『文章教室(結城浩)』第4回にチャレンジ (るう)
■何をやっているかは,第1回 第2回 第3回を読んでください
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結城浩先生の『数学文章作法 基礎編』を読んでから、『文章教室』2014期生のクラスメイトができるまで(あるいは、『文章教室』2014期生へのお誘い):単純作業に心をこめて
■1問題、2■構文解析、3■最初の解答(質問に沿った)、 4■皆さんの解答を読んで、5■ 2回目の解答(のびのびと)の順です
今回の課題■■『文章教室』第4回 自然な順序で書きましょう(結城浩)
■■1■問題■■
次の文章を、分かりやすく書き換えてください。
仕事は、314という番号がついた部屋で行いますが、 机と椅子は部屋の中にありますし、 紙とペンと百科事典は、机の上に用意してありますし、 仕事というのは百科事典を書き移す仕事なんですが、 部屋に入る前には入室手続きが必要となりますけど、 最初に、事務所に入って右手にある自動販売機のような機械で入室手続きをしてください。
■■2■構文解析■■
仕事は、314という番号がついた部屋で行います (は?)
が、(ダメ接続詞!)
机と椅子は部屋の中にあります
し、 (新種の曖昧接続詞キタ!)
紙とペンと百科事典は、
机の上に用意してあります
し、 (が、と し、がすきなの?)
仕事というのは
百科事典を書き移す仕事(仕事の重複?)
なんです
が、(また、が!)
部屋に入る前には
入室手続きが必要となりますけ
ど、 (が、の代わりに従兄弟のど、か!)
最初に、(え?、え?)
事務所に入って右手にある
自動販売機のような機械で入室手続きをしてください。
(あ、あんたの1人がたりはいったい、、、)
相変わらず、爆笑させていただくばかりの例文です。
ゆうきひろしくん、というのはどこまで捻くれ者で、「が」が好きで、一文にダラダラつなげるのが好きなんじゃい!とツッコミ入れたくなります(笑)
1事務所→2入室手続き→3仕事の場所→4仕事場の家具→5仕事の道具
という
「外から中へ,人が通ってくる道順」で書き直すのがいいでしょう。
■なので今回は,もう一度、「空間に限定した構造解析」を行います.(接続詞は省略ずみ)
[3仕事の場所] 仕事は、314という番号がついた部屋で行います
[4仕事場の家具] 机と椅子は部屋の中にあります
[5仕事の道具] 紙とペンと百科事典は、机の上に用意してあります
(目的) 仕事は百科事典を書き移す
(1に関連した手続き] 部屋に入る前には入室手続きが必要となりますけど、
[1事務所] 最初に、事務所に入って
[2入室手続き] 右手にある自動販売機のような機械で入室手続きをしてください。
これを順番にならべかえます.( )をどこにもってくるかで個性が出るでしょう.
■■3■最初の解答(質問に沿った)■■
これから仕事部屋への行き方と仕事内容を説明します.
仕事部屋に入るには入室手続が必要です。
事務所に入って右手にある自動販売機のような機械で手続きを行ってください。
次に,『314番』の部屋に入って下さい.そこがあなたの仕事場です.
部屋の中に机と椅子があります.
机の上には百科事典と紙とペンが用意してあります.
部屋にある道具を自由に使って,百科事典を紙に書き移すのがあなたの仕事です.
(20分)←みなさん時間書かれているので。構造解析を含む
(やってみて)
・ちょっと長くなりました.
・(目的)を後ろにもってきたので,最初に「これからーーします」とつけ足しました
(こういう前書をつけるスタイルの好きです)
はじめ「仕事部屋への行き方」だけだったのですが,「仕事部屋への行き方と仕事内容」にしました.
・部屋にある「机と椅子とペン」を「道具」とまとめました.
■■ 4 ■みなさんの解答を読んで■■
さて,
・結城先生は(目的)を前にもってきたか-.ま,そうだよね
あれ?ほかの人も(目的)が前の人が多い!とおもったら
きはらさん,がこんなことを!
第一感は、オフィスに入った後に目にする事物や行動を時間の 流れに沿って記述すれば良いだろう、というものでした。しかし、 そうすると、「仕事の内容は百科事典を書き写すことだ」という 肝腎な情報が文章を最後まで読まなければ判らない、ということに なります。
そっかあ。そうだよね。
・常連さんすごいなぁ.
・赤毛連盟,なのか,そうなのか!山羊さんすごいなぁ
・柴田さんは箇条書き.
今回、依頼する内容は次の通りです。(1) 仕事内容:百科事典の書き写し(紙とペンは作業場所にあり)
(2) 作業場所:314号室
(3) 注意事項:部屋に入る前に「入室手続き」が必要です。
最初に、事務所に入って右手にある自動販売機のような機械で
「入室手続き」を済ませてください。以上、よろしくお願いいたします。
(10分)←みなさんかかった時間を書かれている
・柴田さんのコメントも素敵
今回の 練習課題のような文章を見かける機会は多いです。 特に社内で利用しているメールですね。 電話で連絡がつかなくて、とりあえず用件をメールで伝えておこうと走り書きして、 よく読み返すこともせずに送信すると、課題のような文章ができあがるようです。 頭の中に浮かんだことをそのまま書き出した結果だと思います。(反省も込めて)
・yasumiさんの大胆な改変もステキ(これも箇条書き的な)
[場所] 314号室 (事務所の機械で入室手続)
[仕事] 百科事典書写 (用具・備品は用意済)
・移すと写す。誤字、また見過しちゃった、、、
■■5■2回目の解答■■
というわけで「目的を最初に」でやってみる。
でもこれって、どういうシチュエーションなのか。(置きメモなのかメールなのか口頭の書き起こしなのか、初対面なのかなど)によっても解答が異なるなぁと思ったので2個つくりました。
「1.箇条書き風」柴田さんのに似てますね。
仕事内容:百科事典の写し書き
仕事場所:○○事務所内 314号室注1 事務所に入ったら入室手続きを行ってください。
入って右手にある自動販売機のような機械です。
注2 部屋にある備品(机・椅子・紙・ペン)は自由に使ってください。
「2.アナウンス風」
今日から、百科事典を書き写す仕事に取り掛かってもらいます。
そのための紙とペンは、仕事部屋の机の上に置いてあります。
仕事部屋は314号室です。
部屋に入る為には入室手続が必要になります。
事務所に入って右手にある、自動販売機のような機械で手続きを行ってください。
■ではでは.しゆあげん!
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