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かけがえのない時間というリソースの使い方(前回の優先順位の話の続き)

今日は福祉のお仕事をしてきていた僕が、わりと仕事優先の生き方から、家族最優先意思決定をするようになったことについて。その理由や、そういう選択をできた背景について書きたいと思います。

で、結論を書きますと、貴重でかけがえのない自分自身の時間というリソースを、今しかできないこと(たとえば子育て)に費やすことが最高に贅沢であるという話と。そのためには時間の自由を確保し投資を増やす必要があるという話です。



先日もぶつぶつツイートしてましたが、家族や子どもとの時間最優先にすることにしましたという話。

その中でも少し触れていましたが、仕事中心の生き方からの大きな転換をしてきたことになります。そこら辺の変化とかをもう少し詳しく書いていこうと思っていて。
ちなみに以下が前回書いたnote。




時間というのはどんな人に対しても平等なリソースで。
一日24時間しか与えられていないわけですね。

その24時間のうち、多くの時間を去年とかまでは仕事に費やしてきていました。仕事に費やしていたというより、家族と共に過ごす時間に費やしていなかったというのが正確な表現かもしれません。

職場の理解もあって、また僕の役割的にも、自由裁量の幅は大きい働き方をさせてもらえていたと感じています。
ですが、出張が多かったりして物理的に家族と一緒に過ごす時間が短かったのですよね。月曜日に東京朝イチの飛行機で旅立ち、金曜日の最終で帰ってくるとか。

その上、土日とかもボランティア関係のことだったり、研修や学会参加とかが重なったりすると、やっぱり家にいてないことが多く、家族と共に過ごす時間がわずかになってしまうというのが実際のところでした。

自分としては、それに対して罪悪感を感じることももちろんありましたし、単純に子どもらと一緒に過ごせない寂しさを感じたこともありましたが、仕事だし、責任のある役割を任されているのだし、仕方がない、という考え方でした。


ちょうど1年前の出来事なのですが、次女がまだ生後3週間の時。細菌性髄膜炎にかかって入院することになりました。
その第一報が入ったときも、僕は東京出張をしてて、ちょうど週末の学会に参加しているときでした。
さすがに生まれて間もない子どもが入院したということもあり、予定を切り上げてすぐに帰路に就くことにしました。

帰宅して近所の子供病院での入院手続きとか、処置とかを受けていたときに様態が急変して。僕の目の前で顔が真っ青になり、呼吸を止めたりする瞬間が出るくらい、急激に悪化していったのでした。

その病院では診ることができないというくらい悪化したので、そのまま大きな総合医療センターのICUに救急搬送されることとなりました。
医師からは、ある程度の覚悟もしてくださいという話もありました。

その瞬間は本当に生きた心地がしませんでしたし、まったく心穏やかでない時間を過ごすことになりました。あの日からの数日間は、とても大きな考えるお題を与えられたことになります。

結果として、1年以上たった今は元気に何の後遺症もなくスクスクと育ってくれていて感謝しかないのですが。



もちろん他にもいくつか理由はあるのですが。この次女の病気のエピソードは僕自身の人生の限りあるリソースを何に使うか、ということを深く考える機会となりました。
結果として、今の家族最優先の生き方、に舵を切ることになりました。

24時間しかない僕の人生の時間を、変わりがいくらでもきく仕事に費やすよりも、父として、夫としての代わりは(一応)いないので、そのために時間を使っていこうとう気持ちが強くなりました。

次女は元気に生きてくれましたし、後遺症もなく元気に育ってくれているので、楽しく一緒に過ごす時間はこの先も与えられるかもしれません。
でも、子どももそうだし、僕自身もそうですが、いつどんな病気にかかるかもしれませんし、事故や災害とかで命を落としてしまう可能性も普通にあるわけで。今のこの日々が明日以降も当たり前に続いていくという考えを、信じて疑わなかった自分自身の高慢さみたいなのをあらためて感じたのでした。

まだ今は子どもたちも小さいので余計に関わる時間は長いのですが、これもまた成長とともに変化していくのでしょう。
先輩パパさんとかと話していても、大きくなったら自由な自分の時間も増えるから、また全然違った時間の使い方をするようになるという話ですし。
どちらかというと、子ども小さい今の時間の方が圧倒的に貴重で楽しい、みたいな話も聞きました。

そんなかけがえのない貴重な経験を、仕事なんかで打ち消してしまうのはもったいないという感じですよね。

別に明日も明後日も人生続いていくつもりで、計画的に行動はしていますが、今日一日後悔しないように、子どもらと過ごす今この瞬間を大切にしていくようにしています。



さて、そういう時間を確保するにあたって、短期的には仕事を削減していく必要がありました。
ある意味おろそかにするというか、収入を得るための時間を減らしていくことになるわけなのですが。

そうなっても、生活水準が変わらないように、一定の収入を得られるようにという工夫はしてきていました。
それが、自分の時間を切り売りするような労働集約型の仕事を減らしてきたことと、投資を増やしてきたことです。

どちらも、急にこの1年で変化したわけでなく、これまで数年間意識して取り組んできていたことが、結果として実を結んだ感じがあります。


現在は自営業なので、サラリーマンのような管理された時間の間に縛られて働くような仕事ではないので、自由に自分の仕事をする時間も場所も決めることができ、たとえば保育園の送り迎えなども積極的にできますし、子どもが急な発熱の時などの対応もできます。
もちろん土日祝日といった家族が休みの日には僕も休みをとって一緒に過ごす時間も確保しやすいですし。

ただ単純に家族と過ごす時間が増えて、仕事をする時間が減ったことになります。必然的に、労働時間を費やして収入を得ていた仕事については収入が少なくなりました。
その代わりに、不動産投資を含め、自分自身の時間を使わないで収入を得られる方法を工夫してきていたので、一定金額は確保できていて、またこの分野については、今後も増やす工夫をしていきたいと考えていますが、おかげで自由な時間の原資になっていてありがたい限りです。


個人の考え方なんて変化していきますし、その時々で人生の優先順位というのは変わってくるものだと思います。でもしばらくは、この家族優先の生き方は続けることになるのかなと思っています。
自分の時間、お金について、バランスをとりつつ、貴重な自分自身のリソースの活用方法について考えて、生きていきたいと思っています。


今日はこれくらいで、ありがとうございます。

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