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自家現像しよう(カラー編)

モノクロの自家現像については前回紹介したので、今回はカラー編。
どうせモノクロの自家現像をするならカラーもやってしまおう。薬品以外は同じ道具を使えるし。

準備

①現像液、漂泊液、定着液を作る。
②液体の温度を調整する。
③フィルムをタンクに入れる。

①現像液、漂泊液、定着液を作る。
私は写真創庫で売っているオリエンタルカラーBANを使っている。

以下配合の例。参考にされる方は自己責任で。

・BAN-1R(現像液)
 水    :625ml 
 A液    :60ml
 B液    :12.5ml
 C液    :15ml
 スターター:37.5ml

・BAN-2R(漂泊液)
 水    :195ml
 2R      :455ml

・BAN-3R(定着液)
 水    :325ml
 3R      :325ml

計量にはメスシリンダーを使うと良い

②温度の調整
それぞれの液体を入れたビーカーを水を張ったバットに入れて温度調整をする。
私は現像液は32℃、他の液体は31℃でやっている。

温度調整

③フィルムを現像タンクに入れる
1.フィルムピッカーでフィルムのベロを出し、まっすぐに切る。
2.ダークバッグに現像タンクとリール、フィルム、ハサミを入れて閉める。
3.リールにフィルムを巻き、パトローネの根元で切る。リールをタンクに入れて蓋をする。
4.ダークバッグから出す。

いざ現像

することは以下の通り。現像液は32℃、その他は31℃を保って行う。

現像タンク

すること 液体     時間     攪拌方法
前浴   水      1分       連続攪拌
現像   現像液    5分40秒     最初30秒連続攪拌後、1分毎に2度攪拌
水洗×2  水      2分        連続攪拌
漂泊    漂泊液    3分     最初30秒連続攪拌、1分毎に2度
水洗×2  水      3分     連続攪拌
定着    定着液    3分        最初30秒連続攪拌、1分毎に2度
水洗×2  水      3分      連続攪拌
水切   ドライウェル 1分       1回攪拌後、放置

見てわかる通り、水洗が多くてめんどくさい。温度を保った水を大量に用意する必要もある。
とはいえ薬品を次の薬品に持ち越さないために必要なので仕方ない。

タンクからフィルムを取り出して適当なところに干す。

風呂場

風呂場はもともと埃が少ないうえに風呂以外のときに入ることもなく邪魔にならないので吉。しかしフィルムを吊るすと風呂に入れなくなるので現像する日は先に風呂に入っておくことを推奨する。

ホコリ問題

フィルムは静電気を帯びやすいのか、すぐホコリがつく。触れば触るほどホコリが付く。
そのままホコリ付きにしておくとデータ化するときに大変な目に合うので、スキャンするまでできるだけ触りたくない。なので、私は風呂場に吊るしたフィルムをその場で切り取ってスキャナーに掛けている。
こうするようにしてからは、干したフィルムをすべてファイリングしてからスキャンしていたときよりはホコリの付着がすくなくなった気がする。


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