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一人旅へ行こう!初めての一人旅はカンボジア&ベトナムへ《第9話》制限時間内に乗り換えよ!

《第9話あらすじ 制限時間内に乗り換えよ!》

日本からカンボジアへの直行便は無いためベトナムの空港で乗り換えて向かう行程となっている。

しかし、ベトナムの空港では冷や汗ものの試練が待ち受けていたのであった・・・。

あれ?そういえば預けたスーツケースは自分で乗せ換えなくて大丈夫!?

どうぞご覧ください。


はじめてご訪問の方はトップページ★もくじ★の記事からどうぞ。

《chapter1 制限時間内に乗り換えよ!》

成田空港を飛び立ってから約5時間半。ベトナム南部のタンソンニャット国際空港に到着した。

人生初の海外一人旅かつ自力での飛行機搭乗でもある。

そんな自分にとっては海外の空港で乗り継ぎをするというのも大きな関門だ。

なにしろ案内看板も全てベトナム語と英語である。

成田空港では2枚のチケットを渡されていた。

1枚は成田から経由空港であるベトナムのホーチミンシティー、タンソンニャット国際空港までのチケット。

そして2枚目は今いるタンソンニャット国際空港からカンボジアのシェムリアップ国際空港までのチケットである。

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それでこの2枚目のチケットに出発ゲートに15:30集合と書いてあるのが分かるだろうか。



ここで問題発生!

成田を出発したのは午前9:30。タンソンニャット国際空港までは6時間弱の空旅。

つまり今は既にその15:30直前なのである・・・。

まずい! 大急ぎで乗り換えなければ!!(汗)

しかし・・・乗換口が見つからない!!!

タンソンニャット国際空港のWEBにあるターミナルマップの到着エリアの図を拝借。

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なんと分かりにくい・・・。日本の空港のWEBでこんな分かり辛いマップを掲載していたら問題になりそうな。

あまりに分かりにくいので自分が記憶頼りでおおざっぱなマップを書いてみたい。

空港

乗換客への案内板は「TRANSFER」のはずであるが、どこからどうみてもベトナムへの出国ゲート(IMMIGRATION)しか見当たらない・・・。

回りを見渡すと、同じように血相を抱えて右往左往する日本人が数組。

こうなるとそこは日本人。ピンチの時は自然と団結するのである。

「乗換ですか?」

「乗換口ってどこですかね?」

「次に搭乗する飛行機の出発時刻は!?」

皆同じ状況で軽くパニックになっていた。

ここでまず気づいた事。

ベトナムは時差があり日本より2時間遅れであるという事だ。

タンソンニャット空港に到着したのは現地時刻では13:30前であるにも関わらず、皆今は15時半前だと思って焦っている訳である。

「ベトナムは日本より2時間遅れなので、まだまだ時間に余裕がありますよ!」

自分がそう平然と言うと(若干どや顔で)皆安堵した。

なぜ自分がそれに気づいたかと言うと、たまたま空港の時計を見たからだ。

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ここは乗換空港。以前説明したように皆高額請求が起きないようにスマホの電波をオフにしているようで、電波を拾っていないとスマホの時刻は日本時間のままなのだ。

そして一人が「乗換口これじゃないですか?」と指さす。

まるで非常口のような小さなゲート。

自分の記憶では地図の緑の★の位置に上階の出発フロアーへのエスカレーターがありその前にセキュリティーチェックがあったのだが、そもそもそのエリアは壁の中で外からは見えない。そしてそのエリアへの入り口の扉が小さいのだ。(恐らくセキュリティー上そうなっているのだろうと推測)

マップを見ればお分かり頂けるかと思うが、まず皆出国カウンターの方へ向かう人の波に乗ってしまってそちらの方向を向いてしまう。

となると乗り継ぎゲートには背を向ける状態に。しかも極端に目立たないゲートである。

まさに「志村~うしろ!!」である。(世代がバレるか)

こうして皆で団結し、出発フロアーに移動する事ができた。


ちなみのこの扉付近の表示は「DEPARTURE」だった。(優先搭乗制度の「SKY PRIORITY」の真っ赤な看板の方が目立っていたが。)

数組のうちの2組程度はカンボジアへ向かう自分と同じ便に搭乗する事も判明。

また別の組はシンガポールへ向かうのだそう。

そういえばシンガポール観光は直行便で行く人が多いだろうが航空券が結構高い。

シンガポール組が言うにはベトナム航空で乗り継いで行くチケットが安かったとの事。

ベトナムは東南アジアの日本側に位置する国。

今後東南アジアを旅行する際はベトナム航空の乗り継ぎ便のチケットを検索してみる価値はありそうだ。


出発ゲートはすぐ隣でシンガポール便の方が少し早かった。

その便の出発時刻が時刻が近づくとベトナム航空のグランドスタッフが慌て出す。

「シンガポール!」「シンガポール!」と、人を探している様子。

空港内のアナウンスでもシンガポール便の搭乗客を探しているよう。

うーん。乗り継ぎゲートが見つからなかった人がいるのだろうか・・・。

そして顔見知りになったシンガポールに向かう組は飛び立って行った。

カンボジア便の出発時刻まではまだ少し時間がある。

空港でお土産などを眺めて時間を潰す。

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さっきあれだけ乗り継ぎまで時間が無いと焦っていたのに結果1時間以上出発ゲート前で時間を持て余し、ようやく搭乗時刻になる。

