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どうせお前はほくそ笑んでる

拝啓この手紙、読んでるあなたはどこで何をしているのだろう?

去年の僕には誰にも言えない悩みがあるのです……。

なんて素直に言えたらどれだけ楽だったか、おそらく誰にも言えない悩みは未来の自分にも言えるはずがない……。
というよりなんだ?未来の自分に今の悩みを言うって
どうせ『あ〜、あったね〜そんな頃笑』って思われるだけだぞ、やめろ。


もうすぐ今年が終わる、やり残した事はないか?親友と語り合ったか?燃えるような恋をしたか?


なんてやかましい事聞かないよ、どうせ親友…?恋……?と言葉の端々の定義につまづくんだから、そんな事いちいち考えて作られてないよ、言葉なんて。



とまぁ、懐かしい歌詞イジりは程々にして、、、本題に移りたいところだが、僕にはあなたへのメッセージというものが全く思いつかない。


どうせのらりくらり、しぶとく、のうのうと生き延びている事を知っている。なにがあろうとなかろうと、ほくそ笑んで、楽しんでいる事を知っている、僕が一番知っている。
逆にそうでなかった場合のが聞きたい。幽霊になった?飛べる?写れる?温度とか感じる?物理的干渉出来る?マチュピチュまで行った?……色々と聞きたい、その自分のが興味がある。


ま、こんな感じに1年後に不安もなければ問いたい事もない。
なので、今こんな事思ってるんスよって事を書きたいと思う。



最近、めっきり冬になったなぁと感じる、キリッとした空気が鼻の奥まで通る。雪が降ったからか独特の冬の匂いを感じる、夏が青々とした高密度なのに対して、冬は閑散としている。


この匂いに人々の"離れ"を思う。


一般的には2月や3月だろうが、たぶん心の準備の問題で、10月くらいには『いやぁ、もう今年も終わりかー』ってなるし、料理も8割くらいで『よし、出来た!』ってなるし、「ごめん、今家出た💨」はまだ布団の中だ。
僕らは現実よりも少し前にそれを感じているのだろう…。



今この瞬間、この人たちと、この環境がとても楽しく、心地が良い、ずっとこれが続けばいいとも思う、そんな事を聞いたりもする。

わかるよ、それを壊したくなくて、乱したくなくて、離れたくない…、めっちゃわかる。


ただ、それはそっと手のひらに乗せておくものであって、強く握りしめるものではない、仮にそうでもしなければいけないならば、お前はしょーもない奴で、握ってるそれは紛い物だ。
んなクソはさっさと捨てろバカ



地球ができて40数億年、生物が生まれて30数億年なんて言われているが(諸説アリ)、今まで不変だったものはない。

ピラミッドは5000年くらい前からそこにあったが、当時は権力の象徴、今では観光地、インスタ映えスポットだ。逆に権力の象徴に戻った感があるが、まぁ、当時とは形式が全く異なる。
コンビニ人間に出てくる古倉は10数年同じコンビニのパート生活をしているのだが、徐々に奇異の目で見られてしまう、荒木飛呂彦大先生は30年間ほどあの若々しいお姿のままで、インタビューのたびに「若さの秘訣は?」と聞かれるらしい、現に【荒木飛呂彦】と打つと予測検索に【荒木飛呂彦 若さ】と出る(みんな検索し過ぎだろ……)。


変わらないは変わらないで変わって見られてしまうものだ…、めんどくさいよなぁ……。


だからほら、諸行無常は受け入れろ、……というより、なんやかんや受け入れる事ができるようになった気がする。
その方が祇園精舎の鐘の声もキレイに聞こえそうじゃん?って思えるようになった気がする。
鐘の音に『チッ、うっせーな』とか『なんか鳴ってらぁ』とかではなく『今日も今日とて良い音だなぁ』って思えるようになった気がする。
なんかいいじゃない?豊かそうでさ

まぁ、僕の知る限りの平家物語は滅びゆく話なんですけどね……。




"今楽しければ良い"って言葉はいかにも頭の悪そうな奴らが使ってそうで好きではないが、変わりゆく未来を受け入れるが故、今の楽しさを慈しむ事ができるのだと思う。
そういう意味で使ってたんなら謝る、ごめん!いかにも頭の悪そうな奴らm(_ _)m


今を慈しもう、愛おしもう!共に生きてゆこう!

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