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気になるUI-信号機の赤い文字

早速ですが、ここで問題です。まず以下の画像をご覧下さい。

少し見にくいので拡大します。

これは福岡にある交差点の信号機です。この赤信号の下に表示されている

「先に赤信号」

これが消えた後何が起こるでしょう?次の3つから選択して下さい。

a:青信号になる
b:「→」などの矢印マークが表示される
c:そのまま赤で終わる

シンキングタイムなしで、先に正解をお伝えすると

c:そのまま赤で終わる

が正解です。いかがでしょうか?因みに私はbの「→」などのマークが表示されると思っておりました。


この交差点を図で表すと以下のようになります。

写真で掲載した信号は時差信号の為、赤になっても対向車線は青のままです。そのため、同一車線では右折したい車が曲がれず、待機している状態になります。

この交差点では対向車線の通行量が多く、同一車線が右折するには信号が赤なってから右折するしかありません。しかし、時差信号で右折出来ない。まさに立ち往生となります。危険な交差点です。

ここで登場するのが「先に赤信号」という見慣れない信号機の表示です。
ここまで説明するとわかると思いますが、同一車線は先に赤信号だけど、対抗車線は時差信号でまだ青だよということを伝えています。ようは時差信号を説明しているだけです。

一見親切そうに見えますが、私が初めて見た時は、

「先にという事は後があるはず」と思いました。


赤信号の後に矢印が表示されると。
自己中心的な考えです。しかし、右折出来ない・時差信号となると右折用の矢印が出そうなものです。

実際、この交差点では私みたいに右折できず立ち往生してしまっている車両はとても多いです。どうやら勘違いしているのは私だけではなさそうです。

ではなぜ私は勘違いしてしまったのか。


「先に赤信号」と「時差信号」がリンクしている事に気づいていなかった

なぜリンクしている事に気づかなかったのか。それはあまりに右折出来ないから救世主(矢印)を期待していたからです。


私の中で、「先に赤信号」と「矢印」がリンクしていた事になります。


なぜ、「先に赤信号」を表記しないといけなかったのか?

時差信号では以下の点が指摘されています。

通常の時差式信号機の場合、右折車線側から対向車線の信号が分からないため、対向車線の信号が赤になったと勘違いして右折車両が発進し、対向車線の直進車両と衝突する事故が多い。 

この問題点を解決するために「先に赤信号」を表記しています。時差信号は事故が多いので、アナタのいる車線は先に赤ですよ。ということを伝えているわけです。

そして、信号の周りの標識の数々を見てもわかるように情報が多すぎて時差信号を認識出来ていないのも問題の1つでしょう。


解決策はあるか?

おそらく交通量を調査してこのような形になったとは思いますが、まずは時差信号をなくし、矢印に変更する事で解決するでしょう。


気づいた事

人は自分の都合の良いようにリンクする
人は情報が多いと見逃す


ちなみに余談ですが、赤信号で全方向矢印の場合は歩行者も対向車も止まっている。進めるのは同一車線の私達だけという無敵モードを表します。

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