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ミラー先着ラカンドウラは5点6回復である(こともある)│ AOAアディショナル後環境

はじめに

・はじめまして、ryogaと申します。今回は、題名に『ミラー先着ラカンドウラは5点6回復である』とありますが、葬送ネクロマンサーミラーにおいて先に7ppに到達しラカンドウラを直接出す場合とケリドウェンのファンファーレでラカンドウラを出す場合の2つを考え、私がこう表現する理由を説明していきます。また、いくつか実質的な回復が減ってしまう例外的な場面もありますが、そこから見える葬送ネクロマンサーミラーにおいて気をつけるべきことについても触れていきます。このnoteで一番伝えたい事は、「ラカンドウラを脳死で葬送していませんか?ケリドウェンを脳死で結晶でプレイしていませんか?それで勝てるはずの試合を落としていませんか?」ということです。これを読み終えた後には、「先にミロエルを出して試合を有利に進められていると思ったのに相手に暴食を引かれて負けてしまった」、「先にミロエルを出せたのに古霊が引けない、もしくはケリドウェン結晶を事前に設置できずに攻めきれなかった」、「6ppに先に達したのにミロエルが引けず攻めきれなかった」といった有利だったはずの試合を落としてしまう場面が減り、いつも使わないと思いすぐに葬送していたラカンドウラが輝く場面を見逃さなくなることを願います。内容について、道中のごちゃごちゃ書いてある理屈がよくわからないという方でも、各段落の最後だけを読めばそれらの理屈から導かれる結果だけまとめてありますので安心していただけたらと思います。

twitterリンク:https://twitter.com/Ryoga03172755

(6/23 追記)
・当時の葬送ネクロマンサーはフギンムニンの採用が少なく比較的お互いリソースが少ないことが多かったことを念頭に置いていただけると助かります。(現在の構築を使っている感覚だとそんなに手札少なくならないだろとなるかもしれないです)

主な葬送ネクロマンサーの打点の出し方とそこから導かれるラカンドウラ(ケリドウェン)の強さ

・c:コスト、t:ターンの略記を使用する。
・以下の条件のもと話を進めていく。

・お互いに《滅屍の執行者・ミロエル》(以下ミロエル)を6pp時にプレイし、こちらが先に7ppを迎えることが出来た。
・対戦相手は《ヴァイスソウルハンター》(以下ヴァイス)や《不浄の古霊》(以下古霊)の条件である葬送5回を達成している。
・対戦相手は《死竜の暴食》(以下暴食)の為の墓場20を達成している。
・対戦相手の手札はミロエル進化時効果の葬送で消費しており5枚程度である。

・こちらの盤面を考慮しない場合主に考えられる相手の打点パターンとしては
※()内進化込み
①暴食がある場合
→最大打点の1c葬送+ヴァイス+暴食の15点(17点)
②暴食がない場合
→最大打点の葬送3回+古霊+ヴァイスの12点(14点)
 などが考えられる。

・それに対して、こちらに無傷の《魂の岐路・ラカンドウラ》(以下ラカンドウラ)がいる場合に上の①②について実現可能かを考えてみると
①の場合
→ヴァイスのファンファーレでラカンドウラを破壊すると、ラカンドウラの場を離れたときの効果の3点ダメージが起動し、ヴァイスが破壊されるため不可。
②の場合
→同じくヴァイスのファンファーレでラカンドウラを破壊すると、ランダムでヴァイスが破壊されるため不確定。
 となるため、確実に通る打点はいくつになるかを考えてみると、葬送3回+古霊の9点や《カースドソーサラー・リーズ》もしくは《双魂の久遠・ケリドウェン》(以下ケリドウェン)を含む葬送3回+ヴァイスの9点(11点)などがあることがわかる(古霊×2+葬送3回の12点もあるが、手札の枚数が少ない場合現実的でない(手札が5枚以下では不可))。

・つまり、こちらの盤面にラカンドウラがある場合とない場合でこちらが受けるダメージは{①のときの15点(17点)}−{ラカンドウラ有りのときの9点(11点)}で差し引き6点のダメージカットになっており、これが題名にある『5点6回復』の意味である。

ラカンドウラ5点6回復理論の問題点とその解決方法

問題点① そもそもラカンドウラが簡単に突破される例外がある

・考えながら読んでいただいている方ならお気付きかもしれないが、《御宿の幽霊犬》(以下幽霊犬)進化+ヴァイス+暴食で15点と他の手段より多いダメージを受けてしまうパターンがある。進化権を残したままこの特定の3枚の組み合わせを持たれていたらしょうがないと思い諦めるしかないが、中盤で相手の進化権を奪うことの出来る盤面を作ることで解決しうる。