冷静に考えてみると今回の航空チケットは旅行代理店に手配してもらったもの。

乗り継ぎに遅れるような短い乗り継ぎ時間のチケット手配には元々なっていなかったのだ。

ちなみに自分でチケットを手配する際は飛行機というのは電車と違って遅延する事も多いので乗り継ぎ時間にはやはり2時間程度の余裕を持たせた方が良いそうだ。

《chapter2 そういえばスーツケースは乗せ換えなくて良いの?》

ちなみに初の海外一人旅で乗り継ぎ便を利用するにあたって分からなくてだいぶ調べた事がある。

それは預けたスーツケースは乗り継ぎ時にどうすれば良いのか!?という事。


【スルーバゲージサービス】

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結論としては成田→ベトナム→カンボジアという行程を同じ航空会社の乗り継ぎチケットとして購入し成田空港でチェックインしているので預けた荷物は自動で乗せ換えてくれてカンボジアの空港で受け取れる。

良く観察していれば分かるのだが成田空港で手荷物を預けた際に取り付けられたタグに「REP」とカンボジア、シェムリアップ国際空港の略称が記載されていたはずだ。(この確認は荷物トラブル防止のために大切)

そのため乗り継ぎ地のタンソンニャット国際空港内は手ぶらで移動できるのだ。

なお航空会社の違う乗り継ぎの場合でもスルーバゲージ対応にしてもらえる事もあるそうだが注意は必要。

自分でチケットを手配する人はスルーバゲージサービス対応にならない別の航空会社を利用してA国→B国→C国と乗り継ぐつもりでチケットを購入したおいた場合、荷物はB国で出国の荷物受取コンベアに乗せられてしまい、一方で旅程上はそこで出国する事になっていなかったので出国審査を通過させてもらえず荷物と離ればなれになってしまうというトラブルになる可能性があるからだ。

航空券を自力手配して乗り継ぎ便で目的地へ向かう場合、慣れないうちは同一航空会社で一連の乗り継ぎチケットとして予約した方が無難だろう。


【ディレイバゲージとロストバゲージ】

乗り継ぎ便ならではのトラブルとしてディレイバゲージとロストバゲージというのがあるのだそう。これはスルーバゲージにまつわるトラブルと言える。

今回自分は日本からの直行便が無いカンボジアへ向かうのに成田→ベトナム→カンボジアと同一航空会社を乗り継いで向かった。

それに伴って預入荷物はスルーバゲージ対応となり、ベトナムでは何もしなくてもカンボジア行きの便に載せ替えてくれる。

しかしながら荷物の乗換は必ずしも成功するとは限らないという事。

今回は自身の乗り継ぎに2時間程度の余裕があったため問題なかったが、自分で手配した乗り継ぎチケットで乗り継ぎ時間が短時間だったりすると自分自身はギリギリ乗り換えられても荷物の乗せ換え作業が間に合わないという事があるんだそう。

また乗せ換えの時に誤って他の飛行機に乗せられてしまったり、出国者用のターンテーブルに乗せられてしまったりといったミスもあるだろう。国によっては盗難等もあるそうだ。

ディレイバゲージ→自分の搭乗していた便では預けた荷物が到着せず次の便などで送れて到着する事。

ロストバゲージ→預けた荷物が行方不明になってしまう事。

もしディレーバゲージだったとしても、海外の路線だと一日一便だったりするので次の日に空港に取りに来るように言われても旅程上ではすぐに次の街へ移動する事になっている場合などだと空港へ戻るのも難しい。

そうなるともう現地で必要なものを買い足して旅を続けるなどの対応が必要になってくる。

高価なものはもちろんだが例えばスマホの充電機器類、コンタクトレンズのケアキット、常備薬、女性なら化粧道具など、現地購入では代替しずらいものはスーツケースに入れずに機内持込にした方が無難かもしれない。(但し例の液体の機内持込ルールには注意が必要。)

また万が一トラブルに遭ってしまって現地で必要なものを買い足した場合、海外旅行保険によってはその費用が補償がされる事もあるので調べておくとよいだろう。


《chapter3 とうとうアンコール遺跡の街へテイクオフ》

そうだ、一応またお手洗いに行っておこう。

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女子トイレの案内板が青色。うっかり間違えて入るところだった・・・。

そしてようやく搭乗が始まった。

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いよいよ目的地のカンボジア、アンコールワットがある街シェムリアップ空港へ向けてのフライトである。

今度の搭乗機材は小型のエアバスA310。先ほど搭乗していたA350に比べるとだいぶ見劣りする。

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まあタンソンニャット空港からシェムリアップ空港へは1時間程度。

この便になると搭乗している日本人はだいぶ少なくなり、乗客の多くは欧米系である。

日本人は先ほど空港での乗り継ぎの際に一緒に右往左往した組がちらほらいるくらい。

そしてテイクオフ。

窓からの外の景色は雲ばかりではあるが日本の空とは少し雰囲気が違う。

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目指すアンコールワットは目前。気持ちは高まるばかりである。



(つづく)


執筆者【リョーイチ】

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東京・八王子の高尾山近くの一軒家で一人暮らし満喫中。フィットネスジムに通いつつ時々近所の山にも登ってます。そして最近は一人旅にはまり中。
テニス・バドミントン・登山・スノボは3シーズン目。DJやクラブイベントの開催活動、自宅DJレッスンもしています。

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膨大な旅の写真はInstagramにて ユーザーネームは ryoichi3

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