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【LOUPE】現役大学生に103人に聞いた!YouTubeにおける不快な動画広告・好印象な動画広告

近年、動画広告市場が非常にアツいです。株式会社サイバーエージェントが、株式会社シード・プランニング デジタルインファクトと共同で実施した動画広告市場動向調査によると、2017年に1,374億円だった動画広告の市場規模は、2020年に2,900億円、2024年には4,957億円を突破する勢いだそう。

そこで今回は大学生103人(男子37人,女子66人)にアンケートをとり、大学生が動画広告に対してどのようなイメージを抱いているのかを調査しました!

1.2019年、現役大学生はYouTubeで何を見る?

▷1位.音楽(83人), 2位.特定のYouTuber(55人), 3位.コメディ・バラエティ(49人)
現役大学生はYouTubeでどのような動画を視聴するのか聞いたところ、以下のような結果になりました。(複数回答可、TV番組の流用含む)

依然として音楽ジャンルの人気は高く、次点で「特定のYoutuber」の動画がランクインしています。「その他」には美容、旅行、雑学、芸能人の公式チャンネルなどが入りました。

最近では、これまでTVで活躍していた芸能人がYouTubeにどんどん参入している印象がありますね。YouTuberと芸能人、YouTubeとTVの境目がなくなってきているようにも感じます。

2.大学生が好きなYouTubeチャンネル

▷1位はkemio(5人)、76ものチャンネル名が挙がる
次に、よく視聴するYoutubeチャンネルを聞いたところ、以下のような結果になりました。(複数回答可)

第1位 kemio(5票)
第2位 東海オンエア(4票)
第3位 JULIDY、もこうの実況 (各3票)


第4位 水溜まりボンド、ワタナベマホト、しばなんチャンネル、 えむれなチャンネル、ブライアンチャンネル、ライバロリ、バイリンガール英会話|Bilingirl Chika、Kawanishi Mikかわにしみき、PROWRESTLING SHIBATAR ZZ、QuizKnock (各2票)

第5位 GUNMA-17、パオパオチャンネル、SUSURU TV.、えらてんチャンネル、マナブ、F欄大学就職チャンネル、VOGUE LAPAN、MKR Channnel、KAJIERI MAKEUP、StylishNoob、SHAKA ch、나도Nado、KAITOストーリー、Seikin TV、ひよんチャンネル、YG、丸山礼チャンネル、エミリンチャンネル、【公式】Banana TV(tereasadouga)、フェルミ研究所、はじめしゃちょー(hahime)、YoshidaAkari、レぺゼン地球、ガーリィレコードチャンネル、わっきゃい、AK in カナダ|AK-English、ジャニーズJr.チャンネル、BANGTANTV、さんこいち、jenmilaa、UNCTarHeelsAthletics、CANACANA family、藤小さき、にゃんたこ、てんちむCH/ tenchim、かねこあや、ジュキヤ/Jukiya、超十代チャンネル[URTRA TEENS Channnel]、ジョーブログ【CRAZY CHALLENGER】、影井ひろ樹、きまぐれクック、メンタリスト DaiGo、はなお、酒桜、HikakinTV、高木豊 Takagi Yutaka、圧倒的不審者の極み!、KAZUYA Channel、英二くん、キヨ。、UVERworld Official YouTube Channel、マッチョ29、東京03 Official YouTube Channel、バカリズム  Official YouTube Channel、ゲーム部プロジェクト、釣りよかでしょう。、カルマ【KARUMA】、ヒカル(hikaru)、ラファエル Raphael、NOBLEMAN【ノーブルマン 】(各1票)

回答者数が103人のため「人気Youtuberランキング」とはいきませんが、昨今のYoutuberブームもあり、個人の趣向に合わせて様々なチャンネルが視聴されていることが分かります。

現在の大学生にとっては、「誰もが見ているYouTubeチャンネル」のようなものはないのかもしれませんね。

3.動画広告に対する印象

▷82%の人が「動画広告を不快に思った経験がある」一方で、「動画広告に対してポジティブな印象を抱いたことがある」と答える人も60%以上

ここからは、以下2点についての調査結果をそれぞれご紹介します
➀Youtubeの動画広告を見て不快に感じた経験
②Youtubeの動画広告を見てポジティブな印象を抱いた経験

82.5%の人が「動画広告を不快に思った経験がある」と回答した一方で、「動画広告に対してポジティブな印象を抱いたことがある」と答える人の割合も60%に上りました。

3-1.不快に思われる動画広告とは

▷動画広告を不快に思う理由、トップは「早く動画を視聴したいから」
しかし、動画のどの位置に入った広告が嫌いか?と聞くと、96%の人が「動画の途中に入る広告」と回答

「3.動画広告に関する印象」で「動画広告に不快な感情を抱いたことがある」と回答した方に、なぜ不快な感情を抱いたのかを尋ねました

※その他の回答
・同じ広告が何度も表示されてうざいから
・手を使えない時にスキッパブル広告が流れ出して、30秒くらいスキップできなかったから
・苦手なホラー系の広告が流れたから

動画広告を不快に思う理由を尋ねたとこと、1位は「動画を早く視聴したいから」、2位は「動画が盛り上がってきたところを邪魔されたから」でした。

テレビを見ている時にCMが流れたらスマホをいじればいいですが、YouTubeに動画広告が流れている間は手持ちぶさたになってしまいます。その点で、「早く動画が見たい!」という気持ちが強いのかもしれませんね。

では、動画広告が入るタイミングを①動画視聴の前②動画視聴の途中③動画視聴後の3つに分けたとき、広告が入って最も好ましくない位置はどこなのでしょうか?