・もう1つのパターンとして相手7pp時に《ミカエル》が直接召喚され、ミカエル進化+1c葬送+ヴァイス+暴食で同じく15点となる。この場合は、相手の進化権を奪うという解決方法も勿論であるが、ラカンドウラの進化置きであったり、相手の破壊されたフォロワーや連携数を確認し、相手7pp時にミカエルが直接召喚される可能性が低いことを予見した場合のみラカンドウラを狙うという解決方法もある(例えば相手が4t終了時に既に連携10を達成していれば、5t6tに直接召喚が消費され、7tは直接召喚されないのではないかと予見できる)。

(5/30 追記)
幽霊犬のナーフにより、ラカンドウラが突破される可能性が大幅に減ったため、ラカンドウラ本体の防御性能はかなり信用して良くなったと思います。ミカエルの有無だけ考えれば良くなった上にミカエルが出るとしてもラカンドウラ進化置きが確実なケアになりました。

問題点② ラカンドウラが無傷でない場合がある

・具体的な進行例として、こちらが6pp時ミロエル進化→相手がミロエル進化となる際に、相手のミロエルと合わせてミカエルが直接召喚された場合、相手のミロエルが6/6のまま残ってしまう場合が多々ある。

・この時にラカンドウラをプレイ→進化してミロエル取りだと体力が3になってしまい、ミカエルに取られる水準となってしまう為、ヴァイス+暴食のケアにならない可能性がある。この場合、問題点①同様ミカエルが相手7pp時に直接召喚される可能性が低いことを予見した場合のみラカンドウラをプレイする、もしくはケリドウェン本体をプレイし、ケリドウェン進化でミロエルを取ることでラカンドウラを無傷で残すことができる。また、最後にレアケースだが、相手の破壊された2cフォロワーの内訳として《冥焔の獄犬・ケルベロス》やヴァイス、ミカエルが多く、かつこちらの7pp時にミカエルが直接召喚される場合、相手のミロエル盤面に守護が立たない可能性が高いため、ミカエルでミロエルに当たる→ラカンドウラをプレイの流れで同じくラカンドウラを無傷で残すことができる。

問題点③ リーダーの体力が低いと意味がない

・これは当然としか言いようがなく解決方法もない。例えば体力6でラカンドウラをプレイしたところで体力12という訳ではなく、葬送3回で負けてしまう。少なくとも葬送3回+古霊の9点を耐える体力10は欲しい。

問題点④ ラカンドウラの3点ダメージを運でかわすのを狙われる場合がある

・具体例を挙げると、相手が盤面に直接召喚されたミカエルがいる状態でヴァイスをプレイし、1/2でラカンドウラの3点ダメージをかわしに来るなど。

・この場合は一定確率でリーサルを防げているならば、何もせず負けるより良いと考えるしかない。しかし、条件次第ではラカンドウラではなくメタトロンをプレイしていれば耐えていることがあり、この両者のどちらを残すかは慎重に検討したい(ラカンドウラ残しが優勢な例としては、相手7pp時相手進化権無し、ミカエル直接召喚+相手の手札がヴァイス暴食1c葬送の場合。逆にメタトロン残しが優勢な例としては、相手7pp時相手進化権無し、ミカエル直接召喚+相手の手札がヴァイス暴食のみの場合。他にも様々な場面で優劣が異なる)。

まとめ
先着ラカンドウラ(ケリドウェン)が最も強いのは以下の条件を全て満たすとき
・ラカンドウラが無傷
・相手の進化権がない
・自分の体力が少なくとも10以上(可能なら12)
1つ目と2つ目の条件は満たしてなくても強い場面あり




7pp時ラカンドウラの強みの理解によって起こるそれ以前のターンの駆け引き

①相手メタトロン有り先5tやメタトロン無し後5tでの進化権を使用するかどうか

・前述の通り、先着のラカンドウラに合わせて相手に進化権を使われてしまうと楽に突破される場合がある。すなわち、ミロエルの進化が遅れる側(相手にメタトロン進化されてしまった先攻とメタトロン欠損後攻)の5tでは、今後の展開を考えてラカンドウラの安着を許さないであろうと思われる場合、もしくは考慮をする必要がない場合にのみ進化権を使用したい。具体的に進化権を使用して良いのは以下のいずれかの条件を満たすとき

