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UXデザイントレンド2019をいろんな海外記事からまとめてみた。

今回は2019年のUXデザイントレンドの海外記事を読み漁り、共通部分をまとめてみました。皆さんの時短になれば幸いです。

そもそもトレンド系の投稿にしてはだいぶ遅めですが、2019年が始まってまだ2ヶ月ほどなので投稿します。笑 メモ書きみたいな感じなので、読み物としては読みづらいかもしれません。。その辺はすいません。

※なおリソースは2018年に発表されたものです。

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《UXデザイントレンドの前提》

常にコンテンツが中心であるべき。多様な機能を追加していくのはデザインとして問題ないが、多様すぎる機能はUXを悪くするので良くない。UIとしてユーザーが見るべきコンテンツが中心になる設計が必要であり、すべての機能やアニメーションに意味があることが必要。様々な観点からのUIUXのトレンドがあるが、デザイナーとしてユーザーの体験が素晴らしくなるのであれば、豊富にトレンドを実装しても問題ない。しかし、毎年数多くのトレンドが発表されるが、その殆どが現状わかっているものや知っているものに限られているため、主要なプリンシパルは変化していかない。

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パーソナライズされたUIがより求められていく

2018年はチャットボットが有名だった。(Facebook等)

ユーザーからは、チャットボットは全然個人への最適化がされておらず、機械的だからかなり2018年的なトレンドだという見解。(YoutubeからAJ&Smart)

《ユーザー個人への最適化例》

・すぐにApp内でチャットが出来る、ヘルプしてもらえる。

・年齢に合わせて、適切な文字サイズや色を使う。

・ログインを記憶、ページを記憶、コンテンツをどこまで見たか記憶することですぐにApp内の行動フローに戻れるようにする。

・広告をいかにネイティブにするか、ユーザーの行動を邪魔せず連続的に行動できるようにするか。

・通知を、ユーザーが最もアクティブな時間に通知する

時間を節約できるデザイン

ユーザーは平均8秒間しか一つのコンテンツに注目しない。ユーザーは想像を超えてせっかち。

2019年はいかに時間を節約できるかが注目される。

《悪い例》

最初のAPPの説明を1ページで終わらせることも可能

→でもそれだと、ユーザーにプレッシャーを与えることになる。

《実用的な例》

・誰もが理解できる単位の共通のUIをつかう

・特定の場合にのみ機能を表示する

・ユーザーの行動を予測した流れの設計

・一連の流れで一つの行動を終えるUX(STEPのような感覚で進んでいける)

・コンテンツの自動再生

声のUI -Voice UI

2017年は20%のユーザーがグーグル検索を声で行っていた。

ボイスUIは、ユーザーがタイピングすることをなくし(時間の節約)、より多様な人へ検索等の機能を使えるようにした。これが2019年もより進む。英語では90%の標準語が認識可能になっているため、かなり精度が高い。

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業界としてはこのくらいの価値になることが予想される。

2030年までに30%~50%の検索エンジン履歴が声によるものになる。一切タイピングしない。

企業としては、デザイン的観点、また企業としてユーザーの動向をしり戦略を立てる観点から声での操作等を実装していくことが求められる。

クロスデバイスでの一連したUX

IoTの登場で、APPやサービスのUIはmobileだけで完結するものではなくなっている。

Uberの例だと、ユーザーはGoogle homeで声で車を呼び、目的地についたらアプリから終了する。

この様なクロスプラットフォームでの一連した流れがUXを高める。

AR or XR

ARはゲームの世界だけで有効という認識はなくなり、非常に有効なUXとして使われていく。

現に、カメラと空間認識のテクノロジーの進化によって、ユーザーが特定のプロダクトを自分の部屋において試すことが出来る。よりリッチな体験が可能になる。

生態認証

大して新しいテクノロジーではないが、今後よりAPPへ実装されていくことは間違いない。

生体認証で必要なのは、人間の持っている固有の最小単位の特徴だけ。これが今後もビジネスや個人ユーザーのセキュリティを守る面でより使われていく。

ユーザーが感じている共通の潜在的不満を解消する

・ハンバーガーメニューなどは、デザイナーにとってスクリーンのスペースを広げられるという面で画期的であるが、全てのユーザーがハンバーガーメニュー等になれているとは限らない。下手に省略したアイコンのUIを使うとユーザーが困惑することがある。

