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#コラム

東京以外の地方が生き残るために取るべき戦略とは

東京以外の地方が生き残るために取るべき戦略とは

このようなエントリーは定期的に話題になりますね。東京と地方の格差を嘆き、その叫びが更なる分断を生んでいく連鎖。個人的には、日本という国のせいにするヒマがあったら、他者との相対評価のなかで自分の幸せを見つけようという、自分自身にかけられた呪いを解くことをおススメします。

日本から捨てられた土地など存在しない実は、この書き手の出身地のような地域のまちづくりを担ったことがあります。北海道など北国の自治

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「ていねいな暮らし」は、庶民による庶民のためのラグジュアリー

「ていねいな暮らし」は、庶民による庶民のためのラグジュアリー

「日本的なラグジュアリーとは何だろうか」。

この5年ほど考え続けてきたテーマである。

もちろん値段の高さだけで見れば、日本ならではの高級品はいくらでもある。茶道具も着物も日本家屋も、日本文化の延長線上にある「ラグジュアリー」だ。歴史を遡ってみれば日本の陶器は江戸時代から高級品としてヨーロッパへ輸出されていたし、現代においても日本の作家さんのうつわを買いにはるばる日本までやってくる海外の顧客も多

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藤井風「へでもねーよ」はアップデートした藤井風の世界観が見える

藤井風「へでもねーよ」はアップデートした藤井風の世界観が見える

藤井風の新曲のうちの1曲「へでもねーよ」はとにかく骨太でダンサブルなロックを意識したサウンド。ギタリスト DURAN氏とのコラボレーションによって今までにない曲調を狙ったことは間違いないだろう。

長い間、ピアノ弾き語りのみで世界を完結してきた藤井風。東京での一流ミュージシャンとのセッションやコラボが、いかに刺激的で創造的であるかは想像に易い。とにかくこの曲は従来の藤井風の持ち味(繊細で美しく親し

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「家、ついて行ってイイですか?」と聞かれたら

「家、ついて行ってイイですか?」と聞かれたら

またまたテレビ東京の番組だが「家、ついて行ってイイですか?」という番組がある。番組のメインは繁華街で終電を逃した人たち(あえて逃した人たち含め)にインタビューをして「家までのタクシー代を支払う代わりに自宅について行く」という内容となっている(「YOUは何しに日本へ?」と同じくスタッフが汗をかけばかくほどという企画だ)。インタビューされるのは、たいていは楽しく飲んでいたという人が多いわけだが、カメラ

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SNSは『拡声器』から『コミュニティへの入り口』になっていく

SNSは『拡声器』から『コミュニティへの入り口』になっていく

昨日たまたまTwitterを開いたらけんすうさんのこんなツイートを見かけました。

ちょうどタイミングよくこのあとの連続ツイートも読み(現在は削除されている)、私も最近あらゆるSNSで成熟という名の飽和が進み、単にフォロワーを増やすことの意味が薄れていることを感じていたこともあり、私なりの解釈をツイートしてみました。

個人的に、上記のけんすうさんの指摘で重要だと思っているのは、『SNSがオワコン

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お洒落な女性には「自分をしっかりと持った強さ」を感じる、と、野宮真貴さんの『赤い口紅があればいい』

とあるよく行くお店のレジをやっている女性で、すごく整った綺麗な顔をしている人がいるんです。でも、その女性、例えば眉毛もそろえてない感じで、全然ノーメイクで、とにかく「自分を魅力的に見せよう」って思ってなさそうなんです。

まあもちろん彼女には彼女の生き方があるわけで、通りすがりの僕がとやかく言うことでもないのですが、「もったいないなあ」っていつもいつも思うわけです。

女性って本当に「見せ方」なん

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鍼に行ってきたことと、鍼灸治療院「そっと」オープンのこと

数年前からずっと「イヤな感じの咳」が治らなかったんです。

3カ所の耳鼻咽喉科で診てもらって、いろんな治療を受けたのですが、全く良くならないんです。

1カ所では「精神的なものじゃないかな」って言うし、1カ所では僕の職業を伝えると「煙草の副流煙ですね」って言うので、どうしたものだろう、もう禁煙バーにしなきゃいけないのかな、って悩んでたんですね(今は禁煙になりました)。

