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世界はハプニングで溢れている。けれど、そのたびに救世主は現れる。【旅が僕らに教えてくれたこと #6】

坂田朗子(会社員)

日本にいたり、日本と同じ環境にいると「みんな同じで当たり前」という環境にいることが多い。

私ももちろん日本で暮らしている以上、そういう状況で日々生活している。そんな環境だから、みんな同じ歩幅で街を歩き、みんな同じことを考えている。少しでもそこからはみ出ていたら、変な人認定されて、イライラされる。だから、そのターゲットにならないように、みんなと同じように生きる。

それが当たり前だと思っていた。特に会社員になってからは―――。

空港にお迎えの車が来ない① @ネパール

1人で海外へ旅に出始めると、旅先で本当にたくさんの人に助けられる。

2020年2月のコロナ前最後の旅先・ネパールでは、ホテルの送迎を頼んでいたのに、送迎の人たちの中を探しても私の名前のプラカードを持った人がいなかった。困った私は、その辺の別の送迎の人に聞いてみることに。

ネパール空港②人ごみ

すると、いきなりホテル名を叫んで、周りに聞いてくれた。それでも見つからず、結局、別のタクシードライバーに捕まった……!

でも、そのドライバーさんは、私が泊まるホテルに電話して確認してくれたのである。そして、ホテルの計らいでお金はホテルが払うから、そのドライバーに送ってもらって、と言ってくれた。うざい日本語を話す営業マンも一緒にタクシーでホテルに向かう事にはなったんだけど、このドライバーさんがいなかったら、私はずーーっと1人、異国の地、ネパールで待ちぼうけを食らう事になっていた。

そう思うとこのドライバーさん達の優しさには、感謝しかない。

空港にお迎えの車が来ない② @エチオピア

2019年12月のエチオピアの空港でも、送迎を手配していたが、私の名前のプラカードを持った人が見つからない……。なんとか、私が頼んでいるツアー会社の人を見つけたが、彼が持っているプラカードは別の日本人の名前。とりあえずその人に話しかけてみると、駐車場まで連れていってくれた。

「あなたの送迎ドライバーはここに来るから待ってて」

と言って、その人は私を残して去ってしまったが……。

エチオピア

駐車場で待っていたのだが、案の定、待てど暮らせど、送迎車が現れない。(ドライバーが来ないハプニング多すぎ!)

すると、全く関係ないホテル送迎のドライバーさんが、私がずーーーっと待っていることを不思議に思って、声を掛けてくれた。事情を説明すると、ツアー会社に電話をしてくれて、送迎車が来るまで見守ってくれた。送迎車が来た時には、「今来ているあの車に乗るんだよ」とまで教えてくれた。

この時も、この全く関係ないホテルのドライバーさんがいなかったらどうなっていたかと思うと、本当に感謝しかない。

バスから降ろされてしまうかも…… @ジョージア

2019年10月にジョージアに行った時には、空港からメインの駅までバスで向かった。(この時は、残念ながら送迎車トラブルは無い)

しかし、バスに乗り込んだはいいものの、どうやってお金を払ったら良いか分からない……。車内にある切符販売機と思われる機械の前でおろおろしていたら、すでにバスに乗っていたお兄さんが、使い方を親切に教えてくれ、なんとかバスのチケットを購入出来た!

ジョージア紙

また、階段しかない地下鉄の駅では、一生懸命スーツケースを持ち上げて地上まで出ようとしていたら、通りかかったお兄さんがサラッと私のスーツケースを持ち上げて、階段の上まで持って行ってくれた。お兄さんは階段の上に着くと、スーッとスーツケースを離して、何事も無かったように去って行った。

この2人のお兄さんのおかげで旅の思い出がより濃いものになり、感謝しかない。

ジョージアポリス

携帯をいじりまくるタクシー運転手 @ロシア

2018年7月に行ったロシアのウラジオストクでは、タクシードライバーさんに助けられた。

空港から街へ向かうため、タクシーに乗ることに。すると、乗り込んだタクシードライバーさんが、いきなり運転中に携帯電話をいじり始めた……。

ウラジオストクタクシー

「このドライバーは何を考えているんだろう?」

と思っていたら、携帯に向かってロシア語を話し始めた。そして、その携帯が少しおかしい日本語で何か言い始めた。そう、このドライバーさんは、翻訳アプリを開いて空港からホテルまでの間の見どころを説明してくれた。実はとても優しいドライバーさんだったのだ。

おかげで、普通にタクシーで目的地に行く何倍もウラジオストクの事を知ることが出来て、ホテルに到着できた。

本当にこういうホスピタリティは、感謝しかない。

ウラジオストク横

いつもどこかで誰かに助けられている

こんな感じで旅に行くと、トラブルやハプニングが起こることも多々あるのだが、そんなピンチに出会しても、いつもどこかで誰かに助けられている。

みんな同じでいないといけないと思っていた部分があったけれど、世界中に出て、いろんな地域で本当に素敵な人たちと出会う事が出来た。だからこそ、日本でも自分らしく、人に優しくしていたい。

みんなと合わせる事じゃなくて、そういう優しさが大切なんだと、旅で会った人たちが教えてくれた。

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