Xデザイン学校第6回 ユーザー情報の可視化

今回はペルソナについての講義のあと、ユーザーへのインタビューを行い、その結果を上位下位関係分析で分析し、ユーザーの本質的なニーズを探るワークを行いました。前回よりなんだかやんわりとした空気で終わったのですが、そのような時ほど危険な気がしています。

振り返ってみると、まず一番に感じたのは「先進的なユーザーを選び出さなくてはならない」という点について、少なくとも私はその意味を理解出来ていなかったことです。なぜか頻繁に起こってしまう「目的に向かっていない」パターンです。どうすればこのパターンに対して、警告を出すことができるのでしょうか。「これから○○のために、△△を行うんですよね?」という質問をするとかでしょうか…?

今回は堤さんを被験者とし、大矢さんがインタビューをする形で進行しました。大矢さんのインタビューは、大変勉強になりました。親として、働く人として、趣味を持つ人として、いろいろな側面から「豊かさ」に繋がりそうな質問をされていたように思います。

その後の浅野先生の講評の中でハッと気付かされたことなのですが、深くインタビューする前に、インタビュイーのあり方を目的に沿った形で概念化し、その上で深掘りするポイントを探るプロセスが抜けてしまうと、リフレーム出来ない結果ができてしまいます。インタビューと並行して脳内マップや関係図を描き、分析時に資料として用いるのは、被験者の内面や立場を可視化・共有して、目的と照らし合わせるためだったのでしょうか。

また分析の際、上位概念が示す範囲のようなものをしっかりと記述しなくては、きちんと共有できないとも感じました。例えば「立派な父親でありたい」という欲求があったとして、誰にとっての立派な父親でありたいかという点がこの記述からは読み取ることができません。子供に好きでいてもらいたいのか、自分でそう思いたいのか、社会的に認められたいのかでは本質的な欲求に違いがあります。概念レベルを一段あげるときに、ここは外してはいけない、というポイントを見極めて記述に落とし込むスキルは必要そうです。

もう一つ、インタビュー中に堤さんがおっしゃっていた「私は嘘をついてるかもしれない」という言葉がすごく頭に残っています。ゼリーの時もそうでしたが、人に何かを見られていたり、聞かれている時の発言や行動は、いつもとは違うものになってしまいます

(この辺りについて、もっと色々書きたい気持ちはあるのですが「本人も自覚できているかどうか、微妙な嘘をついているかもしれない」ということを、そもそもどう捉えるのが正しいのかが全然わからないです。このモヤモヤをどう形にするのがいいのかがわかった時は、また追記しようと思います。)

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