第2回2-7TD配信 HU振り返り
こちらの記事は2024/2/16に開催された来栖うさこさん主催の2-7TD配信をもとに作成しています。
※この記事は全部無料で見れます。ただ、読んで面白かったと思って頂けた方は、宜しければ応援代を頂けると嬉しいです。全部無料で読めるのに、お金を出して頂けることが非常に嬉しいので。
まだ動画を視聴されていない方や、改めて観たい方は以下のURLからご覧ください。
【Live】""RFIDで2-7tripledraw生配信""第2回目は屈強ばかり!(デューストゥセブン)【ポーカー生配信】 2-7TD/2-7トリプルドロー/POKER (youtube.com)
後藤君とHUをしながら、木原さん&Amu君に解説をしていただけるというかなり貴重な機会に恵まれたので、自分なりにHUを振り返りたいと思い、ついでにnoteにもまとめることにしました。
※2-7TDの動画配信自体がまず少ないのに、それをHUで、しかも有識者の解説付きなんて貴重だと思います。
ハンドの振り返りは動画を視聴して頂きながら、読んでもらえると助かります。
視聴を前提とした振り返りなので、細かなプレーラインの記載はありません。
HUは以下のURLからどうぞ。
https://youtu.be/XIjg3uzabIc?t=14063
1ハンド目
後藤君のopenに3betを返して1枚交換を選択しました。HUのBTNの広いオープンレンジに対してX6543は愚形といっても強いハンドだと思います。
X6543からT98が途中で引けたらパット、2を引いたらドローハンドとしてプレイします。引けない時はしっかりブラフするつもりでした。
配信では1stドローで2を引けたため、ブラフをすることはやめ、2ndドローで1枚1枚交換からでTを引きました。
X5432はTを引いたならbetするほうが自然だったと思います。
ただ、こちらがパットするレンジ全てをbetしてしまうと、相手の1枚交換から引けた強いハンドや、引けなかったけど強いドローハンドのEVが、reiseを多く選択することで向上してしまうため、BB側はx/rするレンジやOOPからx/cしてパットするレンジを残しておくことは重要です。
OOPからx/cしてパットするアクションは自分のパットハンドの強さがキャップされるため、2-7TDを打ち慣れてくるとあまり取らないラインですが、T9ローや愚形のTローなど、こちらからbetしてreiseされると引きにいくことが難しいハンドのEQを守るためにも、x/cするパットハンドレンジはあっても良いのではないかと考えています。
※x/cパットレンジの選択はもっと検討を重ねたいので、なにか質問や意見がある方は連絡してほしいです。
2ハンド目
プリドローで後藤君の3betに4betを返しましたが、これはコール一択です。
相手の3betレンジに対して同じくらいかそれよりも弱いハンドのため、この4betは無駄にポットを膨らませたプレイでした。
(4bet打ってしまった後、内心恥ずかしくて悶絶してました)
3ハンド目
84で守りましたが、境界くらいだと思います。
1stドローで3枚2枚の交換の後、76が引けてX8764となりました。
交換枚数の差から後藤君のレンジのほうが強いため、こちらはチェックをして、betにコールを選択します。
その後、2ndドローで1枚1枚の交換となり、87644となったため、今回はx/rブラフを選択しました。先打ちしてパットブラフする選択肢もありましたが、大切な考え方として、この1枚1枚の2ndドローは後藤君のほうが強い1枚ドローのレンジを持っていることを意識しておくことが大事です。
その理由として、HUの3枚交換をするBBディフェンスレンジ対して、後藤君の2枚ドローレンジはbetを選択することが多くあります。
※7人テーブルのBBディフェンスレンジであればBBの3枚交換に対して2枚交換して発展しなかったハンドはチェックバックすることも有り得ますが、HUならBBのディフェンスレンジもかなり広いため、積極的に打って良いと考えています。
後藤君のbetに対して、私のx/cを選択した1枚交換レンジは、2枚交換後の後藤君のbetに対して、x/rレンジしたい1枚交換の強いドローレンジが残っていないため、次のチェンジラウンドで1枚交換同士となってしまった場合、後藤君の方が強い1枚ドローレンジを有していることになります。
上記の理由から、この場面はレンジ全体でチェックを選択する頻度が高いと想定しています。
今回はx/rブラフを選択し、最終的には後藤くんに9ローでcallされました。後藤君のハンドはKローと表記されていますが、読み込みミスです。
※かなり迷ってcallされたので、この後でJ、Tくらいなら降ろせるかもって考えてました。
4ハンド目
J7532をパットしてしまった場面です。
X7532は非常に強いドローハンドで、3rdドローで1枚同士の交換ならほぼEQが勝っているハンドなのでbetやraiseを選択したいハンドです。
ただ、Jロー自体も相手の1枚チェンジに有利なハンドで今回パットを選択してしまいました。
本来ならもっと1枚チェンジしても引いた時の強さが変わらないハンドや愚形(JTロー、T9ロー、J、T、9ローのストレートドロー形)をレイズパットに回すべきですね。
良形の7ロードローは1枚交換同士で引けた時のEVも高いため、このEVを自ら放棄しないよう気を付けて下さい。
5ハンド目
x/rするのも良いと考えてましたが、今回は降りを選択しました。ひよっとる。気合いが足りとらん。
x/cする選択肢は無くてもいいと考えています。
その理由として1stドロー時点から1枚交換をしている後藤君のレンジに対して、8754ドローは後藤君がパットした時点でデッドハンドである可能性が高いためです。