《例》

Spotifyは30%もナビゲーションの領域を削った。(ハンバーガーメニューも取り除いた)→タブによるナビゲーション(sticky)に変更。ハンバーガーメニューよりも瞬時になんのことかわかるのに加えて、シンプルになる。他の企業もよりシンプルなタブ式のナビゲーションを採用している。

・さらに人々は今、平均で30APPを毎月使い、10個のAPPを毎日使っている。パスワードを大量に覚えないと行けない。もしくはメモに残す。2019年はパスワードのない世界が標準化してくる可能性が高い。→認証コードやcaptchaなど。

・PCとmobileなど複数のデバイスを使っている人ならわかるが、タイポグラフィやカラー、アニメーションがPCでめっちゃキレイでも、他のデバイスで同じになるとは限らない。全てのデバイスで明快な表層のデザインが求められる。

《他の不満》

・ページロード(5Gが普及したらロードと言う概念すら消える)

・ストレージの量→現在はよりクラウドベースになってきている。これが進む。

・購入や取引した時の他のAPPに移る等の動作

OSの動向

今後もアンドロイドがIOSより好まれる。Appleがプロダクトのプロモーションの神であることは間違いないが、80%のmobile開発者に好まれていることと、毎月20億人がアンドロイドのアクティブユーザーであることをみると、OSはアンドロイドが確実に好まれている。

UI/UX的な観点から見ても、なぜアンドロイドのほうが好まれるのかは明確。OSのセキュリティの向上によりアンドロイドは今後も優位に立つ。

しかし、アンドロイドはGoogleのため、純粋なマテリアルデザインが使われている。

IOSユーザーはカラースキームが特に好きではないという理由でアンドロイドを好んでいない。

フラットデザインとマテリアルデザイン

《フラットデザイン》

明るい、2D的な良さ、イラストが映える、ミニマリスト的、ユーザビリティに注力

《マテリアルデザイン》

2014年にGoogleが発表。最初のコンセプトは紙がそこにある様な感覚から。

純粋なマテリアルデザインはGoogleのみ。その他はフラットデザインとミックスされている。semi-flatまたはflat design 2.0と呼ばれる。

・デザインを3Dにもっていく。プロダクトの質感や深さなどを3dで表現することで、より想像しやすくなる。

・アニメーションのよって生きてる感を出すことが出来る。またユーザーとのインタラクションがリッチになる。

2019年もマテリアルデザイン(semi-flat)がより重要視されてくる。Google的なマテリアルデザインだけではなく、適切に深さや立体感を備えたUI。また、この生きてる感がユーザーに信頼感や安心感をあたえるため、スタートアップやベンチャーこそとり入れるべき。

コンテンツを際立たせるUX

UXデザイナーにとって、ユーザーの動向を理解するするのはシンプルではない。

最も重要なトレンドの一つが、人を引きつけるストーリーがWEB上の体験にあること。

ストーリーは共感、人との繋がり、モチベーションの理解、インスピレーション等が必要。

これを実行するためには、UXデザイナーはデータをしっかりと分析できる必要がある。

《ビデオが全てを網羅する》

ユーザーは平均10000のマーケティングコンテンツにさらされている。今後85%のトラフィックをビデオが占めると予想される。

ジェスチャーが主流になっていく

オンスクリーンボタンではなく、人間の直感的なジェスチャーで操作出来ることが主流になっていく。(スワイプや強く押すなど)つまりUXデザイナーはそういった人間の共通の手の動きや顔の動きを理解し、インターフェースを設計していく必要がある。

ブロークングリッド

今までの通常のレイアウトパターンではなく、崩れたレイアウトにすることによってデザイン的に新鮮になる。しかし、デザイン的な優秀さだけではなく、UX的な面でも崩れたレイアウトや形によって、ユーザーがどこが見ればいいか誘導することが出来る。2019年はより、新鮮なレイアウトパターンが生まれてくる。

よりmobileファーストにする

今までのように、スマホで見やすいサイトをモバイルフレンドリーと呼ぶだけでは足りなくなってきている。現在40%の取引や購入がmobileから行われており、この数字は上昇けいこうにある。なので、Webサイトの設計は、「あとからスマホサイトもつくるか」ではなく、スマホでどれだけCVを上げるかと言うように優先していくべき。

