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英語のライティングは「組み立て方」を理解すれば伸びるので紹介します。

こんにちは、アメリカ ワシントンDCにあるジョージタウン大学に留学していた阿野です。

英語のライティングってテストとかない限りめったにやらないと思いますが、結構難しいですよね。

でも、TOEFLでも留学でも仕事でもライティングのスキルはかなり重要です。

今回の記事は、

TOEFLとか勉強してるけど、ライティングが苦手で点数が伸びない。
大学で英語のレポートを書かなきゃいけないけど、自信がない。
留学や仕事でライティングをしてて、自分でも何が言いたいかわからなくなることがある。

こういった方々に特に読んでほしいなと思っています。

英語学習においてライティングはハードルが高い。でも重要。

はっきり言ってライティングは難しいです。めんどくさいですし。笑

でも留学をしたい人や英語で仕事をする人にとってライティングはめちゃくちゃ重要なスキルでもあります。

英語の勉強においてもライティングは大きなメリットがあります。TOEFLなどを勉強している場合、英語でしっかりと文章がかければ点数ももちろん上がりますし、結果的にスピーキングの向上にもつながるんです。

僕は留学していたので、ライティングをかなりやりました。留学していなくても大学生になれば授業の課題で英語のレポートを書かされることもあるかと思います。

ライティングって「単語がわからない」から、「文法がわからない」から進まなくて大変という事も最初のうちはあるかもしれませんが、それよりもどうゆう構造で文章書き進めていけばいいのかがそもそもわからないってのも大きな問題だと思います。

英語のエッセイ(レポート)とかってこの「構造を理解していること」がめちゃくちゃ大事なんです。日本語でもそうだと思いますが、特に大学で使われるようなアカデミックなライティングにはしっかりとした構造があり、書き方というものがあります。それを守って書いていけば自然と文章がまとまって書けるようになるんです。この文章の構造の理解がライティング向上に直結します。

つまりそれは、TOEFLなどの点数も自ずと上がってくるということです。

ということで今回は、僕が留学中に学んだTOEFLやアメリカの大学などで使われる「アカデミックライティング」の構造見について見ていきましょう。

ライティングの構造


まずそもそも、アカデミックライティングというのは、リサーチや引用などを含んだレポートのことです。

なので、はっきり、簡潔に伝えることが大事ですよね。

婉曲な表現を巧みに使うような、物語調の文章ではないので、自分がこのレポートで何を示していきたいのかを順序だてて簡潔に書いていく必要があります。

つまり、

結論→説明→考察

という順序が大切なのはなんとなくわかると思います。日本語のレポートもまさにそうですよね。

レポートは長さによって、パラグラフ(段落)の数は変わってくると思います。

ですが、すべてのレポートにIntroduction(導入)とConclusion(結論)が含まれていますし、その中にボディパラグラフ(Body pragraph)と呼ばれる本文が存在しています。

このボディパラグラフはレポートの長さによって3つや4つ、それ以上と長くなっていくと思います。今回は、ボディパラグラフが3つの場合として考えていきたいと思います。基本的にボディパラグラフが増えても考え方は変わりません。A4判2、3枚程度のレポートと仮定します。

ではまずイントロダクションから見てみましょう。

導入(Introduction)部分の構造の作り方


イントロダクションで重要な要素は、Narrowing(ナローイング)です。これは徐々に狭くしていくという意味で、Introduction内の文章が、一文目から最後の文に到達するまでに徐々に内容が具体的になっていくというものです。

具体的には、一文目は、誰もが取り掛かりやすい内容を書いていきます。具体的には読者の興味を引くような統計や引用、リサーチなどです。これをHookと言います。そして、徐々にトピック(自分がレポート全体で取り扱うテーマ)に関連した内容に触れていき、一番最後の文でこのレポートの目的を示します。これを、Theses statement (論旨)と言います。

Introductionのパラグラフでは最後の論旨が最も重要です。これが、以下の本文にうまく繋げる橋渡しとなります。つまり、次にどういった内容がくるかが明らかな状態にするのが、この論旨の役目です。

《Intro(導入)のまとめ》

①Introduction内の文章が、一文目から最後の文に到達するまでに徐々に内容が具体的になっていく構造で書いていく。
②文の始め方は、誰もが取り掛かりやすい内容(Hook)を書いていく。(読者の興味を引くような統計や引用、リサーチなど)
③一番最後の文でこのレポートの目的(論旨)を示す。ポイントはレポート全体の内容を明確にすること。


