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スペインの小中学生が体験している「責任ある消費」仮想都市コンテスト


「責任ある消費」とは

英語だと、略してRC (Responsible Consumption)

レスポンシビリー こんせぷしょん…なんとも聞き慣れない言葉ですよね。

この「責任ある消費」、海外の子ども達はどんな風に学んでいるのでしょうか。今回はスペインの小中学生が体験しているwebサイトを紹介します。

スペインには、小学生5.6年生~中学生を対象とした、”責任ある消費を学ぶ仮想都市教材”があります。その名はConsumópolis(コンスモポリス)


スペイン全国各地から、各部門別に分かれて参加しています。

①初等教育の5・6年生部門、
(日本での小学校5.6年生)
②必修中等教育コース(ESO)の1,2学年部門、
(中学校1.2年)
③同コース3・4学年部門
(スペインの中学校は4年生まで)

と学年別に分かれたこのコンテスト

必見なのはその参加人数。

なんとは、今年(2018年)は延べ10, 350人。

毎年続くコンテストに全国1万人超え参加って…

積み上がると結構な数ですよね。^^!

<教材の概要について>

Consumópolisと呼ばれる仮想都市では、児童・生徒5人で1つのチームを作ります。(チーム編成は、教員が調整します)

授業中や放課後など、24Hオープン中の期間限定仮想都市に、自分のキャラクター(アバター)の属性や名前、性別などを設定して、生徒は参加します。

仮想都市には様々な設定、トラブルが発生。「責任ある消費」をテーマに、年齢別部門に分けられた問題に対して、オンライン相談やキーワード検索、教育支援カードにアクセスする回数などで、正解ポイント数を競います。

ちなみに個人アバターだけかと思いきや、

【チームワーク評価追加ポイント】として、映像やポスターをチーム作成し、その完成度を全国のチームと競い合う時間も設けられています。

教材の目的は?どこが作っているの?

スペイン全国対象としたweb教材「Consumópolis」は、スペインの各自治コミュニティと共同で、厚生労働社会福祉省(国組織)が作っています。

2018年で13回目。各部門の最優秀チームは、保健消費社会福祉大臣より表彰され、チームが所属するセンターは賞金ゲット&受賞生徒はPCまたはタブレットをプレゼント!


<教材の目的>

責任ある消費に関する情報や活動にアクセスできる場所とする。消費者教育の基本的な訓練、そして様々な意見や経験との出会いの場がコンセプト。


コンセプト達成のために、

「商品やサービスを購入する時、消費者としての決断の重要性」を体験したり、若者に身近な問題(ネットいじめなど)から、国内経済、安全性、品質、食品またはエネルギー効率に関連する側面まで取り上げられていることで、楽しみながら知識を身につけちゃう。

身近な消費だからこそ、子ども時代から学ぶことが大切な消費者教育。
体験してみることで気付くこと、変わること。てきっとこういうこと。


【まとめ】

本日はスペインの小中学生毎年1万人が体験している「責任ある消費」についてご紹介しました。

スペイン小中学生、、、いいなあ。羨ましいなあ。🤤と思ったあなた。

いつも何気なくしていることを、少し見方を変えてみる。
考えてみる。調べてみる。
自分の小さな社会からひっかかる言葉を探してみる。

そんなきっかけ作りになるのが、消費者教育です。

日本でも、その場所から、一緒に始めるお手伝いできますよ。

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