過去の自分へ〜本をたくさん読んでくれて、ありがとう。
noteをはじめたばかりの頃は、何をどう書いて良いのか本当にわかりませんでした。
こんな内容で大丈夫かな…と手探りで書いては、伝えたいことを上手く表現できないことに落ち込むことも多かったです。
悩みながらも定期的に記事を書くことを続けていると、「なんだか、今回は良い感じになったな」と感じられるときがあり、次第に文章を書くのが楽しくなってきました。
文章で自分の感情や考えを表すことに慣れてくると、それに比例して、人と会話することが楽しく感じられるようになりました。
もともと口数が少ない方で、頭の中で色々と考えていても、それを言葉にして相手に伝えるのが苦手です。
けれど、noteに記事を書くようになってから、自分から人に話しかけたり、会話のキャッチボールをすることが以前よりスムーズにできるようになってきたのです。
アウトプットがうまくできる、というのは心の安定にも良い作用をもたらすなぁ、と感じています。
たとえば、なにかトラブルがあると、ぐるぐると同じことを考えて自家中毒におちいることが多かったのですが、この頃はそういうことも少なくなりました。
考えてみれば、こうして文章というかたちで表現ができるのは、10代の頃の自分がたくさん本を読んでいてくれたおかげだと思います。
あの頃に読んだ本が自分の血肉…というか、"核"になっている、という気がするのです。
自分をもてあましていて、現実との折り合いが上手くつけられず、生きることに対して灼けつくような痛みを感じていたあの日々。
本だけが自分を現実世界につなぎとめる命綱でした。
ページをひらけば一瞬で様々な世界に行ける。
そしてこの世界には生きるのに値する美しいものが存在すると、感じさせてくれたから。
救いを求めるように当時のわたしは本を読んでいたわけですが、そのことが20年後の自分の人生を楽しいものにするとは、思いもよらないこと。
もしかしたら、今、noteに文章を書くことは未来の自分にとっても大切なことなのかもしれない。
そんなふうにも思うのでした。
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