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【体験日記:前編】独身が新型コロナウイルスに感染した

 前回の記事更新から時間が経ってしまいましたが、今回はその間のお話をしようと思います。

 その間、僕は新型コロナウイルスに感染し、ひたすらにひたすらに自宅で苦しんでいました。(※今はもう治って、保健所から外出許可もいただいている状態です)


 現在、東京では新型コロナウイルスの感染者は毎日新たに1,000人以上発生する日が続き、まだまだ油断のできない状況です。

 しかし、僕もそうでしたが、新型コロナウイルスになったら、その後、一体どうなってしまうのか、どんな生活を送るのか、想像も付いていない人が多いと思います。僕たちは、戦っている相手を知らな過ぎるんです。

 今後もまだ戦いは続きます。その上で、参考になるかはわかりませんが、僕の体験記を書いておきますので、よかったらご覧ください。


1.きっかけ

 「ごめん、陽性だった・・・」


 一番最初は、友人からの電話でした。

 その友人とは、2日前に会っていました。

 私は、濃厚接触者になりました。

 

 その日は夕方から久しぶりに実家に帰って家族と過ごす予定でした。ギリギリセーフです。ちょっとだけ面倒だなと思っていたので、ラッキーだなと思うくらい気持ちに余裕はありました。

  

 さて、濃厚接触者になったと言っても、まだ友人から第一報の連絡があっただけです。「この後、何をすれば良いんだろう」。

 とりあえずネットで調べましたが、「濃厚接触があった日から14日間は外部との接触禁止」的なことが書いてあるだけで、これからどの様な手順や手続きが必要で、検査はどの様に受けるのかが全くわかりませんでした。

 完全無欠の独身貴族であろうと、こういう時は無力です。


 途方に暮れて友人と再度連絡を取ったところ、「接触者と状況を保健所に伝えた。まず、私の住む区の保健所から連絡があるらしい。」とのことでした。

 「とりあえず待つしか無いか」

 そう思い、今把握できていることを職場に報告しました。

 意外にも、職場からの反応は暖かかったです。「お前、どうせ外を遊び歩いていたんだろう!」みたいなことを言われる覚悟すらあったんですが、、、(遊び”歩いた”訳では無いので)


 幸いにも、僕の職場は在宅勤務が可能なので、その日から「濃厚接触者期間」が終了するまで在宅勤務をすることになりました。

 この時点で、僕には自覚症状はなく、熱も平熱だったので実感も全くありませんでした。


2.濃厚接触者

 友人の住んでいる区の保健所から連絡が来たのは、友人からの連絡があってから3日目の昼でした。

 「連絡くるの遅かったな」

 単純にそう感じました。

 3日間、「あれ、このまま待っていれば良いんだよな?」という不安を感じながら過ごし、会社から「まだ保健所から連絡は来ないのか?」というプレッシャーを与えられ続けた僕の体感的には、長過ぎる期間でした。


 保健所からは、「濃厚接触者ですよ」という認定(?)を受け、濃厚接触をした日の様子を簡単に聞かれました。

 そして、「今後の対応については、ご自身の住まわれている区の保健所から連絡があります。ただし、感染者数も多くなっており、対応が追いついていないため、ご連絡に少し時間がかかる可能性があります。」との説明もありました。


 ここで、国から正式に「濃厚接触者」という認定がされたので、ずーっと在宅勤務をしていて、なんとなく仕事をサボっていた様な気がしていた僕の気持ちが少しだけ晴れた気がしました。

(実はここまで友人からの連絡だけを根拠に在宅勤務をしていたので、「僕は本当に濃厚接触者なの?」という多少の不安が拭えませんでした。。。)


 次に、僕の住んでいる区の保健所から連絡が来たのは、その6日後のことでした。

 あまりに期間が空いていたので、この間には僕からも保健所に連絡をしていました。多い日は20回くらいかけたと思います。
 「少し時間がかかる」という保健所からの説明もありましたが、僕は「連絡がその日の夕方〜夜になってしまう」くらいに理解しており、「忘れられてるんじゃ?もう連絡来ないんじゃ?」という不安から、自分からも連絡をする様になりました。

 しかし、この間に連絡が繋がることはありませんでした。

 「あれ、保健所って電話回線1本でやってるの?」

 そう思えるくらい、連絡が繋がりませんでした。しかし、連日の感染者増加のニュースを見て、「保健所も大変なんだな」と納得するしかなく、連絡を続けました。

 

 6日後に連絡が来た時は、休日の夕方でした。

 「平日以外も仕事してるんだ!」が何より最初に思ったことでした。


3.検査

 保健所から連絡が来た時、僕の体調は健康そのものでした。

 熱も無い、咳も出ない、普通のレッドブルとカロリーオフのレッドブルのわずかな違いを感じ取れるほどに味覚・嗅覚も冴えている。

 保健所にもその通りに伝えました。

 すると、保健所から「症状が無い方については、検査は希望性になっています。そして、検査を希望する場合、最速で受けられるのは3日後になります。」という説明がありました。


 ここで一度、自分の状況を整理します。

 この連絡があった日は、濃厚接触日から11日目です。検査を希望する場合、濃厚接触者として自宅待機する期間の最終日である14日目に検査を受けることができます。

 検査を受けた場合、検査結果が出るまでの間は引き続き自宅待機をしてくださいとのこと。

 そして、検査を希望しなかった場合、症状が出なければ14日間で自宅待機は終了です。

 つまり、検査をした場合は自宅待機はもうしばらく続き、検査をしない場合はあと3日で自宅待機終了、という2択の選択肢が与えられました。

 

 なぜそうなるのか、僕の頭の理解が少し追いついておらず、「んっ??」と思いつつ、「職場と相談します」と伝え、その日は電話を終了しました。

 

 翌日、職場と相談し「検査を受けない」という結論になりました。

 その旨を保健所に伝え、これで「あと2日待てば自宅待機も終わりか・・・」と思っていました。




 しかし、これで終わりではなかったんです。。。




 ーーー 次に続く ーーー


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