見出し画像

LINE地方紙アカウントを友だち追加したら普段見れないニュースが見れた【地方紙LINEアカウントまとめ付き】

年末に「神保町編集交差点」というトークイベントで、ケトルの嶋さんがネットニュースのインプットの方法について紹介をされていました。その方法というのが、全国の地方紙のLINEアカウントを友だち登録しておいて、メディアごとの文脈が分かるようにしておくというもので、さっそくやってみたら地方のメディアごとに特性が見れて面白かったので紹介してみたいと思います。

きっかけとなったのはこのイベントレポート

BRUTUSとケトル、両編集長の情報摂取はここまですごい。「企画したけりゃ、情報をコスパで選んじゃダメ!」

このトークイベントのなかで、ネットのニュースメディアについての質問で、嶋さんが以下のように発言されています。

(ネットニュースのインプット方法について)僕はLINEです。LINEでニュースアカウントをフォローしているんです。全国の地方紙を含めて、約70媒体ほど。こうしておけば、メディア側が1日2回、人力で8つのニュースを選んで送ってくれます。そうすると、琉球新報はこのニュースを今日は一番大事だと思ったんだなとか、岐阜新聞はこれが大事だったんだな、というのが分かるわけです。

なぜこんなことをしているかというと、さっき西田さんが言った新聞の紙面の話に近いんですけど、Yahoo!ニュースやグノシーなど複数のメディアが読めるプラットフォームでは、その媒体の文脈が分からないんですよ。たとえば雑誌でも、ひと記事だけを切り取って読んでも情報としての価値はありますが、一冊のパッケージの中になぜその情報が含まれているのか、という文脈の方が大切だと思うんです。このメディアはこんな主張をしたいんだっていうのが。

なんだかとってもおもしろそう。

僕もまずやってみようと思い、年末から地方紙のLINEアカウントを片っ端から探して友だち登録してみたんですが、たしかに普段ネットニュースでは出会うことない情報に出会うことができました。誤解を恐れず言うとニュース自体がとても面白いものに思えてくるぐらい。今までニュースはあくまで情報として受け取っていたつもりだったんですが、ニュース自体がある種のエンタメとして入ってくる感覚でした。

上の嶋さんの発言にもあるとおり、複数のメディアが読めるニュースプラットフォームでは、それぞれのメディアごとに「何を重要なニュースと捉えているか」が分からないのが事実。メディアは世の中にあふれる情報のなかから、ニュースの順番をつくっていくことが大きな役割というのはよく言われていることです。特に新聞などのメディアは「何を一面にするか」がそのメディア自身の価値を決めると言ってもいいと思います。

LINEアカウントメディアプラットフォームは以下のように8つの記事を配信できるようになっていますが、各メディアがどこにどんなニュースをプロットしているかでメディアごとにどのニュースを優先しているかが分かります。これを各地方紙メディアごとに毎日眺めるとすごく面白いです。

(※以下は僕の地元の新聞「日本海新聞」が配信しているニュース)

地方紙のLINEアカウントをフォローしてわかったこと

地方紙のLINEアカウントを数十社分友だち追加してみてわかったことがいくつかあります。

1.メディアには主張がある

まず、メディアにはそれぞれの主張があるということ。僕自身がふだん、話題になっているネットニュースから優先的に目に入るような情報環境になってしまっている今、日々あまりそのことに意識がいくことがありません。ですが、メディアがその日のニュースのラインナップでどんな気分で伝えたいのかということを考えながら毎日配信されるニュースを眺めると、そこに主張があることに気づきます。特に年末年始だったからこそ、「このメディアは読者を和ませたいんだな」とか「年末年始だからこそ注意喚起したいんだ」とか、メディアの背景にある感情まで伝わってくる気がします。

2.メディアには文脈がある

次に、メディアから配信される8つのニュースのラインナップを毎日受け取ることで、メディアごとにその季節ごとに各地方ならではの慣習や地域のイベント、行事などが紹介されていきます。そうすると、「ああ、もうこんな季節なんだな」「今年もあのイベントが開催される季節か」というふうに、その地域の読者だからこそ伝わる季節のお知らせや伝わる気分というものがあるんだと思いました。ひとつのメディアを時系列で読んでいくと、そこにメディアの文脈があることに気づきます。

3.メディアには感情がある

ふだんさまざまなメディアから発信されるネットニュースに慣れていると、メディアの背景にある人格を感じることはほぼありません。ですが、ひとつのメディアを追いかけていくことで、同じ日に配信されたニュースでも様々な"色"があることがわかってきます。そうすると、メディアごとに人格があるように思えてきます。これは感覚でしかないですが、そのメディアの温度を感じることがあります。まだまだ言語化できていませんが、なんかこれはある気がする。

年末から年始にかけておもしろいと思った地方紙のニュース

総合系のニュースアプリでは決して出会えなかったであろう地方紙のニュースたちをいくつかピックアップしたいと思います。たぶん総合系のネットニュースやTwitterで話題になっているニュースだけを追いかけていたらこういうニュースには出会えなかっただろうと思います。自分の出身の地元のニュースを見ることはあっても、縁もゆかりもない土地のニュースを読むことってなかなかないので、こういうニュースは新鮮でもあり、地域に興味を持つきっかけになりそう。

地方紙LINEアカウント一覧

分かる限りですが、地方紙のLINEメディアアカウントを一覧化してみました。地方紙の情報を洪水のように浴びたいという方は友だち追加してみてください。きっと面白いはず。(45アカウントあります)

ブロック紙

地方紙

最後まで読んでいただきありがとうございました!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?