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どうして最新鋭の飛行機のトイレに灰皿が付いているのか。

ハワイからの帰り、機体にウミガメデザインが施された、ANAの最新鋭大型旅客機 A380-800に乗りました。

飛行機に乗ったことがある人であれば、離陸前に見せられる搭乗時の注意ビデオで「トイレでタバコを吸ってはダメ」と流れてるのをご存知でしょうし、そもそも航空法だかなんだかで定められ、違反した場合は超厳しく罰せられると言うことも最早 世間一般の共通認識になってるのではないかと思われるぐらい、何年も前からの「当たり前」だと思ってました。


で、つくづくそうだと思っていたのですが。
では、なぜ 最新鋭のANAの飛行機のトイレに今もなお、灰皿がくっついてるんでしょうね?

ええ、折りたたみ式の灰皿が設置されてるんですよ、飛行機のトイレのドアに。
しかも、わかりやすいように「タバコを押し付けるような絵」まで書いてあって、これはもう、まごうことなき灰皿です。ピクトグラムは偉大。

あれだけクチをすっぱくして「吸うな」って言っといて、でもやっぱり灰皿はつけちゃう。
・・・これってやっぱり、ここまで言っても書いても何しても結局「吸うヤツは吸う」ってことなんでしょうし、それを前提とした立場に立つならば、灰皿が無いことによりゴミ箱に捨てられて火災の恐れを招くぐらいなら、ちゃんと灰皿に捨てさせよう、ってことなんでしょうか。

「灰皿が設置されている」ということ自体が、一部の「飛行機内でもタバコを吸いたい予備軍」に誤ったサインを送ることになりはしないか・・・と、外野としては勝手に不安になってしまいますが、やはり沢山の人命を預かる航空運輸業ともなれば、啓蒙や教育、あるいは罰則を伴う取り決めの徹底は行うものの、それでもなお起こり得ることに対するリスクの回避/軽減/最小化をやらないわけにはいかない、ということなんでしょうね。


ちなみに、誘惑にかられて灰皿を開けてみたところ、吸い殻はもとより、過去使った形跡も見られないキレイな状態であったことをご報告しておきます。

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