福島泰樹短歌絶叫コンサート20240110「風に献ず」

今回はいつものピアノ長畑雅人さんに加え、シンガーソングライターの佐藤龍一さんのご登場でした。

過去、パーカッションや舞踏とのコラボは観たことがあるのですが、今回佐藤さんのパートである、ギターとボーカルというののセッションは初めてで、楽しみにして出掛けました。

めっちゃ、前のめりで観てしまいました。
あの聞き覚えのある絶叫フレーズが楽曲になり、そこに『歌詞』となって生まれ変わった詩たちは、まるで最初からこの曲がついていたかのよう。佐藤さんの歌声がまた伸びやかで音域広く、ファルセットが美しく、ものすごく聴き応えのあるステージでした。

さて具体的にギターと声の入った、『短歌絶叫』はといいますと、
基本は、いつものように福島先生が詩・短歌を絶叫朗読し、ピアノと同じようにバックでの演奏をされているのですが、ボーカルもやられる彼が入ると、絶叫する福島先生と掛け合いのような、絶妙に息の合ったひとつの『曲』になっていました。

そして一部の最後に、佐藤さんの曲『あわせ鏡』(1975年)をフルコーラス(なのかな?)で聴きました。
曲も詞も全く古いと感じず、むしろ今の時代にこそ合っているのではないかと思いました。いろいろな『物語』が語られていくように、曲調が変わったりアレンジが変わったりするので、かなり長い楽曲なのに、飽きない。むしろ同じフレーズが繰り返されることで、聴いているとそのまま一緒にくちずさみたくなるような気安さがありました。ポップなアレンジから大迫力でかき鳴らされる、変幻自在なギターと力強いボーカル。圧倒されて、終わったときには思わずスッと立ち上がりたくなりました(スタンディングオベーションね)
いろんな舞台やコンサートを観てきて、これはスタンディングでしょう、と思うトキがたまにあるんですが、今夜のがそれでした。(でもチキンなので立ち上がりませんでしたけど…💦)

で、一部が終わって二部に入ると、福島先生の詩や短歌に曲をつけて歌ったり、いつもコンサートで聞き覚えのある詩に曲がついたことで、どんどん迫力の度合いがアップ。

短歌絶叫と、ピアノとボーカル&ギターとのコラボレーションは、これまで私が観たなかで最もパワフルに五感を圧倒しました。

頭に入ってきやすいメロディーはまるで読みやすい文章のようでした。なんの引っかかりもなくするすると入ってくる曲になった短歌と詩は、思わず一緒に口ずさみたくなるようなフレーズになっていました。

短歌絶叫コンサート常連の中原中也や宮沢賢治の詩も、曲のアレンジが多様で、アグレッシブだったり、しみじみと聴かせたり、ギターも嬉しいだろうと思うような音で鳴らされていました。(音楽シロートの私がこんな風にイロイロ言うのもヘンなんですがね…。伝われー!!)

私がとても好きな一節、『もっと電車よ、真面目に走れ』もこんなふうな『歌』になるんだ、とびっくりいたしました。

さて今回の、MC福島先生のお話のなかで、むむっ!? と興味を惹かれたのは、宮沢賢治の友・保阪嘉内についてふれられたとき。
宮沢賢治が『わが友』と呼んだ、たった一人の友人 に、賢治は恋をしていたのではないかと分析。手紙で口説いているともお聞きしたときは、腐っている私の脳が大喜びしていました!(^^)!
つい最近も、男性のバディものとしてものすごく面白かった映画を観たものですから、そこの説明はについ聴き入ってしまいました。
(そう、私はきっとバディ(相棒)、そしてブロマンスが好きなのだと、今日思いました…)

その流れで、トリは『賢治幻想』。大満足のまま一旦終わりましたが、すぐにアンコールの拍手が起こって、アンコールは『ダンス』でした。
何度か聴かせていただいている『ダンス』ですが、今日はやはり少しばかり違うテイストで詩の世界に没入することが出来ました。

『私の上に降る雪は~』のくだりが大好きなのですが、真綿→霙(みぞれ)→霰(あられ)→そして雹(ひょう)になり、ついに私の上でふぶく吹雪になるのが、今日とても心に残りました。(詩はそのあと春になるのです。それもすてき)

以上、今回のご報告でした。
今日も大盛況だったため、ちょっと遅くなってから会場に入った私は、今回は最後列端の席(←端っこ好き)で観てみました。前で観るのも良いけれど、なんとなく自分が勝手に思っているのですが自由度が高い気がして(例えば私は座高が高いので、観劇の時は大抵背中を丸めてみてしまうのですが)最後列のため、背筋を伸ばしても怒られないこととか。←というかこの事に関して話しはじめたら夜が明けてしまうので、気になる方がもしいらっしゃったら私に直接聞きにきてくださいね笑。

今頃は、先生方は打ち上げの、真っ最中なのかもしれません。
今年の目標を『質の良い睡眠』に掲げている私は、そろそろ休むことにします。
では。





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