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過去レポ 『ノートルダムの鐘』 2017.04.30(日)マチネ

平成最後のnoteは過去レポ『ノートルダムの鐘』。初見のレポの続きのような内容になっており、これだけではうまく伝わらない部分もある気がするが、アップしておく。

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ようやく3度目の『ノートルダムの鐘』!

今日のMVPは、アンサンブルの小島由夏さん!
彼女は、JCSのアンサンブルをやらせたらピカイチで、10年前のJCSから注目しているが、このノートルダムでもその存在感を如何なく発揮してくれた。目立つアンサンブルがいるな、と思えばほぼ必ず小島さん。もちろん、売春宿の女主人をはじめ、重要なポイントに配置されているのもあるけれど、それを差し引いてもダントツ目立つアンサンブルさんだ。彼女を見られただけで行った甲斐があった。

そして芝フロローはやっぱりいい!
彼にはついつい共感してしまう。
最期の場面では、カジモドに対して「結局クズに生まれついたやつはクズなことしかしないんだな」という感想を持ってしまうほど。棄てられても仕方なかった自分を匿い育ててくれたフロローに対し、カジモドは自分の気持ちだけを優先してひどい対応をしたのだ。少しでもフロローの気持ちを汲む力が彼にあれば、と思わずにはいられない。

フロローは、完全なキリスト教司祭だが、それでもエスメラルダに恋をした自分の気持ちを「試練」として受け止め、それこそが「自分が人間である証」であるとも語り、弱い自分と真正面から対峙しようとした素晴らしい人だったと思う。惜しい人を亡くした、というのが最大の感想だ。
そこまで感じさせてくれる、芝フロローの役を生きる力がまた素晴らしい。ぜひ皆さんに観ていただきたい。

飯田さんのカジモドは可もなく不可もなく。歌は海宝くんにかなり劣るかなぁ。正直、一部の難曲は歌いこなせてはいなかったと感じた。
でもそれでもよいかな〜。あくまでも主役はフロローだからね。作品世界を壊すほどではまったくなかったし、四季的にはおっけーなキャスティングだと思う。

阿部さんのクロパンと佐久間さんのフィーバスが、1月に観たときよりも上達していたのはとてもよかった。

千秋楽までにもう観る機会はほとんどないけど、何とかしてまた観に行きたい佳作だ。特にオープニングからカジモド登場までの、フロロー兄弟の一連のナンバーは鳥肌物で最高。


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