Ⅰ)こちらの7pp開始時に、ミカエル直接召喚を考慮した上で相手が体力9以下になる
Ⅱ)相手がケリドウェンを結晶で既にプレイしているなど‘’ケリドウェンが手札にない可能性が高い‘’かつ‘’こちらのミロエルが6/6で残る‘’かつ‘’こちらの7t時にミカエルが直接召喚される‘’
Ⅲ)手札がヴァイス+暴食で勝ちを狙う形ではない(どちらも手札にないもしくは相手の体力が少ない)

・特に1つ目の条件に関して、進化権を使用するとこちらの7pp開始時相手体力9以下で、使用しないと体力10以上となる場合かつラカンドウラが安着されてしまいそうな場合、ラカンドウラを貫通してのリーサルが難しくなってしまうため、積極的に進化権の使用を検討したい。

②ミロエルが遅れる側は幽霊犬を手札に残すかどうか

・この判断基準は非常にシンプルで、相手のラカンドウラが手札にあるかつ相手の体力がヴァイス+暴食でのみ勝てる水準なら残す、そうでないならどちらでも良いとなる。数ターン前から意識して幽霊犬を残す選択(ppが余ってもプレイしないなど)も有効になる場合があるので、数ターン後にお互いの体力がいくつになっていそうか逆算すると良い。

③ミロエルが遅れる側は6pp時にミカエルを直接召喚するかどうか

・多くの場合直接召喚はしたほうが良いが、こちらの7pp時にどうしてもラカンドウラを突破しながらのリーサルを考えなければならない場合、遅らせる選択肢も存在する。特に相手のケリドウェンが1枚も見えていない場合は、こちらの体力に余裕があり、かつケリドウェン本体を使用される可能性が高いことが考えられ、直接召喚を遅らせることを検討する場面の1つになる。

④ミロエルが早い側は中盤にラカンドウラを葬送するかどうか、ケリドウェン結晶を使うかどうか

こちらの体力が10(できれば12)以上を保った7pp以降になりそうかつ7pp時に勝つことが出来なそうな場合、ミロエルが早い側はラカンドウラやケリドウェンをプレイすることで1t多く貰える可能性があるため、温存が良い選択になることもある。


まとめ
・ミロエルが遅れる側は、
①ラカンドウラまでに体力9まで削れそうな手札なら進化を切る。
②中盤の幽霊犬は本当に使っていいか検討。
③体力に余裕ありそうな時だけミカエル遅らせるのを検討。
・ミロエルが早い側は、
①体力に余裕があるが7ppで勝つことが出来ない時、中盤から意識してケリドウェンやラカンドウラの温存を検討。


ラカンドウラ(ケリドウェン)が強い応用的場面


・ここまでお互いにミロエルを引いているという前提の話を進めてきたが、ppさえリードしていればこちらがミロエルをプレイしていなくても7pp時ラカンドウラ(ケリドウェン)は強力なことがある。こちらの体力が10(できれば12)以上を保っている場面であれば、高確率で相手の体力を5削りつつもう1t貰えるため、次の8ppで残りを削りきれば良い。

・他には、ppでリードしているが相手の盤面が弱い為、相手のミロエルケアであえてこちらがミロエル等相手の盤面を空けさせるカードをプレイせずにターンを返した場合も当てはまる。この場合だと相手は、‘’ミロエルをプレイしていないのでラカンドウラを超えるリーサルが困難‘’、もしくは‘’ミロエルをプレイしたが面が足りないため葬送は出来ずにこちらの体力に余裕がある‘’のどちらかの状況である可能性が高く、相手の体力を5削りつつもう1t貰うという役割を果たすことが出来る。

さいごに

・ここまでラカンドウラやケリドウェンを温存することの強みについて語ってきましたが、元も子もないことを言ってしまうと、おそらく8割ほどの試合は温存を検討することはないです。なぜならば、どちらかが序盤にケリドウェンの結晶をプレイしつつ中盤にはヴァイスが走った上でミロエルに進化を切り、もう一方は瀕死状態なんてことも多いためです。しかし、例え少ないケースであっても得するパターンを知っていれば、もしかしたら負け試合の10回に1回くらいひっくり返るなんてこともあるかもしれないですし、知っていて損のない知識ではあると思います。AOA競技環境はこれからレート後半戦や地方大会等あると思いますが、tier1である葬送ネクロミラーにおいてこのnoteのおかげで拾えた試合があったなんてことがあれば幸いです。ここまで読んでくださりありがとうございました。質問等ありましたらtwitterのDMの方までお願いします(フォロワーじゃない方のDMの通知が来ない設定なのでフォローした後DMしてやり取りが終わったらフォロー外すなどしてください)。

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