リスク分散

6月22日土曜日、雨

数ヶ月前に三井住友銀行から電話があり、先のことだけれどまあ話を聞くくらいならいいか……と受けてしまい、その約束の日が今日だった。雨。

気がついたらお昼で、約束の時間まであと1時間を切っている! ピンチ!
おかげで、嫌だなあ、億劫だなあ、という気持ちと戦う時間はほとんどゼロで済ませられた。怪我の功名。
約束の一時ほんのちょっと前に自動ドアをくぐることができ、守衛さんに案内されて行内へ。
ざっと1時間。お話は三井住友グループの信託銀行と日興証券に口座を開設して外貨建ての投信や債券の取り引きをしないか、というものだった。

数年前に朝日新聞に連載を持っていた藤巻健史の著書を読み、日本円はいつ沈んでもおかしくないなんて危機感を植え付けられ、その勢いで外貨口座を開設し銀行預金の半分を移した。以来、幸いなことに日本円は弾けることなく今に至っている。

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ところで、いわゆる「金融資産」には現金(わかりやすくは円。すぐに引き出すことのできる銀行預金も含む)のほかに、株式、債券、不動産というものがある。

それぞれ「相対的」な価値を持っていて、なにかが高くなると他が下がる、という関係がある。(とくに株式と債券は逆に動く性質がある、らしい。株が高ければ債権が下がり、債権が上がれば株が安くなる)

つまり、うまいことそれぞれをバランスして持っておけば、どれがが大きく下がったときには何かが上がることになってくれる、ということ。もし株式が下がれば債権がカバーしてくれるし、現金が落ちたとしても不動産や日用品といったモノは逆に価値を持つ。
そして為替。国同士の通貨(日本円、アメリカドル、欧州のユーロ、などなど)にもそのように相対的な価値の上昇・下降の関係がある。

だからできるだけ、複数のものに分散しておく。分散しておけば、なにか不測の事態が起きても全てを失う危険は避けられる。

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10年は経っただろうか、毎月積み立ての投資信託を続けていて資産を分散して持つようにしている。すべてインデックス商品で(特定銘柄に固定するのでなく、証券の人がいくつかの銘柄を組み合わせてできるだけ安定運用をしてくれるというもの。これも分散)、日本、アメリカ、新興国の、それぞれ株式、債券、不動産(REIT)。

あるタイミングで円建てで交換して大きく損をすることが怖いので、時間的にも分散して交換している、という感じ。大きく下がったときにドカンと買えたらお得だけれどトレーダーでもなし。値動きに張り付きで監視なんてできない。
毎月一万円固定で乗せていけば、高いときには少ししか買えないけれど、安くなったときには多く買える。長い目で見ればごくごく平均的な値段で買い付けができる。

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そんなわけで僕は、不測の事態に備えて手に入れる毎月の賃金を少しずつ、少しずつ投資信託に回して資産を分散してきた。

時間は味方。あわてず、少しずつ分散していけば、大きく損をせずリスクを減らせる。そして株式や債券は、銀行預金と違って持っているだけで増えていってくれる。(それに連なる企業が、その価値を増していってくれる)

ネットで購入できる三井住友銀行の投資信託商品には千円単位で買えるものがあるので、毎月少額で積み立てていけてよいです。

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