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教育の多様性に関して、ソーシャルワーカーの私ができること

ソーシャルワーカーや福祉のお仕事をされている人たちの多様な働き方や生き方の参考になればうれしいなと自分の考えていることをアウトプットしています。今回は教育の多様性について考えていることや、それに対して今僕ができことを書きたいと思います。


15歳の僕が感じた疑問

中学生の時に疑問に思ったことがあって。
当時15歳くらいの僕にとっての違和感があります。

世間の空気が、高校大学に進学していくのが良くて、中卒とかで働くことの方が劣るような感じがあって、それってちょっとおかしいんじゃないかというもの。

いや、別に高校受験を控えていて、少しナーバスになっていたというのもあるでしょうし、思春期独特のいろんなものに反抗したりする気持ちが芽生えたり、みたいなのの延長で考えていたことかもしれないのですが。
親とかにもケンカ腰でそんな疑問を投げかけた記憶もあります。あまり明確に何か答えをもらえたことはなかったかな。

とはいえ、僕はどちらかというと勉強一生懸命頑張って、大学に入って、その後は就職して、というイメージしか持っていなかったので、別に就職して職業人としてのキャリアを積んでいきたい、とかを考えていたわけでもないのですが。
そもそも将来の目標とか考えたこともなかったですし、今と違って妄想を膨らませるほどの心の余裕もなかったですし。
ただなんとなくの、その瞬間の自分の選択肢をとても制限されている感じが嫌だったんでしょうかね。

それに、当時は学校での集団生活に対してのネガティブな感情を強く持っていて、友達もいましたけど楽しくないというか、あまり学校に行きたくないという気持ちもあって。でも学校に行かないという選択肢はありえなくて、今想像すると、非常に心に負担を感じていたのじゃないかなと振り返ったりしました。


現状の枠組みの限界を理解する必要

そもそも義務教育小学校6年、中学校3年とかの時間配分とかも、すごく当たり前だと思って生活してきていますけど、戦後明確になっただけで、歴史でいうと80年もたっていない仕組みで。
ちょっと調べても根拠が薄いというか、それほど科学的なエビデンスがあっての年数や区切りではないみたいですしね、やはり。

もちろん、そういう年数で区切ったり、国全体の仕組みとして(義務教育)を取り入れ、その時の社会が求めるより良い人材を生み出していこうという、善意の思考性の上で議論し出来上がった仕組みだと信じてはいますが。
にしても、もう少し選択肢の幅はあってもいいのかなと、15歳の僕でも思っていたわけですし、今も似たようなことは感じています。

いろんな生き方があって当然だと思うますし働き方が多様なように、学び方だって多様でいいんじゃないかなと。
子どもの成長速度は人によって違うわけだし、一律に同じペースで何かを学習することの限界みたいなのは想像できそうなものですね。

現実問題として、不登校の話題がニュースになることはとても多いです。平成29年で14万人を超えていて、全体の1.4%だそうです(感覚値としてはもっと多そうな気もしますが)。

こちらも、世の中が変わってきているのを実感するのですが、無理して学校に行かなくてもいいよ、という空気も徐々に出てきているみたいですね。法律でも「教育機会確保法」というのができて、その法律の中では今の義務教育の学校への復帰が大前提ではなく、それ以外の選択肢もありよね、的な表現になっているらしですね。

人間ひとりひとりの興味関心も違い、課題への向き合い方も違いペースも、学び方理解の仕方違いがある中で、逆に集団授業で教えていくのの大変さみたいなのを感じて、先生たちに同情するくらいです。

集団で学ぶことの良さもたくさんあるのですが、課題であったり、今の仕組みの限界を知ることも大切なのかもしれないなと改めて感じています。


ソーシャルワーカーとして今できること

ソーシャルワーカーとしてお仕事をするようになって、大人の障害者の方たちのサポートとか、特に職業リハビリテーションに関わるようになって、もっと教育の多様性があったらいいんじゃないかなと思う機会は増えました。

クライエントを目の前にして、もちろんいろんな人がいるので一概に言えるわけではないですが。
もう少し、子ども時代の関わり方が違ったり選択肢があったりすれば、この人は僕の目の前に来ていないんじゃないかな、と思うことが多々ありました。
例えば中学校の集団生活になじめずに不登校になり、自宅に引きこもりがちな生活に特段のサポートもなく、本人も親も困っていたが特段の解決策はなく時がたち。。。みたいな。

自分の仕事が事後処理的な動きになってしまっていることが多かったかもですね。
ソーシャルワークの視点で、もちろん目の前のクライエントの人生に対してどのような価値を生み出せるか、という点でお仕事していたわけですが、それ以外にも社会の側にあるそういった課題(今回であれば教育)に対しても思考をめぐらせ、できることはないかなと考えていたわけです。


そんな僕が、今できることとして、そういった教育の多様性を生み出そうと実践しておられる人たちとともにお仕事をすることが増えてきました。
というか、僕は直接そういう価値を生み出す働き方をしていないのですが、実践している人たちの活躍であったり繋がりを作るお手伝いをすることが増えてきました。

今後もさまざまな研修会や勉強会を企画しています。

直近も大阪の高槻市療育に関わる人たちの交流勉強会のイベントを企画しています。


多様な人たちがありのままの価値を発揮していきやすい社会に。

クライエントも、関わる周囲の福祉人材も、多様な生き方自由に選択できる社会になればいいなと思っています。


今日はこれくらいで、ありがとうございます。




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