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興味がないことにハマる要因

今、すごい勧誘を受けている。

宗教とかネズミ講ではない。

クロスフィット。欧米で流行っているスポーツだ。例外なくヒップスター*な街、アムステルダムでも流行っている。
(*ヒップスターの意味はこちらの記事がわかりやすく説明してくれている)

正直、あんまりどんなスポーツかいまだに掴めていないのだが、身体の基礎力向上を目指した筋トレの複合版的な…?

詳しくはこちらを見てもらいたい。

友人に誘われて、上記の記事でも出てくるファンクショナルトレーニング入門のクラスに参加してみたり、ちょうど先週末にクロスフィットの世界大会があって、その大会をジムで一緒に観戦する、などのイベントに行ったのだが、今のところ、どうもやりたいという気持ちが持てないというか、興味が持てない。

でも猛烈に誘って来ている友人も、元はと言えばクロスフィットなんて超ヒップスターな人々のスポーツで(私の周りではヒップスターはちょっと皮肉な意味で使われる)私はあっち側の人間じゃない、と思っていたみたいなのだけど、今では完全にハマっている。
週末はYouTubeでライブ配信されている世界大会を観ながら、"Come on!!!!"と声援を送っていた。

ということで、この、元は興味が持てなかったことに対して、どういう要因があればハマっていくのか、ということについて考えてみた。ちなみに何かしらのきっかけでやってみた、というトライアルの段階を経たというのを前提とする。

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一つ目は、「周りの人間関係がすごく良い」
トレーニングの場合だと単純に、励ましあったり褒めあったりできる仲間がいるのはモチベーションを保つのにプラスだ。加えて、トレーニング以外の時間で友達関係を築けるような、居心地の良いコミュニティにその場がなっていれば、なおさらまたそこに戻りたいと思えるようになる。
誰も知らない初めての時はちょっと気まずいが、一度知り合いができてしまえばなんとなく自分のホームな気がしてきて行きやすくなる。

あくまで自分が行きたいか、がベースだけど、居心地の良さを求めるという心理も、行きたい気持ちを大きく後押ししているはず。

私の友人はその部分が大きいようで、特にチームを組んでトレーニングするプログラムが好きなんだそうだ。

二つ目は、「自分の成長が見られる」
大人になると特に、同じ毎日のルーティーンの繰り返しで、自分の成長著しい姿を頻繁に見ることができる人はそんなに多くないのではないだろうか。そんな中、興味がなかったこと=ゼロから始めることをやってみると、日常のルーティーンからは得られないスピードで、何かしら自分が前進している成果が得られる。もちろん最初はきついことが大半なのだけど、そこを抜けるとスムーズにそれに取り組め始め、成長の段階がやって来る。

私はヨガを始めた時、硬くて硬かった自分の体が柔らかくなっていくのに、大人でもまだこうやって成長できるのか…!と感動した。

三つ目は、「憧れの人に会える」
これは上の二つよりもさらにシンプルなのだけど、例えば講師でもクラスメイトでも、かっこいい人がいたり、キレイな人がいたり、見たり会うだけで自分の気持ちが高まる人には、やっぱりもう一度会いに行きたくなる。もう完全にファンの心理なのだけど、

憧れのその人もすなるクロスフィットいふものを わたしもしてみんとてするなり

という感じで、お近づきになりたくて、その人がハマっているものはどんなものか知りたくて、続けよう…と思うのだ。そういう自分にとってアイドルみたいな人がいた方が、早急にハマっていく気もする。

私の場合、全く興味がなかったモータースポーツにどストライクのイケメンを見つけ、それ以来、夜中の放映は欠かさず観ていたし、実際にサーキットにも観に行って、彼だけじゃなくそのスポーツそのものにハマった。

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こうした要因が人々を思いもしなかったものへとハマらせていく。

それをやるきっかけと、条件が揃えば、嫌悪感を抱いていたものさえ好きになったりする。

やらず嫌いはやってみることでしか克服できないんだよな、きっと。

クロスフィット…さてこれをやってみようという心境の変化が訪れるのか否か……

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