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イラストを商業的に生かす方法

2017年から、京都造形芸術大学の漫画学科でやらせてもらっている
イラストを商業的に生かす方法を考える
「イラストレーション」の講義が今年で3年目になりました。

流石に3年目で
私が教えられて学生にためになってくれることはこの3点だなって大きな軸がまとまってきたので記録のためにもここに残しておきたいと思います。

大学で教えてる要点3つ

1、絵と自分の軸づくり 

2、絵の単価が上がるとはどうゆうことか考える

3、商業としての絵になるためのクオリティー上げ


1、絵と自分の軸づくり

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学生のことをちゃんと知りたいって意味でも最初の授業はアンケート用紙の記入から始めます。
そこで学生自身に、自分と絵との関係を深掘ってもらいます。

例えば、ファッションが好きだったら

服のどこが好きなのか?
着ることなのか?
デザインを考えることなのか?

コーディネートを提案することなのか?

それでなりたい職業って全然違うのに、ついつい自分の生活に近い職業にとりあえず決めてしまいがちです。

毎年入学後、(あれ?なんか漫画描くのって合っていないかも?)ってなってくる学生が何人もいます。
第一歩としては全然いいんですが、突き進めていくものとしてその違和感はすごく辛いですよね。
なんか違うけどわかんないみたいな。

同じく絵を仕事にする人たちと話してみても、何年も絵を仕事にしてる人は持ってるものなんですよね「自分は絵を通して何がしたいのか」って。

例えば私の場合
そもそもイラストレーターに憧れたきっかけは脳科学の書籍の漫画・挿絵でした。
頭の悪く小難しい本の読めない自分でも、絵と漫画で優しく解説した本は楽しく読めました。

おかげで脳科学の他にも時間の管理術だったり、普通に生きていて知れないけど
知れてためになったなーってことをたくさん知れました。

そして私自身、日頃授業中のメモや、受験勉強を理解するためにイラスト化して
メモを取る習慣があって、図解化してまとめることは自然と得意になっていて

私にとって絵の軸は「人々が知りたいと思うこと、楽しいことを理解するハードルを下げたい」って思いで、そういったお仕事を受けています。


そんな感じで、自分にとって絵ってどうゆうもの?
人にどんな役に立ちたいものなの?ってことを何度も自己分析してもらってます。

ここに授業最初に配るアンケート用紙だけ貼っておきますので
よかったらみて下さい(´・ω・`)

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2、絵の単価が上がるとはどうゆうことか考える

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これに関しては、私もお金の専門家ではないし、賢くもないので
経済とは!?とかデフレとはね!?とか小難しいことは言えないんですが

9年フリーランスをやっていて、単価が上がったなって瞬間があったりとか
こうゆう経緯だと値段が高いんだとか
こうゆう言い方で値段が上がるんだとか、実際に経験したものを基に
学生たち自身に考えてもらう形で授業をするんですが

例えば、
「一杯10万円の売れてるラーメン屋さんがあったんだけどなんでそんな高いのに売れると思う?」
ってテーマでディベートをします。

・高い材料が入っているから
・もう店主が死ぬから
・有名な人が作っているから
・土地が高いから
・時間かかってるから

いっぱい出てきます。

じゃあ絵も時間かけた方が高いかな?
材料費上げたら高いかな?
有名人が描いたら高いかな?

考えてもらって

その後、私が極悪クライアント役をして、学生たちに絵を依頼をする役をして商談の小芝居をします。
生徒には自分がこうだと思った案を通してもらって、私がもっと安くしろとかイチャモンつけて学生たちの言い分を論破していきます。

詰まる子もいるし、筋が通ってないけど通せちゃう子もいます。
とにかくどうなんだろうってみんなで考えてもらいます。

最後にこれが正解とは限らないけど例として聞いてね、と私の過去の
値段が上がった例を話すと生徒たちが、ほぇ〜って顔をします(笑)
大丈夫、私もこんなのやってみてわかったし、最初から知ってなくて当たり前だから。どうか参考にして下さいって気持ちで伝えます。

「他の絵師さんはこれくらいだったから」
自分の値段をつけるのに、これはよくある方法だけど
これだとずっと同じ値段になっちゃいますよね。

さて、なんで1000円で絵を売る人と10万円の人がいるんしょう?


ー3、商業としてのレベルまでのクオリティー上げ

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1と2だけだと、なんか色々話していたけど、実際身についたことやいかに?って
なっちゃいますよね。
ここできちんと実践もやります。

本当に絵がナチュラルに好きで、息をするように描いている子ほど
完成まで持っていかず描きたかったものをパパッと描いたり、
好きな絵師さんを模写するだけでオリジナルの作品がなかったりします。

せっかく絵が上手いのに、アイディアが面白いのにサンプルがない学生がよくいます。これじゃあ紹介もできないです(あぁ〜もったいない!!!!)

そこで、私がイラストレーターになろう!って思って、Macを買って
2ヶ月間、必死で頑張ってクオリティーをガンガンに上げた方法を学生にもやらせます。

自分の好きな絵師さんの商業的に使われてる絵限定で
その絵柄をパクってもらいます。

なんだそんなことか〜って思うかも知れないんですが、これがね〜本当にすごいんですよ。3年連続やってるけど生徒に一番感謝される講義ですね!

本当にクオリティーがガッと上がるから!!

これ「模写」と違うのは、ポーズと色味だけ真似してもらって
あとは自分の手グセでまず描く。
問題はカラーです。
カラーの際の線の太さ、色ぬりをパクってもらうんです。

みんなにも、自分のお気に入りの見慣れた線の細さ・書き方があって
なかなか崩したくないんですよね。
それを頑張って崩してもらいます。

最初はすごく違和感みたいで嫌がるんですが、横の友達に見せてもらって
どっちがいい?って聞いてもらうと大体パクった方なんです。

それで褒められるとなんかいいかもって受け入れてくれることで
自分のものにしていってくれます。
もちろん一回じゃなかなか身につかないから何回もしなきゃですが
考え方をわかってくれたらあとはもう頑張れって感じです。
でも本当上手になるから見てるこっちも嬉しいです。


さて、こんな感じのことを講義させてもらってます!

ここではざっくり描いたので、実際は横でもっとあーだこーだ言ってることもあるんですが、たぶん来年もやってるので受けてみたいなって思ってもらえると嬉しいです。

絵が好きな子達が、もっとたくさん好きなことを仕事にしていけますように✏️

こっちは生徒の絵も載せてフランクめにまとめました。
よかったら(・ω・)
「京都造形大学でのイラスト講師業2019」





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りゃんよ

1987年生まれ。フリーランスイラストレーター。京都造形大学でイラストレーション講師。お絵かきで色んなことがしたいだ。

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