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あなたにしかできない仕事があなたの挑戦を邪魔している。

まずは想像してみてください。

あなたは、とある会社組織のメンバーです。自分にしかできない仕事をたくさん抱えています。同じチームには他のメンバーもいます。ただあなたは能力的にも一つ頭が抜けていて、そういった自負もあり周りもそう評価してくれています。そして同じくらいの能力値のあなたのライバルが1人。もちろん自分と同じように周りからも評価を受けています。ただ、彼は誰にでもできるような仕事しかしていません。
上司が新たな仕事を持ってきました。やりがいのありそうな大きな仕事です。自分にしかできない仕事をやっている自分と誰にでもできるような仕事しかしてないアイツ。どちらがその仕事を受け取ることになるでしょうか。

こういう書き方をして考えてみると、能力とかデキる度?って【自分にしかできないことをやっている人 > 誰にでもできる仕事をやっている人】なんてふうに思いませんか?(僕は今日までそう思ってました)

じゃあ立場を変えて。


あなたはある組織を統括しているマネージャーです。部下がたくさんいます。先を見据え今度新たな取組を始めたいと思い立ち、誰かに任せたいと考えています。部下を見渡してみるとやってくれそうな人が2人。どちらも能力的にも人格的にも申し分なさそうです。
2人と話してみると、1人は彼にしかできない仕事をたくさん持っていて、もう1人は誰にでもできる仕事をたくさん持っていました。どちらに仕事をお願いするのがスムーズでしょうか。

こうやってお願いする立場として考えると、その人にしかできない仕事をやっている人に新たに仕事をお願いするのってリスキーだと思いません?もし誰にでもできる仕事を持っている人だったら、その仕事を誰かに引き継がせちゃったりして、リソースを確保しに動けば、すんなり仕事が頼めるって思いません?

自分が仕事を依頼する立場だったら
「その仕事誰かに頼める?」という質問に対して、
「あ、これ僕じゃないと厳しいかなと思います」という人と
「あ、これ誰でもできるので頼めます」という人なら
後者の人に、「じゃ、その仕事誰かに引き継いでこれやって」って言えますよね。


自分にしかできない仕事をやっている感覚は、自己肯定感を高めてくれます。自分が抜けたら成り立たないし頼ってもらっていると錯覚します。(僕自身もそういう仕事がないと存在価値を見出しづらかったり落ち込んだりしやすいです....)
しかし、新しい挑戦や新しい仕事は振りづらい。なぜならその人じゃないとだめな仕事で手一杯だから。

その点、その人じゃなくてもできる仕事をやっている人なら代理を立てやすい。ひいては、リソースをあけてもらいやすいから仕事を頼みやすい。

新しい仕事を受けられるのはそんな人なんです、きっと。


自分にしかできないに安心しちゃっていると、いつまでたっても新しい挑戦はできなかったりするんですね。

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追記

はせがわくん @hase_mp4 が、この文章で言いたかったことについてコメントくれたのでやり取りをこちらにも。


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