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OWNDAYS × HUAWEI Eyewear を買ってわかった良い点/悪い点 《iPhoneユーザーは注意》

半ば衝動買いに近い感じもあったんですけども、「音が聴こえるメガネ」HUAWEI Eyewearとやらを買ってみました。

新橋のOWNDAYSというメガネチェーン店で買いましたよ。

以前よりこの製品のことは知ってはいたのですが、正直なところ『単に音が聴こえるだけで3万円超払うのはコスパ悪いわ~』と思ってたんですよね。
そもそも私、ウン十年もの間「裸眼生活」してますし。関係ないわー、と。

・・・なんですけど、どうやらITジャーナリスト界隈で『これはいいものだ』と話題になっているらしい、と小耳に挟んだ結果、なんとなく気になっちゃいまして。
特に、他社の同様のスピーカーグラス製品と比較して

・軽量で普通のメガネのように見える/使える
・想像以上にいい音がする
・逆音波を送出することにより音漏れを打ち消して周りに聞こえない

あたりが特長となっていて、これはいっちょ試してみたいなぁ、と。

その一方で実は気になっている懸念点もあったのですが、何はともあれ現物確認してみないと!と思ってOWNDAYS店舗に見に行ってみたところ、店舗で在庫状況とか聞いてるうちについうっかり購入に踏み切ってしまったという次第です。半ばというか、10:0で衝動買いですね。

ということで、せっかくなんで以下、簡単なレビューを書く次第。

■デザイン

今回私はSQUAREのブラックを買いました。

WELLINGTONは多分似合わないだろうなーと思って、店頭で実際に合わせてみてやっぱり似合わなかったので、SQUAREに決めました。
くっ付けるだけでサングラスになる「専用SNAP LENS」のSQUARE対応版の在庫がたまたまあったというのも衝動買いの背中を強く押したポイントでしょうか。

で、家族にも会社の同僚からも「メガネ似合ってるじゃん」と言われて一安心。
そして、ファーストルックではこれが「特殊なスピーカーグラス」であることを伝えていなかったんですが、誰もが「普通のメガネ」だと思っておりました。要は特殊なキワモノ感は全く漂わないということですね。これは大きい!
特徴的な部分としてはツルの先端部分が普通のメガネと比べて太め(充電端子になってます)なんですが、普通にかけてる分にはどうやらそこは見えにくいようです。

あと、かけてても特に肩が凝るような重さじゃないというのもポイント。
総じて装着感は普通の眼鏡に近いんじゃないでしょうか。

■音質

HUAWEI Eyewearが「ちょっと割高なスピーカーグラス」であるからには、その音質が俎上に載せられちゃうのは、これはもう避けられないことですよね。

で、実際に装着して色々と聴いてみた印象をキーワードで箇条書きしますと、

・クリアで抜けがいい
・なんとなく立体音響
・軽い、けど不快ではない

こんな感じ。
推測するに「重低音が響くわけではないので音としては軽いんですが、一方で立体的に包み込むように聴こえてくるおかげで存在感がある」ので結果として悪くない、良い印象を受けているんだろうなーと感じています。

普通に部屋で聞いている分にはボリューム20~30%ぐらいでちょうどいいぐらいの音量なんですけど、これぐらいなら同じ部屋にいる家人に全く気づかれない感じ。これ、テレビも消して外の音も聞こえてこない静かな室内で、ですよ。
まぁ、50%まで上げるとちょっと聴こえるみたいですが、この打ち消しっぷりはちょっと凄いです。

で、自分の耳は全く塞がっていないので、外部からの音が非常によく聴こえます。
その結果、当然ですが周りが騒がしい状況だとEyewearからの音が聞き取りづらくなります。こればっかりはしょうがないですね・・・特に地下鉄のトンネル構内とかだとうるさくてどうにもならないので、こういう時は従来のイヤホンと使い分けるのが良いと思います。
どっちかというと、周囲の音と溶け込んで音声コンテンツを聴くというアンビエントな用途を狙ったものなんだと思いますので、これは欠点というわけではないと思います。特に屋外ではちゃんと外部の音が聞こえた方が安全ですしね。

