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外に出て、自分の足ると足らぬを知る

「外に出ねば。」

在宅で仕事をしていると、家の居心地の良さにかまけて、そう自分に言い聞かせねばならない時がある。

その「ねばならぬ」の背中を少しでも押そうと所有している、ミュージアムカード。オランダに存在するそれは便利なカードで、オランダ国内の美術館・博物館がほぼほぼ無料で1年間行き放題になるカードだ。

今日はそのカードを活用して、アムステルダムにある通称NEMO、科学博物館へ行って来た。

土曜日の昼間という時間帯と、科学を面白い装置を使って体感できる博物館の特性とが合間って、子ども連れの家族でどの階も賑わっている。

小さい子ども、大きい子ども、そのほかの大人に混ざりながら、私も相方も科学を楽しむ。

オランダ語初級レベルの私にとってありがたいのは、英語でも全て説明を書いてくれていること。興味がある部分をふむふむと、自分のペースで説明を読み進める。

自分のペースで読んで行く分には、良い。
ただ、自分のペースが保てない環境になると、途端に、自分の英語力不足が露呈することを実感することになる。

生物IQ指数を測るテストに相方と挑戦した。相方に比べて、私は英語の文章を読み終わるのにはまだまだ時間がかかる。なので回答をするのにどうしても1歩2歩遅れをとる。

動画を観て、回答するクイズ。動画の中の人物たちが何を言わんとしているか、どんな雰囲気かもだいたい理解できる。でも理解度が100%じゃない。なので自分の回答と相方の回答が食い違った時、自信を持って主張できない。

英語が、読む聞く両方とも一回で頭に入ってこなかった数年前までに比べると、随分進化したと自分を褒めてやりたいけど、まだまだだ。

今の私の英語力。
好きなだけ時間をかけて、自分のペースでやっている分には足りる。
他者がいて、そのペースが自分のコントロールできない範囲になると、足りない。

自分の成長と未熟な部分。自分の居心地の良いゾーンから出て、外とぶつかることでわかってくる。それを知るためにもやっぱり外に出ねばと、改めて思った土曜の昼下がりだった。

いただいたサポートは、小躍りしながらオランダで魚を手に入れるための資金にさせていただきます。ありがとうございます!