後藤君の1枚ドローレンジの下限がX6543、X9764のようなハンドとした場合、callして後藤君にパットされると9はアウツとすることができません。
callして32も引けたら結果的に勝てる時もあるでしょうが、後藤君側には当然強い1枚ドローレンジがあり、そのレンジからのパットに対して87ローはデッドハンドとなる可能性がわりと高いです。
デッドの可能性があるのであれば、callして引きに行くことは辞めた方が賢明です。
以上の理由から、x/rか素直にbetに降りるかの二択で良いと考えています。
6ハンド目
XXX74から3枚3枚の交換でインチキツモをしました。先打ち自体が悪いプレイとは思いませんが、3枚3枚のx/rレンジ構築に入れてもよいと思います。
※この場面で先打ちするかx/rするかのバランスを検討する必要はあまりないです。低頻度のシチュエーションなので細かく勉強する必要はありません。そんなの必死に考えてても非効率なので、まずはもっと基礎的なところを検討しましょう。
x/rブラフのハンド選定はかなりの低頻度ですが、4カードやフルハウス系だけでいいと思います。
最後のベットアクションは3枚交換で完成した87653、96543あたりのチェックレンジを守るためにx/r体制にできたのはよかったと思います。
※6ハンド目に関しては、非常に強いハンドで最後はチェックする意識を持てているかという話でした。別にbetしててもいいですが、100%betを選択することはやめた方がいいと思います。
7ハンド目
2、3、4、5、(6)、7、(8)のスリーカードはスティール出来る期待値を考えて、オープンしたほうが良いと思います。
※括弧内の数字は他より弱いので、オープンから削るならここからだと思います。
BBにディフェンスされたら素直に4枚交換をしましょう。
恐らくBB側には強いブロッカーの形からスティールに来たのだろうと想定されますが、バレても問題ありません。
スティールできる期待値が高いことからオープンしたが、今回はたまたまディフェンスされたというだけの話ですから、気にせずプレイしましょう。
このレンジがバレたってエクスプロイトされることは無いと思います。
4枚交換してなにも引けなかったらスモールベットにも素直に降りていいと思います。
※2-7TDのソルバーが世に出された結果、3カードはスティール期待値ないからオープンしないという計算結果が出たらすみません…笑
8ハンド目
2を1枚、4を全て見ていることからパットブラフに回しましたが、ブラフに変えるには勿体ない強いハンドだったと思います。
4が全部見えた!ってウッキウキでした。
解説でもご指摘頂きましたが、この時はブロッカーによって自分のペアアウツを消している認識が抜けていました・・・。2枚交換ずつした後に後藤君のbetに対してcall or raiseをして、1枚交換しても十分なEQと引けた時のEVを放棄したのは勿体なかったと思います。
3ハンド目の後藤君のかなり迷った9ローコールのことが頭にあり、通常よりも広く降ろせると思ってました。
結果的に強力なブロッカーを有しているX6542の引けた際のEVを捨てたのにも関わらず、降ろせると思っていたJローにキャッチされるというかなり悔しいオチです。(ナイスコール)
話が変わりますが、この時の後藤君のプリドローハンドはT9863ですが、863の形なら私もコールして9まで切っていたと思います。
これがX9875、X9864のような愚形かつ引いてもそこまで強くない8ローは9ロードローの1枚交換レンジとして扱いたいと思います。
※上記だけでは HUのBB3betレンジが足りてないとソルバーで算出されれば、X9863も9ロードローのレンジとして入ってくるかもしれないですね。
9ハンド目
XXX64でディフェンスし、後藤君の初手パットレンジに対して2回目の交換でQと9を切りました。
良形の98ローなら後藤君は1枚交換をすると思っていたので、9切りしました。(9を切ってもHUの3枚交換に対して8ロ―ドローは非常に強いですし)
なのでこの時は後藤君の弱いパットレンジ(98764、98763、98754など)に勝てるよう9を残すよりもデッドになることを避けるために9を切る決断をしました。
思っているよりも、976ローを引いて勝てる相手の初手パットレンジって少ないんじゃないかと思います。
96543や97543のようなレンジに対しても976ローはデッドとなるので、かなり苦しい状況だったと思います。
※良形98ローは9を切ったほうがいいという考えが前提です。逆にBB側は広く9を切らされるからこそ良形であっても8ロードローとせず9を残す方が良いという結果になるかもしれません。これはもう人間では計算できない領域だと思います。
2-7TDソルバーはやく普及して。
おまけ
後藤君のベットにコールしたあと、ラストドローがまだ残っている状態で、後藤君が誤って87ローと発声し、ショーダウンをしそうになりました。
三味線は流石にないので、54が引けていたら先打ちしていましたね。
先打ちにブラフ入れようとも割と考えましたが、今日のお互いのプレイを振り返って、まあ捕まるだろうと思いやめました笑笑
(そもそも最後のT引きはブラフ向きのハンドではないです)
振り返りは以上となります。
自分で動画を振り返ってみて、基礎的なミスが多かったなと思いました。
プレイ中に「さっきの本当か??」って自問したところが解説で触れられていたので、もう少しゆっくり考えて打てばよかったと思います(それも今の実力)。
ただ、半年ぶりくらいに2-7TDをプレイできて非常に楽しかったです。
最後にご招待いただいた来栖うさこさん、解説の木原さん、Amu君、同卓していただいたピョコタンさん、マサキングさん、房州君、後藤君、スタッフの皆様、本当に有難うございました。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?