今朝方のことだ
寝ていたら右の肩を

つんつんとつつく鼻先があった

それが飼っていたチョコの
お布団の外から
「いれて」という合図だった
久しぶりだな

わたしは起き上がって
暗い中で座ったまま

チョコのことを昔のように
抱っこした

相変わらずふかふかで
綿毛のような感触
暖かくて
いい匂いがした、気がした

そこで目が覚めて、でも

まだ手と肩に綿毛の暖かさと
柔らかさが残っていた

この夢を忘れないように
もう一度寝て、起きて
「なんかいいことあった夢見た気がする」
って思い出せないと嫌だから

スマホにメモをした

メモしている途中で涙がどんどん出た

理由が説明できないけど
勝手に涙が止まらなかった

犬がいなくなって
1年４ヶ月
長い間泣いていなかった
夢も見ないまま
このまま私の中で
フェードアウトしていくと
思っていた

不思議だけど
誰かが天寿を全うするのも
誰かが新しく命を芽吹かせるのも

全部あたりまえの流れの中のことだから
あまり過度に心を揺らさないようにね

そういうことを、ただ
伝えていったような

言葉ではないメッセージが残っていた