必要なお金とは?

7月3日水曜日、晴れ

新しく口座を開設することになったSMBC信託銀行に、朝出かける。電車が遅れ、そして地図に表示された位置が違ったので迷い、遅れること10分。受付で伝えると、なにか伝わらない。
担当の名前も失念しており、調べてもらい待つことしばし。
……東口の店舗です、と言われていたにも関わらず僕がたどり着いたのは南口の店舗だった! ぎゃーす!!

大慌てで東口のビルに向かう。(ちょっと汗ばむ)

あの通りを歩くとき頭の中で「うわー、新宿や〜」っていう例の女の子の声が再生される。我ながらどうかしている。

* * *

前身はシティバンクで、ご利用者は資産をお持ちで、株や為替で利益を上げることを目的になさっているんですよ、というところから口火を切られ、正直どうしたもんかなー…… と、とてもとても困る。

もともと三井住友銀行に外貨建ての預金をしていて、それをグループ会社の信託銀行で運用してみてはどうか、という話を聞き、じゃあまずは話を聞いてみよう、くらいのつもりだったので。

1千万くらいを為替相場を見ながら運用すると手数料だとかを引いても20万円とかの利益が出ますよって言われて、アッハイ。(運用に突っ込むだけの資金の桁が足りねえよ! みたいな)
そして相場を眺める時間を使って利率0.2%なんだなあ、と。夢が、小さい……。
それが嫌なら株でも買っておきな、という話になるわけだけれど。(リターンが欲しけりゃスるリスクも取りましょう、という至極当たり前の話、だ)

小さい頃の記憶だけれど。銀行の預金でも定期で預けたら5%とか言われていた時代が、あったはずなのに、ねえ。

外貨建てのインデックス商品もあるにはあるみたい。でも、積立型のものではない。買って売って、という積極的な運用をする人向け。うーん……。そういう時間は、あまり、取りたくないんだよな。

* * *

そもそもの話として。

僕はどの程度のお金を持ちたいと考えているのか。
どれだけあれば足りるのだろうか。

あればあるだけ、というのは一面で真理だろうけれど。
お金のために働いているというのは、正直、あまり幸せでない気がする。

いくらあっても不安、というのもあるんだけれど。そのために時間を切り売りして稼げるときに稼ぐ──これをやっても、あまり不安は消えそうにない。それよりは必要になったときに換金可能な能力を身につける、だとか、伝手をつくっておく、だとか。そういうのが必要なんだとおもう。

結局、人は人との関わりの中で生きていくんだから、関わりをつくれる能力っていうのか。(苦手だ)

* * *

結婚していてお子さんもいて。そういう人は稼いだお金を残せる相手がいるからいいですね。

そう言われた。

わたしは結婚していないし。兄弟がいるけれど自分が苦労して稼いだお金を渡すのは嫌だなあ。

そういう話も聞いた。

なんとなくわかる。わかるけれど、わかっちゃいけない気がする。
自分の能力で稼いだという気持ちは、ある水準を超える努力をしてきた、いわゆる「頭のいい」人たちが持ってしまうものだと、おもう。
でも、それって、すごく寂しいんだよなあ。

無条件に施せってのでもないんだけれど、自分を活かして関係を活性化するために。幸せを増やすために使えるようになれたらなあ。どうやったらできるんだろう?

* * *

練習して、ちょっと弾けるようになってきたのでドヴォルザークの『ユーモレスク』。(だいたい三週間)

そろそろ2年になるのか。なるんだな。
弾き始めの頃は度々録画しては YouTube にアップロードして、初心者はこんな感じですよ。これが数年経つとこんな感じになりますよ、ってな感じの記録にしようとかおもっていたんだけれど。すっかりさっぱり挫折。

なにしろあまりにも自分の拙さがはっきりと見える。恥ずかしい。

ちょっと弾けるようになった──そう書いたけれど、ねえ。見直したら弓の角度とか、ありえないでしょう? って。斜めすぎる。もっと弦に対してしっかり立てないと、だ。

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