は彼女に対して
独占欲や嫉妬など
ずいぶん重い感情を抱えたほどだった。

ていうか私は周囲の友人に
すぐ重い感情を抱える
メンヘラだった。
我ながら怖い。


私はミンハオに合わせた
聖地巡礼のモデルルートを
事前に調べて送った。
2人とも東京に不慣れなので、
ぶっつけ本番は無理だろうと
私は決めつけていた。

『表参道の根津美術館!
高級中国茶店・Te Hong!
目黒の東京都庭園美術館!
東京ドーム!』

新幹線に乗り込んですぐ、
事前計画が崩れる。
他の写真スポットも
効率よく回るルートを
探すことになった。

仕方ない。
セブチの聖地は東京に山ほどある。
私達2人とも、
東京に行くことは少ないのだ。

スマホの電池がどこまでもつか、
目的地に迷わず行けるのか。
不安を抱えやすいが、
やるしかない。


そうか、
この子は
愛されマンネそのものなんだ。

雑食オタクの私は
数々のマンネを思い浮かべる。


目の前の愛されマンネは、
私より臨機応変な行動ができる。
私よりもオタ活が上手で、
聖地の写真の構図合わせも
スムーズだ。

そんな能力差も
事前に考慮できていなかったのだ。

ミンハオペンになってから
彼女は恐ろしくフットワークが軽くなった。
元々、「なんとかなるだろう」という奥底の余裕がある。

大地商店のおかげで
構図を合わせやすい



2人で情報を補い合いながら
東京タワーへ。
愛されマンネが
撮影スポットを探すのが得意なので、
私は道順を彼女より多めに探しておく。


「ミンハオの行った
森美術館や国立新美術館に
行けばなんとかなるだろう」


そんなノリで着いた
六本木駅で、
マンネのスマホの充電が切れる。

マンネ、初のチャージレンタルサービスを使う。
私も持参のミニ充電器をずっと酷使していた。


マンネ、森タワーを前にして、
「ミンハオは企画展しか写真を挙げていない」
と悩む。

彼女が出した結論は、
「国立新美術館の前を通って、
乃木坂駅から庭園美術館に行く」


私は既に足の痛みに不安があるけど、
いいぞ、マンネが楽しいなら行こう。


ここから庭園美術館の予習ルートが活きてくる。
庭園のみの観覧は200円。

「さすがに建物内の同じ写真は無理か」
と諦めていたところ、
庭園内の茶室を発見。

マンネが再び撮影に情熱を向ける。
チャージサービスのレンタル充電器は、
こうして空になった。


東京ドームへ向かう。
私のリュックは荷物規制に引っかかる
微妙なラインかもしれない。
心配症で夜行の荷物を入れすぎているのだ。
パツパツの化粧ポーチ、2枚のタオル。

だが、事前に調べた時に
「春日駅のロッカーなら意外と穴場かも」
というサイトを読んで
完全に安心していた私は
後楽園駅まで何も対策せずに
向かってしまった。


こんなギリギリに、不慣れな駅近くの
コインロッカーが運よく空いているはずがない。


内心、自分を恨み始める。
なんでいけると思った?


マンネ、
「2日目は意外と
チェック緩かったって情報もあるし、
まあ一度行ってみよう」
とフォローしてくれる。
荷物チェックを通る前に
警備員さんに声までかけてくれる。

A4を少しはみ出すリュックは
ありがたくも
こうして通過した。

昔から気付いていたけれど、
マンネの接客長の腕前が
いつも光っている。


マンネ、神席を当てている。
アリーナ左側である。
MAMA当選の連絡が来るまで、
申し込んだことすら知らなかった。

今回、どこまで緩く大きな流れが来ているのだ?

念願のセブチ、ルセラ、アイドゥルが
本当に最高だった。
新人アイドル達も、
人気に納得するオーラだった。

MAMAには様々なアイドルのファンが集まる。
あちこちで熱い歓声が上がるたび、
自分の心にある枷を
何もかも取っ払って
祝福したい気持ちになった。

ネットの声や世間の目に
過剰に囚われているのは私だった。


私が感銘を受けた、
行きつけの眉毛サロンの店員さんを思い出す。

「推しが幸せならそれでいいです。
昔の推しが大変なことになりましたから。
K-POP好きすぎて、
推しも多くて重いですけどね」


私の人生がまた大きく変わろうとしている。



MAMA公演が終わり、
新宿に向かう途中で
目の前のマンネのスマホ充電が
完全に切れる。

私のミニ充電器もとうに終わりを迎え、
夜行に乗るまで残りの電池を温存させる。


新宿では最低限の移動しかしなかった。
思えば、新宿駅で昔
目的地に出られずに
さ迷った記憶があり、
あれから梅田や新宿は
怖いイメージがあるのだ。


しかし、私はなんて
冒険を恐れすぎるんだろう。
夜行で寝付くまでの間、
そんなことを回想した。


マンネはすぐに
眠りについていた。

彼女の軽くて強い性格を
初めて目の当たりにした頃、
天地がひっくり返るような衝撃を受けた。

私はどうしたら人に好かれるのか
わからなくて、
彼女の友人に嫌われるような行動しか
取れない人間だった。

「あんたはクラスで浮いてるね」
と担任に面と向かって
言われたこともあった。

私はマンネのような人間には
到底なれないのであった。


趣味や価値観が似ているからか、
途中で自然と疎遠のようになったものの、
ありがたいことに
今でも仲良くしてくれる。



2年前、私にBTSを薦めてくれてありがとう。
さり気なく気を遣ってくれて、
でも本心からの行動を
いつも自然にしてくれて、
ありがとう。

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