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『キングダム』『エンドゲーム』『愛がなんだ』ほかーーGWに観た映画6選

GWということもあり、話題の良作映画が百花繚乱のラッシュ時期だ。僕も、ここ数日は毎日のように映画館で作品を鑑賞している。

掻き立てられる、コンテンツへの渇望。今回は、GWに観た人気作映画の感想をまとめてみるので、ぜひ参考に。(面白かった順番に並べてます!)

キングダム

あらすじ紀元前245年、春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児の少年の信(山﨑賢人) と漂(吉沢亮) は、いつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛練を積んでいた。ある日、漂は王都の大臣である昌文君(髙嶋政宏) によって召し上げられ王宮へ。信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。

王宮では王弟・成蟜(本郷奏多) によるクーデターが勃発。戦いの最中、漂は致命傷を負いながらも、信のいる納屋にたどり着く。「今すぐそこに行け…」血まみれの手で握りしめていた地図を信に託し、漂は息絶える。信は漂が携えていた剣とその地図とともに走り出した。

地図が示す小屋にたどり着いた信の目に飛び込んできたのは、静かにたたずむ漂の姿だった!? 死んだはずの漂がなぜ―

よすぎ。震えっぱなし。男子はみんなアゲアゲな快哉をあげるやつ。山崎賢人、長澤まさみ、橋本環奈、キャストのがみんなばっちりハマってる。とりわけ嬴政役の吉沢亮さんは個人的にマジでよかったと思う。決めゼリフの際の、顔がもうやり切ってた。

あらためて『キングダム』という古の物語の深遠さ、人をワクワクさせるセリフやプロットの見事さに喝采を。

いつの世も人を動かし、世界を変え、歴史を塗り替えるのはビジョンだ。嬴政が掲げる「中華唯一王となり、天下統一する」とのビッグピクチャーでみんなが前を、未来を向くことができる。
そしてなによりも、王自らが戦場の最前線に立ち、軍勢を鼓舞。自分も先導的に剣を振るう。そりゃ勝利の先の凱歌が鳴り止むことはないよね。

端々に『ゲーム・オブ・スローンズ』にも引けを取らない臨場感があった。本気の邦画はまだまだすげえや。これは絶対に続編もみる。

アベンジャーズ/エンドゲーム

あらすじ最強を超える敵“サノス”によって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が一瞬で滅ぼされてしまった…。残されたアイアンマンをはじめとするヒーローたちはもう一度集結し、サノスに立ち向かうため、そして世界を救うために最後にして史上最大の戦いに挑む──。

話題の本作。映像の”迫力”や”規模感”だけでいえば、キングダムの1,000倍は圧倒的だけれども、感動や刺さり具合は、個人的に2日前に観た『キングダム』が上回る。

ただ、繰り返すように、映像技術は時代の叡智が結集された印象がある(IMAXでみました)。率直に、映像の世紀の初期、つまり100年前の人たち、それこそリュミエール兄弟に見せたら度肝を抜くのではないか。そんな気持ちを抱いた。

本作の物語構造やプロットを一言でいうならば、「スーパーマンたちのアルマゲドン・ショー」。それも最先端映像技術を総動員して。

愛がなんだ

あらすじ28 歳のテルコはマモル(マモちゃん)に一目惚れした5ヶ月前から、生活はすべてマモちゃんを中心に動いている。仕事中でも、真夜中でも、マモちゃんからの電話が常に最優先。仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモちゃんがいてくれるならテルコはこの上なく幸せなのだ。けれど、マモちゃんにとっては、テルコはただ都合のいい女でしかなかった。マモちゃんは、さっきまで機嫌良く笑っていたのに、ちょっと踏み込もうとすると、突然拒絶する。今の関係を保つことに必死なテルコは自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えられない。

ある日、朝方まで飲んでマモちゃん家にお泊まりしたことから、2人は急接近。恋人に昇格できる!と有頂天になったテルコは、頼まれてもいないのに家事やお世話に勤しみ、その結果、マモちゃんからの連絡が突然途絶えてしまう…。

それから3ヶ月が経ったころ、マモちゃんからひょっこり電話がかかってくる。会いにいくと、マモちゃんの隣には年上の女性、すみれさんがいた…。

「え、え、え、オレが原作提供したっけ!?」
上映開始から終わりまでずっとドギマギしてた...。はー、しんど。。。
そのとき、その瞬間、所作や気遣いに表出する“意識”や”気持ち”を受け取ることができない。すれ違っていく。

人間はままならない、すべては後から気づく。

「煮えきった関係性」を求めるとき、求めないとき。同じ時間を人は生きられない。磁石のように離れては、再びくっつく。それを繰り返す。そんな腐れ縁にも似た、人間と人間の在りようは、あちらこちらにある。

「幸せになりたいですね」
「うるせぇ、バーカ!」
終盤のこのやり取りは、もう、それはもう胸が締め付けられる。

「幸せになりたい」写真家は、愛する人を諦めた後の個展を「一瞬の夢」と名付けた。このタイトルは、映画「愛がなんだ」という作品全体を貫通するメタファーだろう。

物語が展開していくなか終始、僕の頭のなかではKing Gnuの『白日』がエンドレスリピートしていた..
「後悔ばかりの人生だ 取り返しのつかない過ちの 一つや二つくらい 誰にでもあるよな そんなもんだろう うんざりするよ」

「言わなくても分かるっしょ」がなくなれば世界に平和が訪れる。

グリーンブック

あらすじ時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。

ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。

粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。

映画館ハシゴして、立て続けに。時間忘れる最高の映画。ロードトリップ越しのアメリカの田園風景、オハイオに住んでた頃のノスタルジーがよみがえる。『最強のふたり』よろしく、異世界を生きてきたふたりが価値観を、言葉をぶつけ、衝突を乗り越えた先に自己と他者が混交し、新しい自己が生成される。関係性よりも美しい物語などなく。

タレンタイム〜優しい歌

あらすじある高校で、音楽コンクール“タレンタイム”(マレーシア英語で学生の芸能コンテストのこと)が開催される。ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ちる。二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転入生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じている。マヘシュの叔父に起きる悲劇、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母……。マレー系、インド系、中国系…民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える――。

『タレンタイム』わざわざ柏のキネマ旬報まで足を運び鑑賞。たった一つの映画の中に、たくさんの物語、人生、愛の形があった。それらは重層的に交差して、互いを形成し合う。多民族国家マレーシアが舞台だからこそ、より複雑で、逆説的によりシンプルな愛情と友情の姿が表出する。

荒野にて

あらすじ小さい頃に母が家出し、愛情深いがその日暮らしの父と二人暮らしのチャーリー。家計を助けるために競走馬リーン・オン・ピートの世話をする仕事を始めるが、ある日父が愛人の夫に殺されてしまう。15歳で天涯孤独になってしまったチャーリーの元に、追い打ちをかけるように届いたのは、試合に勝てなくなったピートの殺処分の決定通知だった。チャーリーは一人馬を連れ、唯一の親戚である叔母を探す旅に出るが、彼らの前に広がるのは、あまりに広い荒野だった―。

いい。それでもぼくは『イントゥ・ザ・ワイルド』が好きなんや!😂

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Filmarksで鑑賞記録をつけています💁‍♂️


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