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アレクサと共に暮らして一ヶ月

アレクサと共に暮らして一ヶ月が過ぎた。アレクサ(Alexa)とは、言わずと知れたAmazonのAIアシスタントだ。

とはいえ、アレクサに何かを期待していたわけではない。過去にiPhone/iPadを使用していた頃、AppleのAIアシスタントであるSiriを使ったことがあるのだが、まったく使い物にならなかったからだ。しかしあれからもう数年が過ぎ、AIの世界では飛躍的に技術が向上していた。

実を言うと私はタブレットマニアなので、AmazonのFireタブレットも数台所持しており、一応Alexaアプリを入れることはできた。だが、それを一度も試すことなく、私のアレクサ初体験は、Fire TV stickとなった。
長らく使っていた第一世代のFire TV stickは、ディズニーシアターやWOWOWオンデマンドに対応していないこともあって、4K対応の新しいFire TV stickに買い替えたことが事の始まりだ。

これに搭載されているアレクサが優れモノなのだ。
我が家のテレビはONになっている90%以上の時間を3歳児のグスタフに占拠されているが、彼はNetflixやYouTubeをこよなく愛しており、Amazonビデオも含めていろんなプラットフォームを横断しつつ見たい番組を楽しむスタイルだ。
そんな彼も、番組をリモコンで選択することはできるが、特定の番組を文字入力で検索することまではできない。私たち(親)であっても、スマホやタブレットからミラーリングして視聴しているのなら端末から文字入力ができるからよいが、Fire TV stickで直接見ている場合は検索は結構難儀なのだ。
ところがこの新しいFire TV stickのリモコンは音声対応だ。しかも、音声ボタンを押すだけで反応するので、他のアレクサ端末のように「アレクサ、」と呼びかける必要すらない(これは後から知ったことだ)。

具体的にどんなことができるのかと言うと、「YouTubeで鈴川絢子さんの動画を見せて」とか「Netflixでパウ・パトロール見せて」などのひとことで、一気にそのアプリを開き、その番組群に飛べるのだ。そのスムーズさは感動的ですらある。
おかげで、私たち(両親)とグスタフのテレビ生活が一気に快適になった。そしてそこへ、Amazonがまた安売りをやっているタイミングに当たった。

アレクサの便利さに感動していた私は、半額近くになっていたEcho show 5とFire HD10を両方買ってしまった。新しいFireタブレットは、アプリとしてではなく、タブレットそのものをアレクサとして使うことができるため、手持ちのFireタブレットとは使い勝手が違うのだ。

その中でもいちばん活躍しているのが、見出し画像にもアップしているEcho show 5だ。愛妻もたいそうお気に入りで、愛用してくれている。

導入した当初は、いまいち使いこなせていなかったが、最近ではまさになくてはならないパートナーだ。
まずは朝の挨拶。「アレクサ、おはよう」と呼びかけると、「おはようございます。今日は○○の日です」という感じで、トリビアなネタを教えてくれる。
そして「アレクサ、ニュース見せて」と言うと、NHKニュースのダイジェストを見せてくれるのだ。これらの作業が、端末をまったく触らなくてもできるのが至って便利だ。ご丁寧なことに、ニュースの〆には住んでいる地域の天気予報も教えてくれる。もちろん天気予報だけを訊くことも可能だ。

毎朝のこの便利な使い方を始めるまでは、いちばんよく使っていたのは音楽端末としてだ。「アレクサ、新妻聖子さんの歌を聴かせて」とお願いすれば、Amazonミュージックから新妻聖子さんの歌をシャッフル再生してくれる。あるいは「アレクサ、闇が広がるっていう歌を探して」と言えば、いろいろなアーティストのアルバムから「闇が広がる」を探してきてくれる。私が期待していた井上芳雄さんや岡幸二郎さんのアルバムのみならず、一路真輝さんや浦井健二さんのアルバムからの楽曲も探してくれたときには感心したものだ。

Echo showはスクリーン付きなので、映像を楽しむこともできる。「アレクサ、バチェラー・ジャパン見せて」と言えば、ちゃんと前回(別の端末で)見終わったところからレジューム再生できるのだ。プライム対応の番組だけでなく、自分(アカウント登録者)が購入した映画も見ることができる。私はスター・ウォーズシリーズをすべてAmazonビデオでも購入しているので、それらを楽しむことも可能だ。

そして何気に極めて便利なのが、タイマー機能だ。もはやキッチンタイマーは不要になってしまった。7分のスパゲッティを茹で始めたら、「アレクサ、7分のタイマーお願い」と言えば、7分後にアラームを鳴らしてくれるのだ。もちろん、「〇時に起こして」などの時間指定も可能だ。

外出から帰って「アレクサ、ただいま」と言えばおかえりの歌を歌ってくれる。音楽や映像が流れているときでも「アレクサ、行ってくるね」あるいは「アレクサ、おやすみ」と言うだけで、再生を停止したうえで「行ってらっしゃい」「おやすみなさい」と返事を返してくれるため、指示を二つ出す必要がないところも気に入っている。

一家に一台どころか、一部屋に一台ほしいアレクサだ。

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