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【長谷川リョー】2019年ベスト記事まとめ  10選 第2弾ーーTEAM, OYO, ROMANCE

編集者目線が受けているのか、良記事キュレーションが好評です。

前回よりちょうど一ヶ月ほどが経過し、いい感じで10記事、勧めたい記事が溜まりましたので放出いたします。

1. 「組織は一度、完全に崩壊しました」──グッドパッチの再起は、組織がWHYを突き詰める重要性を教えてくれる(『FastGrow』)

初っ端から自分が携わっているメディアのコンテンツ紹介で恐縮なのですが、こちらのGoodpatchさんのリブートの軌跡を深堀った記事は公開直後から大反響を呼びました。

本記事に併せて、代表の土屋さんが書かれていたnote「カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間」もCDのA/B面的に読むと、全体像が立体的に浮かび上がります。

この濃密さは前回のまとめの1発目に紹介した、ミラティブ赤川さんのnote「こんな組織じゃオワコンだ。と、ミラティブ社で意識・実践している16のこと」ばりの重厚さと学びが詰まっています。

2. ROMANCE DAWN for the newn era 〜 新しい時代への冒険の夜明け〜(Ayataro Nakagawa)

ペロリ代表として『MERY』を手がけ、エンジェル投資家として活躍されていた中川綾太郎さんによるnote。

端的に、めちゃくちゃよかった。

起業してから、全ての時間をそれだけに捧げ続けてきたから、はじめて少し時間ができた。心配してくれた友人が色々と誘ってくれることもあったが、積極的には人に会う気も進まず、自分自身を見つめ直し、色々と振り返り内省する期間だった。何をして過ごしたか、何もしてなかったんじゃないかと思うくらいに少しも覚えていない。

<略>

当然、一定の規模も目指したいが、自分がやりたいことはなんなんだろう、と。本当にやりたいことを探すのがややこしい。
もっというと、別にやってみたいことは山程あったが、それがお前が人生をかけてやりたいのか!とか言われると、んーんーとなってしまう。
ただ、どこに落ちてるかも分からない"本当にやりたいこと"を探す旅は終わりがないようにも感じたし、事業を通して見えてくる仮設検証や様々な発見と手触りがない中で何かで、今後の10年を捧げると決めきるのが怖かった。

当事者がポエティックなタッチで書いた、ここ10年ほどの日本のスタートアップ史の濃密なダイジェストであり、現在のビジョンへ結実するまでの闘争史でもある。

職業柄、ライターではなく本人が書いた文章は熱量が乗っかっているので一目でわかる。

3. 日本上陸!インドの若きホテル王が語る「孫正義の教え」(ダイヤモンドオンライン)

25歳にして、この経営観と視座の高いビジョンは、もう笑うしかないレベル。あと、孫さんのアドバイスが本質的グリグリ過ぎてもう...。

今後10年、20年、30年でわれわれの業界には大きな変化が起きるでしょう。何がどう変わるかは、私には分かりません。ただ、素晴らしい立地、美しいデザインの部屋、適正な価格を人々が求めることは変わりません。

最後に、私がまだ25歳なのだということ。われわれの会社の定年は70歳なので、この会社を築き上げていくために50年という時間があります。だから長期的な視野で事業を手掛けることができ、焦る必要がありません。私は眠るとき、きょうも世界で26億人もの人々がベストではない場所で寝ることを強いられているんだと自問します。この悩みが私を突き動かし、同時に、辛抱強く投資を続けてこの問題を解決することが私の喜びなのです。

4. 【山田孝之】令和? 僕の元号は、もう200回変わった(『NewsPicks』)

「令和」時代突入に際し、NewsPicksで組まれた特集「令和だけど、どうする?」の一記事。

全編通じて、山田さんのブレない思想とスタンスが強烈に浮かび上がっているのですが、特に下記の発言部は自分の仕事の姿勢を鑑みさせられましたし、背筋が伸びました。弊社のSlackでも度々、どんなに細かなタスクであろうが気合いを入れ直すとき、引用されております。

