映画『主戦場』について。江川紹子さんの批判から
日本軍「慰安婦」問題を扱った映画『主戦場』が大ヒットしているようです。全国各地での上映も決まったとのこと。
観てきました。
必見です。いろんな意味で、です。
重要な映画だと思うので、感想を少しずつ、これから記事に書いていこうと思います。
最初に言っておきます。
映画『主戦場』のウリは、日本軍「慰安婦」問題を扱った点にはない、と思います。
『主戦場』の最大の貢献は、ヘイトスピーチとしての「慰安婦」問題を扱った点にある、と私は思います。つまり「慰安婦」問題について、
・「慰安婦」は性奴隷ではない、強制連行の証拠はない
・「慰安婦」被害者はウソつきだ、金儲けのために被害を訴えている
・日本の歴史を守るためには、「慰安婦」を認めるわけにはいかない
と主張している右派、極右サイドの論客が実際に何を言っているのか、に焦点が当たっている。
これは、非常に重要なことなのです。
なぜか。それは日本軍「慰安婦」制度が「人道に対する罪」(ホロコーストと同じ)だからです。だからこそその途方もない深刻さに気付いた人ほど、歴史的事実や戦後補償問題に関心が向く傾向があり、極右の側はノーマークになりがちな傾向があるからです。
この件、つづきは次回に書きます。
映画『主戦場』については、
5月25日午後3時から早稲田大学行われる下記イベントの第二部で司会をしますので、機を見てすこし触れられればと思います。
杉田水脈問題とは何だったのか?――日本軍「慰安婦」問題への「反日」バッシングからLGBT差別まで――
【日時】 2019年5月25日(土)15:00~18:00(開場14:45)
【会場】 早稲田大学早稲田キャンパス 14号館 101教室
【登壇者】
岡野八代氏(同志社大学教授)
渡辺美奈氏(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam))
【主催】反レイシズム情報センター(ARIC)
【共催】早稲田大学ジャーナリズム研究所
【連絡先】参加希望の方はこちらから;contact@antiracism-info.com (ARIC)
ぜひお越しください。
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