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感動は、ずっと忘れない

「ずっとこの景色を眺めていたい」
人生で初めてそう思った。

トルコのカッパドキア。

ハタチそこそこの私には、まだまだ知らない世界の方が多くて、それを見た時に湧き上がる感情も、初めてのものばかりだった。

高台にそびえる洞窟住居の窓辺に腰掛け、かつて住んでいた人々がしていたように、眼下に広がる景色を眺める。

唯一無二のあの地形は衝撃的で、自然の作り上げた人智を超えるものに対する感動がこみ上げてきて、ここを立ち去りたくない、と切に願った。

あれから幾分かの月日がすぎて、あの時の景色を事細かにはもう描写できないけれど、
あの、目を見開いてまばたきを忘れてしまうような、窓の外の景色にぐっと引き込まれるような感覚、全てのマイナスの感情を忘れ去って感動だけが心の中を占領する感覚は、今も忘れずに覚えている。

いつの日か、あの日あの時の感動を求めて、もう一度あの場所へ。

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