ここでは「動画の途中に入る広告が最も好ましくない」という回答が圧倒的で、96%に上りました。

動画広告に対して不快な気持ちを抱いた理由第2位「動画内容が盛り上がっているところを邪魔されたように感じるから」という心情がここにも現れていますね。

3-2.ポジティブな印象を与える動画広告とは

▷それ自体が面白いコンテンツになっている広告、自分が好きなキャラクターが起用されている広告はポジティブなイメージを抱かせる

「3.動画広告に関する印象」で「動画広告にポジティブな感情を抱いたことがある」と回答した方に、なぜポジティブな感情を抱いたのかを尋ねました

1位は「それ自体が面白いコンテンツになっているから」、2位は「自分が好きな人物が起用されているから」でした。「自分にとって有益な広告」が流れてきたと回答する人が、回答者全体の1割に上る13票を獲得したことには驚きました。

また「その他」では、「動画を上げている人に収益が入るからいっか!ってなります」という回答が寄せられました。広告収入への理解が今後広がっていくのかもしれませんね。

では、実際に大学生が「面白い!」「この広告は好き!」と感じた動画広告の例を以下に載せておきます。2019年3~5月現在で、回答者が覚えている限りでの回答になるのでご了承ください。

▷広告のジャンルや特徴に関する回答
第1位 新作のゲームや映画に関する広告、好きな広告はあるが忘れた(6票)
第2位 連続ドラマ・物語形式の広告 (5票)
第3位 好きな芸能人や、好きなアーティストの曲が使われている広告(4票)
▷具体的な広告主を述べた回答
第1位 日本赤十字社(東海オンエアとのコラボ) (3票)
第2位 HOTPEPPER(ノンスタイルとのコラボ)、JR SKISKI、Amazon(「白い犬」「ライオン」「馬とポニー」)  (各2票)


~以下、各1票~
三井住友銀行(Thinking Manシリーズ)、ダンロップ(短編アニメーション『ROAD TO YOU』シリーズ)、重ねドルチェ(雪印メグミルク)、カロリーメイト「心の声」、JT WEB限定CMシリーズ、ロッテ「ミライライブ」、コカ・コーラ「テレビの時間はコーク」、ダイハツスマートアシスト(高橋一生が教習所の教官になっているもの)、DOTAMA×ニトリ【新生活応援企画】、富士急ハイランド(SAO-ソードアート・オンライン-とのコラボ)、TikTok、AU、アロンアルフア、ワイモバイル、ヤフー

~広告元が分からなかったもの~ ※回答をそのまま引用
コスメの紹介、新垣結衣が話しかけてくるやつ、好きな人のLINEのやつ、音楽フェスの途中にその日だけの音楽フェス専用のCMが流れた時は感動した

娯楽や暇つぶしとしての動画視聴がメインになる大学生に関して言えば、広告自体が好ましい動画コンテンツになっていた方が印象は良いのかもしれませんね。

ポジティブな印象を持った広告の例を見ても、youtuberを起用するなどして、テレビではなく「YouTube」という媒体に掲載することを意識して設計されているものが目立ちます。

4.スキップ出来る広告は、内容の確認すらしない?

▷76%の人は「スキップ可能な動画広告は、スキップすることが習慣づいているため、広告内容を確認することはない」と回答

ここでは、スキップボタンでスキップが可能なYouTube広告に関して以下の質問に回答してもらいました

「スキッパブル広告は内容を確認せずにスキップしている」との回答が全体の80%に上りました。その理由は、「もはやスキップボタンを押すことが習慣づいているから」がほとんど。

スキッパブル広告に関して言えば、スキップ可能になるまでの限られた時間で、いかに視聴者の注目を集められるかが鍵ですね。

5.YouTube広告を見る前と後で、広告主に対するイメージはどのように変化する?

▷「あまり印象は変化しない」と「広告主を認識することはほとんどない」を合わせると86%に上る

ここでは「あまり印象は変化しない」が64%、「広告主を認識することはほとんどない」との回答も22%に上りました。

「広告主の印象は悪くなることがほとんどだ/どちらかと言えば悪くなる」と回答した人は全体の10%なので、90%の人は、YouTubeで動画広告を見たところで広告主へ嫌悪感を抱くには至らないとも言えます。

YouTubeの動画広告はもっと嫌悪されているものと予想していたのですが、広告主にあからさまな嫌悪感を抱く人はそこまでいないようです。

5.まとめ

・動画広告を不快に思った経験がある人は82%
 一方で、ポジティブな印象を抱いたことがあると答える人も60%以上
・動画広告を不快に思う理由
  1位.「早く動画を視聴したいから」
  2位.「動画が盛り上がってきたところを邪魔されたように感じるから」
・96%の人が「動画の途中に入る広告が一番嫌い」
・76%の人が「スキップ可能な動画広告は、スキップすることが習慣づいているため、広告内容を確認することはない」と回答
・それ自体が面白いコンテンツになっている広告、自分が好きなキャラクターが起用されている広告はポジティブなイメージを抱かせる


※本アンケートは大学生全てを正確に調査したものではありませんので、参考程度にご覧ください。

※これはYouTubeの動画広告に対して大学生が抱く率直な印象を調査したnoteであり、実際の効果(単純接触効果など)に言及するものではありません。