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原稿料を気にしない

駆け出しのライターとして、取材のお仕事をはじめてから、一度も原稿料なるものを気にしたことがないかもしれない。

『GQ JAPAN』WEBのブログ用に、ガジェット紹介のような記事を書き始めたことをきっかけとして、『週刊プレイボーイ』で記事を書くようになった。

さまざまな媒体で執筆の機会をいただきながら、ここまで過ごしてきたが、量的な観点でいえば、四年前に立ち上げから参画した『SENSORS』(今は編集長を務めさせていただいております)での活動は大きい。

あんまりいうとプロデューサーに怒られるので、明言はしませんが、
企画・取材依頼・取材・文字起こし・執筆・原稿確認/修正までの、記事公開までのプロセスにかかる労働時間で換算すれば、時給1,000円に満たないくらいの原稿料だった。

今振り返っても、そして今でも、そこに不満を抱いたことは一度もない。

普通に暮らしていたら出会うことも、話すこともなかった、経営者・クリエイターの方々に毎日のように会って話が聞ける。
その度ごとに、自らの狭量とした世界観に揺さぶりがかけられ、新しい物の見方を血肉としてインストールできる。

「人に会って、話を聞く、そして書く」ーー。
これ以上ないシンプルな営為は、本来値付けできない。

取材を労働と捉えたら、点は点以上のものにはならない

『SENSORS』での取材活動を通じて、今でも大変お世話になっている方々との、いくつもの出会いに恵まれた。

グロービスの高宮さん、PLANETSの宇野さん、Huuuuの柿次郎さん、挙げればキリがない......

とくに高宮さんとの出会いは大きく、独立にあたっては大いに背中を押していただいた。

取材を出会いとして、いろんな縁と幸運でここまでやってこれた。

もちろん落合さんも!

最近では、弊社の小原が取材後に、目を輝かせながら素敵な出会いの数々に恵まれていることを報告してくれている。(とくに森本千賀子さんとの出会いは大きかったよう)

最近では取材回数も執筆回数も、減りつつあるが、いつのときも「取材はかけがえのない、出会いへの入り口」であることを忘れずにいたい。

top image by unsplash

ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。