Kotlin/Native お試し

7月25日木曜日、晴れ

実家の母から野菜と、そしてちょう巨大なスイカが送られてくる。
めちゃくちゃ汁気たっぷり。
育てていたのを心無い人に幾度も盗まれて、そうしてようやく実を結んだ大切な数玉のうちのひとつ。ありがたやありがたや。

* * *

Kotlin(というプログラミング言語)に Kotlin/Native という技術が追加されていて興味を持っていた。

もともと Kotlin は Java や JavaScript という他の言語へのトランスレーターとして実現されている。だから別の言語に翻訳して、その翻訳された言語の実行系の上で動かす──という一手間が必要になる。

ところが Kotlin/Native はターゲット環境で直接実行できるバイナリーを生成できる!(Windows、 macOS、 Linux、 Linux のサブセットである Android はもちろん、 iOS 向けのバイナリーまで生成できるとか!)

これは熱い!

(Kotlin/Native でも他言語へのトランスレーターという点はブレていなくて、 LLVM に変換しているみたい。最近は C コンパイラーもアセンブリの代わりに LLVM を吐いたりもするようなので、モダンで実績のある側に舵を切っている、とも言える)

まあでも、まだベータ版というだけあって、コンパイラーを GitHub のリリースページからダウンロードしてね……だとか、なんだか面倒くさそうな匂いも。

* * *

ところが、ですよ?

IntelliJ IDEA の最新版 2019.2 で「新規プロジェクト」を選んでみたところ Kotlin の選択肢の中に Kotlin/Native がある。
自分でコンパイラーをダウンロードする必要もなく、 Gradle で同期をかけるだけでターゲット環境の必要なツールチェーン一式が揃い、サンプルの Hello World があり、 Gradle メニューからバイナリーの(ビルドと)実行が選べる。

Hello, Kotlin/Native!

と、あっさりコンソールに表示されるところまで進められてしまった。

これはなかなか──楽しめるんじゃないか?

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