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『ザ・フレイム・イン・ザ・フラッド』

12月29日日曜日、晴れ

ずいぶん前に買ったゲーム。ちょっと遊んで「これは僕にはちょっと厳しい!」と諦めてしまっていた。

大洪水に襲われた世界。寂れたキャンプ場に滞在している孤独な生存者「スカウト」。ある日、一匹の犬が何処からともなく現れ、バッジの付いたリュックサックをスカウトに渡す。リュックサックの中には無線信号を微かに受信する無線機が入っていた。「生存者は自分だけ」と思い込んでいたスカウトは無線信号に希望を抱き、謎の犬と共にイカダで川を下ることを決意する。

* * *

昨日、旅行からの帰り道に久しぶりにセーブデータを破棄して一からやり直してみた。そこからさらに2回ほどやり直して、ようやくコツが掴めてきた……気がする。

飢えと渇きと寒さと疲れと怪我。川を下るなか点在する陸地で、雨に降られては寒さに震え、猪や狼、蛇に怯えて逃げ、集めた若木やガマの縄から作り出した罠でウサギを狩り、肉は火であぶって食糧にし、皮は衣類に。怪我を負えば動きは鈍くなり、飢えれば死に、渇けば死に、動物たちに襲われて傷が深くなれば死に、イカダが壊れれば溺れ死に、睡眠不足で死に。

スカウトの周りは死で満ちあふれている。

上陸しなければ素材は手に入らず、しかし上陸すれば動物たちに襲われる。けれどうまく立ち回れば肉や皮が手に入る。それら動物を狩るためには素材を集めて罠や武器を作らねばならない。その素材はやはり陸地にしか存在しなくて、しかして持てる数はあまりに少なく限られている。
イカダまで戻ればもう少し載せられるのだけれど、往復していると空腹や疲労が溜まる。どこで見切りをつけるのか。それが悩ましい。

ところでここ数回のプレイで、ウサギだ、ウサギを狩ればいいのだということがわかってきた。ウサギの皮二枚と裁縫道具(これは釣り糸と釣り針からクラフトする)があればポーチができる。ポーチがあれば素材を追加で持ち運べる。この厳しいサバイバル世界で素材や道具をたくさん持ち運べることはそれだけで生存確率を何倍にも跳ね上げてくれる! ウサギ、ウサギはいねがー?!(しかし罠を作るために必要な若木がなかなか手に入らない)

そうこうしているうちに「ボルトとナット」や「古びた材木」、「イカダの設計図」など、イカダをアップグレードするための素材がいくつか手に入り始めた。イカダが強くなればこれまた生存確率が高くなる……はず!(しかしドックがなかなか出てこない)
雨がざんざん降るなか、空の「ビン」を使えば「きれいな水」が手に入ることもわかった。これで渇きへの対策はずいぶん楽になった。(濾過装置はとっくに壊れてなくなった)

上陸したときに、手に入れられるすべてを躍起になって集めてまわらなくてもよい。それよりは怪我をしないよう、疲れを溜めないよう、飢えと渇きに注意して進めばよい。そんなことがだんだんわかってきた。

楽しい──。この辛いサバイバル世界が、だんだん楽しくなってきた。

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