進化するブラウザ

より早くなる、動画のストリーミングも進化する。またWebGL2などによって全く新しい、3d表現がWeb上で可能になる。

これまでコンセプトのみであったデザインが、ブラウザの進化によって現実化出来るようになってきた。しかし、残念なサイト設計によって良いブラウザが残念なものになってしまうことがある。デザイナーは良いデザインをすることでブラウザのポテンシャルを上げていく必要がある。

目的のあるアニメーション

複雑なアニメーションは一時的な流行にしかならず、それぞれが情報を持たない装飾なのであれば徐々に消えていく。

アニメーションはよく見せるためや、静寂を埋めるためのものだけではなく、ブランディングの一部にもなっている。

モーションは、光や位置、また立体感などよりも多くを説明できるしストーリーを説明できる。

しかしアニメーションは常にニュートラルであるべき。デザイナー目線のストーリーテリングが常にユーザー目線ではない。ユーザーを置き去りにするモーションは意味ない。

3d in UI

いままでUIにおける複雑な3dアニメーションはUXを悪くするので避けられてきた。しかし、ブラウザの進化によってどんどん複雑な表現が可能になっている。

さらに操作可能な3dの表現をすることによって、いままで文章では理解しにくかったプロダクトなどの開発プロセスも直感的に理解できるようになる。

フラットデザインは5年間トレンドであり続けてきたが、最近は深さや立体感を採用しているデザインが確実にトレンドになってきた。フラットデザインがなぜ優れていたか、それは私達が何かを理解するときに象徴化するからであり、フラットデザインはコンテンツのコアな部分を象徴化するのに優れていた。

skeuomorphism(2010年ごろトレンドだった、出来る限り本物に近いデザイン)がもどりつつある。しかし、その過程ではっきりとした3dの方向性が定まっていない。一方ではテクノロジーによってリアルを追求するUIをめざし、一方ではシンプルを極める。

超現実主義なデザイン

メインストリームがある中で、先端的で複雑なデザインが常に人の心を動かすわけではない。UIには常に新鮮さを保つという目的がある。ブランドネームがありきたりなものである限り、ときにダサいとか、これはブランディングに合わないというものがおしゃれで新鮮になったりする。イラストが誰に向けられているかは関係なく、より新鮮味感をだす目的で2019年は「外したデザイン」が台頭すると予想される。

しかし多くの企業がそんな賭けに出るわけにはいかない。なので、はじめはニュートラルに、その後遊ばせるデザインがいい。

iphone 3G時代のUI

グラディエーション2.0 鮮やかな色と暗さ

スクリーンが進化することでより多様な色を表現出来るようになった。しかし、グラディエーションは目を引くものではなくなり、より自然に深さや立体感を創るものになっていく。

多様で鮮やかな色使いは今後も続いていくが、モノクロの色が一種の芸術的な美として深さや空間を表現する。

ユーザーはすぐ信頼したり、楽観主義になることを潜在的に避けてきている。グラディエーションはポジティブな印象を与えるが、信頼感は?である。

より信頼感を与えるために、グラディエーションは明度のくらいバックグラウンドと合わせることで映える。

文化人類学的な知見からグラディエーションとダークUIを紐解いた記事


しかし、これまで明るい色というのは強調の為につかわれてきた。全てがカラーになれば、どのように強調するのか。色彩に障害のある人もいる中で、グラディエーションが強調にならない場合もある。更に、晴れた日にはグラディエーションが見えにくい。

つまり、一つのオプションとしてのダークモード。

変化するフォント

一つのファイルで様々な指定が可能なフォント。

ここで試せる(日本語)


Figma

次世代のデザインツール

スケッチとXDで出来ることが全てできる。さらにデザインがReactのコンポーネントになるためフロントエンドも実装可能。

デザイナーがデザインに集中出来る環境。さらにコードの知識を保つ必要性をなくした。

UXライター・UXエディター

UXは文章にも及ぶ。サービスやプロダクトを提供する側は、そのプロダクトの自身からナルシストになりがち。しかし、ユーザー目線で考えれば、専門用語やわかりにくい言い回しはUXを悪くする要因。UXがいい文章を書くには、人をリスペクトすることなるほど!というものにする。つまり、二重をさけ、シンプルな言い回しであること。

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References

Here’s Where UX Is Going In 2019: Top 7 Design Trends


UX Design Trends to Watch in 2019


Flat Design vs Material Design


UX Design Trends in 2019 by Cadabra Studio


2019 UI and UX Design Trends by Moses Kim



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