【まつもとゆきひろ氏 特別講演】20代エンジニアのためのプログラマー勉強法

これは何?
サポーターズColabで行われたこちらの公演の私的メモです。

以下本文

抽象化の有用性
人間は複雑なことを考えることは苦手なので、抽象化して考えるのが良い。
勉強には様々な要素があるため、学生時代の勉強法を抽象化して社会人としての勉強に適用する。
しかし、抽象化は万能ではない...
アーキテクチャ宇宙飛行士(過度に抽象化して考えてしまう人)の存在
無視できない違いを抽象化のプロセスで無視してしまうと、期待する結果は得られない。
国語と英語の勉強方が違うように、学生と社会人の勉強法は違う。
例えば...

そのため、違いを認識して当てはめることが必要である。

なぜ勉強するのか?
動機として多いのは
・成功したい
・高収入が欲しい
・良好な人間関係が欲しい
・嫌なことはしたくない
・好きなことで生きていきたい
→ これらのために必要なものは、高評価、尊敬、尊重されること。

何を学ぶか?
自分のバックグラウンドを棚卸しして、何にするか考える。
走り出すのは簡単なので、どちらに走るかを決めることが重要である。
自分が得意なこと、苦手なことを即答できるか?
好きなことは上達するし、社会人の勉強では苦手を無くすことに価値無し。
そのため、好きなものを選ぶのが良い。

どのように勉強するか?
尊敬する人からパターンを抽出する。
パターン認識は成功の秘訣である。
成功者の共通事項は、IQ等ではなくパターン認識能力が高いこと。
社会人になってからの勉強は、インプットだけでなくアウトプットをすることが重要(差別化のため)
アウトプットする方が定着するし、繰り返せば楽になっていく。


Matzさんの事例
プログラミング言語公開という、あまり人がやらないことをやった。
インターネット上のコミュニティで「Rubyを作った人」と言う地位を確立した。
その後、ソフトウェア開発やコミュニティ運営で発生する問題をSNSで発信することで、そちら方面の仕事にも繋がった。


つまり、ニッチな分野で一定の評価を得てから横展開した。


考え方
自分の人生が良い方向に転がる可能性を高めるために、戦略を立てる。
ただし、決めたことは後から変えても良い。
人間は漠然とした希望に弱い...
モチベーションを管理して、「暇」な時間を撲滅する。
未来のことは誰にも分からないので、自分の傾向を考えて判断する。
時間の使い方は、結局はその人の中の優先順位である。
仕事中に勉強できる状況を目指すことが理想であり、そのような環境に行けるように努力する。
人は置かれた環境でいろんな方向に変化する可能性があることを認識する。

具体的には?
成長するために勉強するべきことやアクションの具体例
・コンピューターサイエンスの基礎知識
・英語
・コンフォートゾーンから意識的に出ること

まとめ
社会人の勉強は、スキルを伸ばして自分をマーケットに売り込むための手段である。
そのために、どのジャンルをどのような方法で勉強するかを、きちんと内省して考えることが必要である。

最後に
自分の人生を良くすることに対して、もっと貪欲であれ!

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