それがある日、なんとなく薬

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「大学2年で就職ややりたいことがみつかりません」に答えました。

※水曜日は質問に答えています。

【質問】

私は今四年制大学の二年です。

ですがまだ、どんな就職先がいいとか、やりたいことがイマイチ見つかりません。

なので資格の勉強さえもせず、夏休みをぐーたらに過ごしてしまいました…。家の中にいても発見はないのに。

同級生は学校のプログラムで海外の企業訪問をしたり、自主的に海外ボランティアしたりしていた子もいました。インターンシップに参加していた子ももち

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怒りと疲れと瞑想のこと

「怒りは90秒しかもたない」という話は知ってますか? 

これ結構有名らしいのですが、例えば誰かにすごく腹が立つことを言われたとしますよね。そしたら当然「カチン!」と来ますが、その「カチン!」と怒っている時間はたったの90秒なのだそうです。

だから、その「カチン!」と来た瞬間に、急いでその腹が立つ相手から離れて、90秒たってから戻ってくるともう怒りは収まっているそうです。

 ※

でも、僕たち

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Spotifyが日本に来るので語ってみる。

Spotifyが日本に来るので語ってみる。

 ついこの間、「時代は完全にストリーミングになっている」という話を書いたばかりなのだけど。

 何度も「今度こそ本当に上陸するらしい」という知らせが舞い込んできては、「そういえばそんな話もあったね」と、いつの間にか忘れていた。世界的に音楽業界に革命が起きていた"はず"なのに、日本におけるストリーミングサービスは「音楽好きが使うもの」みたいな位置付けになっていた。そうか、音楽にお金を払う人の方がこの

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『本気で結婚したい人のお見合い活動マニュアル』がすごい

30~40代女性の「結婚できない問題」、以前は僕は全く興味なかったのですが、最近はこれを解決するのがライフワークのようになってしまいました。

で、まあ僕は「悩んだら本をたくさん買って検討する」ということをよくやるのですが、この「結婚できない件」についても結構、買ってみました。

そしてついに「究極の本」に出会っちゃいました。「本気で結婚したい人のお見合い活動マニュアル」です。 http://go

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食べログと暮らしの手帖のことと、本格派総合評論サイトがあれば

先日ある方が、「食べログの点数って気にならないけどなあ。店の名前を検索したら上の方に出るから見ることは見るけど、どんな料理が出るのかとか、いくらくらいなのかとか、店内の雰囲気はどんな感じなのかしかチェックしないなあ」と仰いました。

言われてみれば確かに僕もそういう見方をします。

高い点数ばかりの中に、ひどい点数があったりすると、ついつい興味本位で見てしまいますが、飲食店を経営している人間として

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ストレートの眉とブルーボトルとダンデライオン

妻に教えてもらったのですが、最近の若い女性の眉毛って真っすぐストレートなんですね。

石原さとみがオリジナルらしいのですが、「への字」になってないというか、「山」がないんです。スーッとストレートなんです。で、そっちの方が優しそうっていうか、こうフワフワした雰囲気なんです。

で、それを教えてもらってから、街を歩く女性の眉毛ばっかり見ていると、やっぱりストレートの若い女性と、への字になっている女性と

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盗聴ランチタイム ~12時の肯定プリンセス~

盗聴ランチタイム ~12時の肯定プリンセス~

最近私は、会社の別フロアにいる、名前も知らない、話したこともない、若くてハスキーヴォイスの女の子に一方的に夢中だ。心の中で「12時(24時ではない)の肯定プリンセス」と呼んでいる。

一から説明します。会社のランチタイム。同僚と外に食べに行く気にはなれないけれど、自分の席で食べるのもイヤという日。私は、あまり知っている人のいないフロアを選び、高椅子が5つくらい窓に向かって置いてあるコーナーの隅っこ

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