仕事の質は、台本を見れば分かります。他にもオファーの仕方や企画書の書き方で、「なんとなく」投げてきて、この人を使えば面白くなるだろうみたいな意図が明らかに見えているときは、ナメんじゃねえ、努力しろ!と思います。

フェイクドキュメンタリー『東京都北区赤羽』大好きなので、また観返そうと思います。

5. マリッサ・メイヤー告白。Google急成長とYahoo!立て直し(『NewsPicks』)

せっかくなので『NewsPicks』から選出した記事を続けて。

Googleを経て、Yahoo!のCEOを務めたマリッサ・メイヤーの『Masters of Scale』連載。

制作に参加させていただいた『THE TEAM』の視点からも、学び多き箇所が多かったです。

エリック(・シュミット)はいつも、「小さなチームが世界を変える力を決してあなどるな。実のところ、世界を変えてきたのは小さなチームだけなのだ」と言っていました。 

最近、謎に朝活的な文脈で話を聞かれる僕ですが、下記の箇所はかなり教官でした。

私はふだん、さほど眠らなくても大丈夫だし、そんなに簡単に疲れるほうでもありません。それなのに、どうしてこんなに疲れるんだろうと、いろいろ検査も受けましたが、異常は見つかりませんでした。結果的には、自分がものすごいスピードで学習をしているからだと気がつきました。

6. HIKAKIN (ヒカキン)(鎌田和樹)

YouTuberプロダクション「UUUM(ウーム)」代表の鎌田さんが、ヒカキンさんとの邂逅から会社を共同設立、そして現在に至るまでを振り返った詳細なnote。

HIKAKINという時代の寵児とは別に、もう一人の天才、はじめしゃちょーがメキメキと数字を伸ばしチャンネル数でHIKAKINさんを超えて日本でトップになった時に、それに対して素直に祝福するツイートも見て僕は心からこの人はピュアなんだなと思いました。

かなり長いnoteではあるのですが、とくに「天才」とシンプルに冠された項にグッとくるものがありました。

急にシンプルに最大級の文才がない表現になりましたが、天才だと思います。もちろんここまで書いた中でやり続けること、努力に対しても惜しまない才能を持っているということはありますが、ここでいう天才という表現はもうちょっと違っていて、ブランディングの中で、またはタイアップ案件、日常動画など日々自分の考え、表情、またネタが世の中に出る環境でHIKAKINさんは常に良いことを選び続けてます、そして時に間違ったかな?という事に対しては即座に対応して(もう誰もわからないレベル)、結果的に正しかった方向に戻ってきます。勘というと失礼で、僕からすると自然と昔は正しいと思ったことを無意識で選んでいたが、そこからの経験といまのポジションから次が読めるようになってる、そういう才能を身につけるまでの努力を惜しまなかった、そんな天才だと思います。
今日こうやって僕がnoteを書いてる時も彼はYouTubeを見たり、いろんなエンタメ界で起こっていることを学んだり、実践してみたりしてると思います。

7. 「北欧、暮らしの道具店」のメディア戦略を支える3要素──週1リピート読者96%の環境で作る「伝わる広告」(『クラシコムジャーナル』)

「北欧、暮らしの道具店」を展開するクラシコムさんのオウンドメディアについての、自己分析的記事。

まず下記がメディア状況サマリー。

・メディア規模は月間約1500万PV/170万UU
・96%が「週1回以上」訪問しており、そのうちの72%が「毎日」見ている*1
・全体の5〜6割のユーザーが「過去に20回以上の訪問履歴」を持っている*2
・SNSはInstagramを筆頭に、FacebookやTwitterなど数十万単位のフォロワー
・ユーザー属性は女性が98%だが、年齢層は20代から40代以上まで幅広い
・広告事業は営業利益の4分の1を占めるまでに成長

上記を支える強みとして、代表の青木さんが挙げる三点が素晴らしすぎた。

1.主観的な立場から、伝わりやすいスタイルで届けられる
2.「私たちみたいな誰か」を対象に、仲間として発信する
3.商品開発と同じロジックで、「ありがとう」と言われる広告を作る

