"ちょっくら銭湯へ"−−会社員とフリーランスのインプットの質の違い

会社員を辞めて、独立してから"変わった"ことは実に多い。

そのひとつひとつを挙げていくと厖大になってしまうので、今回は"たとえば、銭湯に行けること"に象徴される「インプットの質」に話を限定してみたい。

"なんとなく真面目にやっている感"によるストレス

当たり前のことではありますが、"会社員"と"フリーランス"では生活のリズム、ルーティンが異なります。

前者であれば基本的には企業ごとに定められた就業規則に則る形で(大抵の場合、9〜19時といった就業時間が定められている)、業務を遂行。

後者には取り立ててルールが存在しないので、ワークフローを自分でマネージメントしなくてはなりません。

約3ヶ月ほどフリーランスとして仕事を進めてきたなかで、(インプットの質とも関連しますが)両者におけるもっとも大きな差異であると感じるのが、フリーの方が「集中力のコントロール」が効くということです。

諸説ありますし個体差はあると思いますが、人間の持続的集中力の限界は60〜90分、1日に集中できるのは3時間程度、覚醒状態で作業をできるのが起床から12〜13時間とされています。

上記の生体的な制約があるとすれば、90分の集中作業をひとつのチャンク(塊)とし、チャンク間に休憩を挟んでいくことが生産性の観点からも有効といえるのではないでしょうか。

たとえば休憩中に、本の一章分を読む、YouTubeの「後で観る」を消化する、Netflixを細切れにみる。などなど何でもいいのですが、リフレッシュと細かなインプットの蓄積を兼ねるということが、次の集中チャンクに向けて非常に効率的だと感じます。

ただし、自由気ままにこのルーティーンを会社で実行するのは難しいのではないでしょうか(もちろん組織によっては全く問題ないところもあるとは思いますが)。往往にしてストレスフリーにはできないのが現実ではないかと思います。

なぜならば、組織には"いつでも、なんとなく、真面目にやっている感"を出さなくてはいけない雰囲気があるからに他なりません。

「ちょっくら、銭湯に」がもたらす集中力

周りがエクセルやパワーポイントを広げ資料を作っているにも関わらず、隣でYouTubeやNetflixを見始めることの心理的なハードルは高いですし、冒頭で述べた"就業規則"的な観点から言っても褒められた行動とは言えません。

組織になった途端、スタンスとして"なんとなく真面目にやっている感"を周囲に対して示さなくてはならないのです。

それでも既述した人間の集中力の限界を鑑みたとき、「ちょっと散歩してくる」、「ちょっとYouTubeみる」、「ちょっと昼寝する」、はたまた「ちょっと銭湯行ってくる」が論理的に生産性を高めることに寄与すると(実践してみた体感として)言えるのではないかと思います。

そして話がやや脱線してしまいますが、昼間に銭湯(べつにジムでもいいですが)にふらっと行けることの効用は別にもあります。

それはズバリ、「空いている」ということ。

「いや、当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、この本来当たり前のことの恩恵があまりにも大きい。

これは満員電車にも言えることですが、東京における電車やカフェの混雑状況は明らかに常軌を逸しています。

その日々の蓄積による精神の磨耗が、長い目でみたときのQOLを減損していることは言うまでもないでしょう。

社会はマジョリティに最適化されていくので、ある意味では仕方のないことかもしれませんが。

なので今年に入ってから混む日、混む時間帯、をなるべく避けながら生活をするようになりました。

意識の余白で"ながら"コンテンツを摂取

インプットの話に戻します。

あとはオフィスで同居している友人が実践していて、「いいかも」と思った方法が"ながら作業"です。

基本的には目の前の仕事をしつつも、バッググラウンドでYouTube、テレビ、ラジオ、ポッドキャストを再生して、半意識的にコンテンツを摂取します。

「うーん、音楽ならまだしも、その類のコンテンツだと作業に集中できなくならないかな」

と思いつつも、これが実は意外といける。

その際には作業を分別する必要があります。

①自分の全意識を一点に集中させてやる作業、②ある程度の集中はしつつも普通にこなせる作業。

自分が持っている作業を大別してみると、大方が②であることがほとんど。

考えてみれば、自分の意識を100%集中しなければ全うできないタスクというものは限られていますし、ほとんどの時間は80%の集中で取り掛かりながら、20%ほどに意識の余白があります。そこで十全とは言えないまでも垂れ流しコンテンツからインプットをすることができるのです。言い換えれば、それほどインプットにまつわる人間の意識のクオリティは優れているという言い方ができるのかもしれません。

だらだらとポッドキャストやラジオを流しながらも、自分の意識下にあるワードやトリガーに反応することがあるので、その場合だけ意識の配分を適宜ずらすといったイメージでしょうか。

とはいえ①の作業をやるときは小量で音楽をかけたり、無音で作業を進めます。それでも②の場合は裏でコンテンツ消費しながら仕事をする方が、楽しみながら仕事ができますし、インプットや生産性の観点からも良いと気付きました。

その友人や僕が好んでチェックしているのが、

宇野常寛さんがやっている「HANGOUT PLUS」、バイリンガルニュース (Bilingual News)、NHKの「ねほりんぱほりん」、岡田斗司夫さんのブロマガチャンネルなどなど。

上記は垂れ流し用ですが、作業を中断して休憩するときは基本的にNetflixをみます。(『ハウス・オブ・カード』を観終え、『ゲーム・オブ・スローンズ』を再開しました)

「インプット」の意識的な管理についてはまだまだ話したいことがあるのですが、長くなってきたのでまた別の機会に譲ります。

それではちょっくら、銭湯に行ってきます。

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言葉を編んでいく感覚

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