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オランダで気づいたエコの話

今日、最近オランダで暮らし始めたばかりの女の子と話した。

彼女の、ここで生活を始めて一番嬉しかったのは、この国がとてもエコフレンドリーだということらしい。

確かに、スーパーではエコバッグを持参して買い物をするのがスタンダード。袋もあるけれど有料で、もう一度買い物にも、他のことにも再利用できるくらい、割としっかりしている。中にはその袋をエコバッグにして、他のお店で買い物している人もいる。

彼女の国ではエコバッグ持参で買い物に行く、というスタイルはまだまだ浸透していないらしく、そういう行動はちょっと好奇な目で見られるらしい。

日本もここ数年でエコバッグが浸透して来たけれど、もう少し前なら確かにそういう雰囲気もあった気がする。

最近はスーパーの買い物袋も有料なところが多くなってビニール袋減ったかな、と思っていたけど、この前の一時帰国、オランダへ戻る前の荷造りした後に残された袋たちの量に驚いた。そうだ、スーパー以外はまだまだ自然な流れで袋に商品を入れてくれるお店がたくさんあるのだ。

という風に、驚くのではなくてせっかくオランダでエコバッグ持参の習慣が身についたんだからそれを日本でも生かさないといけない。反省。

そして彼女とそういう話をしていて気づいたけれど、オランダではマイボトルを持っている人もすごく多い。500mlのペットボトルを持ち歩いている人はあまり見かけたことがない。(売っていることは売っている。)

以前通っていたオランダ語の教室も、わたしのクラスメイトはほとんどみんなマイボトルを持参していた。クラスメイトたちはオランダ人ではないので、オランダ社会がそういう風習になっているのか、それとも彼らの出身国でもそれが浸透しているのか。

リサイクルも大事だけれど、まずゴミを出さない、という姿勢。

日本で働いていた時、オフィスの給茶機には紙コップが備え付けられていたけれど、それだって毎日オフィスにいる人たちが使えば結構な消費量。わたしはマイカップをなるべく使うようにしていたけれど、終業後に洗わないといけないし、乾かす場所も十分にないので、ちょっと面倒で毎日ではなかった。

最近訪れたオランダのオフィスは、給湯エリアに誰でも使えるグラス、マグカップと食洗機があって、そもそも使い捨てのコップを使う仕組みになっていなかった。使ったらあとは食洗機に入れてしまえば良いので面倒な事後処理を考えなくて良い。

この食洗機がオランダで生活する時になかなかいい仕事をしていて、マイボトルは食洗機対応になっているものも多いので、家庭でのお手入れも楽で、毎日使うことが苦にならない。これとは別に、食洗機の素晴らしさを伝える記事もまた書きたい。

そう考えると、社会に馴染むと無意識のうちにエコフレンドリーな行動が身につく。そもそもそれが当たり前なので、もともとここで暮らしている人々は自分がエコフレンドリーという自覚はもはやないんではないか、という気もする。

新しいことが浸透するまでは時間がかかるけれど、それが一度当たり前になってしまえばあとは習慣なので、わたしの母国でも今日話した彼女の母国でも、まずはその新しいことを浸透させていくムーブメントとパワーが必要だと、雑談の末に思ったのだった。

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