8. VCから資金調達すると何が起こるのか?(草原敦夫 ATSUO KUSAHARA)

READYFOR執行役員CLO・草原敦夫さんによる「資金調達」に関する教科書的なnote。

ファイナンスに関しては、(とくにスタートアップ周り)『起業のファイナンス』がテキストブックとして盤石の地位を確立しておりますが、こちらのnoteはその手前のエントリーにも最適。ビジネスに関わるライター/編集者の方々は一読の価値有りかと思います。

目次はこんな感じ。

1.事業を急成長させ、VCのExitの機会を確保することが求められる
(1)VCの論理
(2)Exit協力義務
2.VCによる事業運営への関与・モニタリングを受けることになる
(1)取締役・オブザーバーの派遣権
(2)情報開示
(3)事前承認事項
3.起業家とVCとの間に利益相反が生じる場合もある
(1)優先分配権とみなし清算条項
(2)同時売却請求権(ドラッグ・アロング・ライト)
(3)IPOのタイミング
4.最悪の場合、VCから株式の買取りを求められるおそれがある
(1)株式買取請求権
(2)株式買取事由
(3)株式買取価額
5.起業家の持株比率が低下する
6.その他
7.まとめ
VCから資金調達をすればアクセルを踏まざるを得ないのであり、「事業を絶対にグロースさせる」という強い覚悟をもってVCからの資金調達を行う必要があるし、適切なタイミングを考える必要がある。

そもそも、ビジネスモデルや起業家の考え方によっては、VCからの資金調達がなじまない場合もあるだろう。

9. 2020年米大統領選の候補も危惧…世界を覆う「加速主義」的な現実(『現代ビジネス』)

来月、「加速主義」に関する勉強会あるということもあり、関連書籍や記事を読み込んでいる中で見つけた記事。

彼らは資本主義のさらなる成長・拡大・高度化=「加速」を前提とし、それを肯定するにせよ否定するにせよ、各々が加速への対応策を模索している。なかには、「加速主義」と呼ばれる独特の思考に魅了される人々が現れていることにも注意を向けたい。

そもそも「加速主義」とは...

ざっくり言えば、資本主義のプロセスを際限なく加速させることで、あらゆる既存の体制や価値観を転倒させる技術的特異点=シンギュラリティを志向する思想的立場を指す。(「オルタナ右翼の源流ニック・ランドと新反動主義」-- 『Mal d’archive』より)

あるコンセプトや新しい思潮の概観を掴む上で、定義に閉じた固い記事だけではなく、社会情況・文脈に照らしながら解説してくれる記事はアクチュアリティを感じながら概念を取り込めるので助かる。

10. 世界史のまとめ × SDGs(SDGs世界史)

こちらはマガジンです。(めっさ長いです。僕もほぼほぼ読み終わりましたが、まだ終わっていない...!)

SDGsというよりは世界史がメインにはなりますが、豊富な映像や書籍資料を交えて、世界史が分かりやすくまとめれている。

人間がどんな時代背景で、どんな気持ちで文明を築いて来たのか。想像力くすぐられる、まさに博覧強記。

MOOCやnote、在野、市井の人の重厚な情報を浴びながら学べる、本当に恵まれた時代だなと、改めて実感できます。

上の「社会進歩指数」を解説したTEDはSDGsを考える上でも、FACTFULLNESS的な視点はマストであることを教えてくれます。

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今回は以上になります!また10記事溜まったら、キュレートしますので、お楽しみに!

【弊社が制作参加した書籍一覧】

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長谷川リョー

㍿モメンタム・ホース代表🏇『SENSORS』編集長。修士(東京大学 学際情報学)→リクルートHDを経て、独立。編集協力『日本進化論』(落合陽一)、『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文、落合陽一)、『THE TEAM』(麻野耕司)等。『転職と副業のかけ算』( #moto本 )制作中。

言葉を編んでいく感覚

以前まで『言葉を手にしていく感覚』というブログを書いていました。 http://ryohsblogtakk.blogspot.jp/ それを引き継ぐ形で、今後はこちらに私的な文章を載せていこうと思います。
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