というかですね・・・このEyewearを使っていると「音が出るコンテンツを再生すること」に対する心理的抵抗が著しく下がるんですけど、これが想像以上に快適なんです。
スマホで色々コンテンツを見ていて、「あ、これ開くと音鳴るやつだな」って自然とリンクをタップすることをためらっていることってありません? そういう地味なストレスから解放されます。

それもこれも、メガネという「常時着用していることが当たり前であり普通」であるデバイスとスピーカーが統合されているからこそのメリットなんでしょうね。

■iPhoneからの通知

さて、購入前に気になっていたポイントの1つがこれ。
普段の生活の中で「通知読み上げ」が自分にだけ聞こえてくる・・・というのが非常に魅力的だったんですが、今の私のメインスマホであるところのiPhoneだとどうやらそれはできないようです。

というのも、Siriの機能である「通知の読み上げ」機能はAirPods & Beatsの2ブランド(要はアップル純正品)に限定されており、他社イヤホンでは享受できないのです。
一方で、一部の他社製イヤホンでも自社アプリの機能で「通知の読み上げ」機能を実現しているものがありますが、このHUAWEI Eyewearの連携アプリである「HUAWEI AI Life」にはそんな機能は全く無く。
Androidだと「通知の読み上げ」が行えるアプリがいくつかGoogle Playストアでも見つかるんですが、iOSの場合(やっぱり通知へのアクセスを他社アプリに許容するのをセキュリティリスクと思ってるのか)全く該当アプリが存在しないんですよね。

ということで、残念ながらiPhoneの場合は「通知音(ピコーンみたいなやつ。これも消音モードをオフにしないとダメ)」で我慢するしかなさそうです。
ここは本当に残念なところ。

■バッテリーのもち

もう一つ気になっていたのが「バッテリーのもち具合」です。
「6時間のオーディオ再生可能」ってのがスペック上の記載で、これ自体は他社同様デバイスと比較してやや長めではあるのですが、それでも1日連続装用するにはなんとも心もと無さそうな時間です。

で、今日早速会社ノートPCとペアリングしてヘッドセットとして使ってみたところ、なんと90分のWebミーティング(Microsoft Teamsでした)実施で40%弱バッテリーが減っていてビックリ。

確かミーティング前は70%残量だったはずなんですけど、終わってみてみたら30%になってたんですよね。ギョッとしました。

HUAWEI Eyewearは「マルチポイント接続機能」と言って2つのデバイスとの同時Bluetooth接続が可能なんですが、今日は会社PCと個人iPhoneの両方に接続していたので余計バッテリー消費度合いが高かったのかも知れません。
が、だとしても、この減りっぷりではWeb会議・Web商談中心の今のビジネス内勤環境において9時-18時の定時内ですら持たないのでは?と思ってしまいました。

ということで、テレワーク用ヘッドセットとしての終日利用も断念せざるを得ないと判断しました。無念。

■それでも使い続ける

以上のとおり、実は購入前に懸念だった「iPhoneでの通知の読み上げ」「会社ヘッドセットしての併用」その両方が残念な結果となってしまいました。
まぁ、バッテリーは正直仕方ないかなーという気もしますが、iPhoneでの通知読み上げについては何とか対応してくれませんかね。
できればApple側で、ダメならHUAWEI側で。

そして、今回の衝動買いは失敗だったのか?というと、実はそういうわけでも無くてですね・・・。
今回せっかくなんで常時装着を前提で考えてまして、「度数を落としたリラックスメガネ」としてレンズを入れてみたところ、ウン十年裸眼派の私でも違和感なく快適に連続装用できておりまして、今更「メガネかけたら世の中の解像度が上がったじゃん!」という気持ちになっており、せっかくなんで使い続けようと思っております。普通にメガネとしての感想ですが!

そして繰り返しになりますが、いつでも音を鳴らせる環境って意外と快適なんですよね。これ、体験しちゃうと続けたくなっちゃうのですよ・・・。


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