Body (本文)の構造の作り方


次にボディパラグラフに入っていきます。 今回は、ボディパラグラフを3つとしていますが、一つ一つのパラグラフで重要な要素はそれぞれ一緒です。

ボディパラグラフで重要なことは、

➀Topic sentense(トピックセンテンス)& ②Support sentense(サポートセンテンス)

です。

それと、一つのボディパラグラフ内の内容は一つに絞って下さい。これは一つのパラグラフにいくつも内容を入れるとぐちゃぐちゃでまとまりの無い文章になってしまうからです。

パラグラフの一文目には、トピックセンテンスと呼ばれる、そのパラグラフで最も言いたいことを持ってきます。

例えば、

Having a electronic car is a great option for protecting environment.  (訳: 電気自動車を持つことは、環境保護をするための素晴らしい選択肢の一つである。)

というゆうような文が一文目にきます。このように一文目は、そのパラグラフで一番言いたいことを簡潔に述べた内容であることです。

そしてそのあとにサポートセンテンスがきます。このサポートセンテンスとは、(トピックセンテンス)がなぜそう言えるのか、というものを説明して説得力をもたせていく文章のことです。

なので、サポートセンテンスと共によく具体例(Example)も加えていきます。このようにしてパラグラフ内でトピックセンテンスに説得力をもたせていくのです。

このようなページ数4枚から5枚程度のエッセイ(レポート)では、一つのボディパラグラフの中に三つほどサポートする内容があるのがいいと僕は大学(ジョージタウン大学)で言われました。

そして最後の文ですが、ここにブリッジ(次のパラグラフへの橋渡しとなる)要素を入れることが重要です。

ブリッジの要素は次のパラグラフでどうゆう内容が来るのかを予想させる(明確にする)役目があります。これをすることで、文章全体が一体感を持って関連づけられます。

その後は、その他のボディパラグラフも同じような内容で書いていきましょう。

《Body (本文)のまとめ》

①本文(各パラグラフ)で重要なのは、Topic sentense(トピックセンテンス)と ②Support sentense(サポートセンテンス)!
②段落では、言いたいことを完結に示してその理由を具体例を交えながら書いていく。(主張→説明)
③最後の文にはブリッジ(次のパラグラフへの橋渡しとなる)要素を入れること。レポート全体に一貫性をもたせる。

Conclusion(結論)の構造の作り方


最後にConclusion(結論)のパラグラフです。

ここで重要なのは、自分が今まで各ボディパラグラフで書いてきた最も伝えたいこと(トピックセンテンスの部分)を言い換えて全てまとめることです。

最後にもう一度まとめることで、自分が示した内容を再度クリアにします。ですが各ボディパラグラフのトピックセンテンスと全く同じ文を書いてもエッセイのレベル的には低いので、言い換えるということが重要になります。

もちろん新たに何かを加えてもいいですが、このConclusionのパラグラフはできるだけ簡潔にする必要があるのであまり長くなるのは好ましくないです。

そして最後に、Final Thoughtと呼ばれる自分がこのレポートで何を言いたかったのか、またこのレポートを読んでどうゆうことを読者に考えてほしいのかを書いていきます。

これで、すべてのパラグラフが完成します。

《Conclusion(結論)のまとめ》

①本文で主張してきたことを再度まとめて示し、レポート全体の内容を明確にする。
②最後は、Final Thoughtと呼ばれる自分がこのレポートで何を言いたかったのか、またこのレポートを読んでどうゆうことを読者に考えてほしいのかを書く。


まとめ


今回は英語のライティング構造にフォーカスしました。

アカデミックライティングでは、大きく分けるとイントロダクション、ボディパラグラフ、コンクリュージョンと別れており、それぞれに大切な要素があります。

イントロダクション(導入)ではナローイング、つまり抽象的な内容から入り、より具体的な内容にしていき、最後の文でレポートの論旨を述べる。
ボディパラグラフ(本文)では、最初の文でそのパラグラフで言いたいことを述べ、その後そのトピックセンテンスに説得力を持たせるように説明していく。

コンクリュージョン(結論)では、ボディパラグラフで述べてきた、自分の言いたいことを再度まとめ、最終的に言いたいことを述べるということです。


この構造に沿って書いていけば、英語のエッセイやレポートがしっかりと簡潔でまとまった、繋がりのある文章になって行きます。これは、もちろんTOEFLやIELTSなどのライティングでも使える技術です。

ライティングをするときに構造がわかっていれば(自分の中でテンプレ化する)、より文章をスラスラ書けると思いますし、自ずと文章の質も上がりますので是非実践してみてください。

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