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情報のキャッチアップが遅い組織と問題点の考察

採用ノウハウメディア『採用百科事典』を運営しているリクエストエージェントの秋場です。当社は採用支援事業(求人広告事業)や人材業界向けのWebマーケティング事業を展開しています。

新規の商談で人材サービス業の経営者やマーケ担当者と話すと「自分たちはSEOの専門家ではないからキャッチアップが遅い」と自社の課題を話すケースがあります。

実際に人材紹介会社(転職エージェント)、求人情報メディア運営会社など人材サービス業の多くは、SEOの知識は1~2周くらい遅れています。

ただ一部の企業においては、現場のスタッフと話すと意外にも業界ニュースや最新動向をしっかりチェックしていたりします。

じゃあなぜキャッチアップが遅いと考えてしまうのかと言うと、SEO施策に確実性を求めているからだという答えに至りました。

例えば最先端のSEO施策を提案しても「どれくらい効果があるのかデータにしてくれ」「確実に効果はでますか?」「成果がでるなら契約します」といったことを言われます。

2023年現在であればSGEの概念、EEAT、構造化マークアップ、外部リンク(被リンク対策)対策を提案した際に確実に言われます。

飯屋にいって注文する前に「確実に上手いですか?上手いなら金払いますけど」と言っているようなものです。

上記のセリフに悪気はないのは理解していますが、弊社としては少しでも炎上しそうな空気をもった商談はやんわりとお断りする方向にもっていきます。

話を戻すと、人材サービス業の経営者やマーケ担当者がこうしたセリフを当たり前に言うため、どうしても「いくつかのライバル企業が全部やっている施策」にならないと提案できないし、納得してくれません。

他にも「大手企業のテックブログで施策を実施して成功した事例が公開されている」「超有名人が施策を推奨した発言をした」等の信頼性が担保できる状況が発生して初めて納得してくれて、実行に移すことができます

当然ながら1~2周遅れます。

つまり、キャッチアップ自体が遅いのではなく、キャッチアップから実行(理解)するまでが遅いのが正確でした。

また、冒頭で「最新ニュースをチェックしている」と言いましたが、ただニュースを読んでいるだけ(理解した気になっただけ)なのも課題だと感じました。

ニュースや事例記事は自分事として読まないと意味がありません。

被リンク獲得が大事なのはわかっているけど、実行に移す人が少ないのは重要性・有用性を理解できていないからかもしれません。

とはいえ私も以前はサラリーマンでしたので、根拠を求めてしまう気持ちは理解できますし、キャッチアップからの実行(理解)の遅さに関しては日々忙しい業務の中で、新しい技術を理解することの精神的な余裕がないことも理由の一つだと思います。

SEOのトップランナー(アフィリエイター)たちは自ら試行錯誤を繰り返し、計画→実行→分析→改善を回しています。

トップランナーになりたいのであれば、他社の真似ではなく、みずから先頭を走る努力・取り組みが求められます。

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