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IVRyがプロダクトカンパニーとして大切にしている 「リリース共有会」という取り組み

IVRyでプロダクトマネージャーをしている宮嵜です。

IVRyでは1年以上前から「リリース共有会」という取り組みを継続して行っています。
最初は社内のメンバーのプロダクト理解度を高める目的でスタートしましたが、今ではプロダクトカンパニーとしての文化を醸成していくうえでも大切にしている取り組みです。

そこで今回は、「リリース共有会」という取り組み内容とともに、その成果の振り返りを書いていきます。

リリース共有会とは

直近1週間のリリース内容(新機能や機能改善)を社内のメンバー向けにオンライン形式で共有する会です。
毎週30分、金曜日のお昼に実施しています。
基本的には会社の全メンバーが参加対象で、参加できないメンバーには録画をみてキャッチアップしてもらうようにしています。

リリース共有会のアジェンダのイメージ

リリース共有会を始めたきっかけ

始めたきっかけは、リリースされる新機能や機能改善が増えていくにつれ、社内のメンバーがプロダクトの新機能や機能改善の内容をキャッチアップしきれなくなってきたことでした。

当時もSlack上でのリリース内容の共有は行なっていましたが、その場で質問などを受けて解決しきれるように、あえて同期的にコミュニケーションができる場を設けました。

このあたりの経緯は1年前のnoteに詳細があるので、興味がある方はこちらをご覧ください。

リリース共有会の流れ

準備

リリース共有会の前日の夕方から当日の朝にかけて、1週間でリリースした内容をアジェンダに記載していきます。
アジェンダへの追加は、担当プロダクトマネージャーや担当エンジニア自身が行うようにしています。
誰か1人が全体のリリース内容を把握して集約しようとすると大変なので、担当者自身が共有内容を準備することで、準備にもあまり負荷がかからないようにしています

リリース共有会の開催

オンラインで画面共有をしながら、各担当者がリリース内容を共有します。
口頭の共有だけではなく、実際にプロダクトを触って実演しながら共有するようにしています。

(少し特殊な例ですが、通話内容の自動文字起こし・AI要約の精度改善の検証にあたり、竹取物語や走れメロスを朗読して、IVRyで文字起こし・要約させたときの結果共有が行われた回もありました)

自動文字起こし・AI要約の改善検証の共有の様子

またリリース共有会の場で、追加の質問やリリース内容に関連する顧客要望を吸い上げることを大切にしています。
そのため、リリース共有会専用のSlackチャンネルを作成し、質問やコメントを気軽に投稿できるようにしています。
1回のリリース共有会でだいたい100件程度の投稿が行われています。

Slackの盛り上がりの一例

出した機能に対して「神機能!」「偉業!」のようなリアクションが行われて、プロダクトチームを称える場になっているのもリリース共有会の良い部分だと感じています。

アンケートの実施とラップアップ

毎回、1分程度で回答できるアンケートを実施しています。
会の30分で拾いきれなかった質問を回収するほか、会の運営方法についてのフィードバックや、機能アップデートに伴ってサポートドキュメントを更新したほうが良いポイントなどもコメントしてもらっています。

アンケートの回答はプロダクトマネージャーが確認し、リリース共有会専用チャンネルでコミュニケーションを行いながらネクストアクションに落とし込むことを行っています。

リリース共有会の成果

冒頭で「リリース共有会がプロダクトカンパニーとしての文化を醸成することにもつながっている」と書きました。
ここでは、そんな文化醸成につながっているポイントを大きく2つに分けて紹介します。

1. 会社のメンバーのプロダクトに対する当事者意識が強まる

会の流れの部分でも少し紹介しましたが、リリース共有会では機能に対するフィードバックや追加要望も多く出ています。
それは顧客からの要望である場合もありますし、メンバー自身がIVRyを使うなかでの要望である場合もあります。
(前提として、IVRyでは会社の代表電話やISメンバーの架電用の電話に、自社プロダクトを利用しており、社内メンバーが日常的に自社プロダクトを使う環境があります)

そしてリリース共有会が出た要望点がそのまま開発案件につながる場合が多々あります。
金曜日のリリース共有会で出たちょっとした改善アイディアが、翌週にはリリースされている場合もあります。

この「会社のメンバー全員でプロダクトを作っていくプロセス」ができていることが、メンバーのプロダクトに対する当事者意識につながっていると感じています。

メンバー全員がプロダクトを自分の力でより良く変えていけると感じることが、各々がプロダクトをどう改善していくとよいかを考えることにつながりますし、それがさらにプロダクトへのフィードバックの増加につながる良いサイクルが生まれています。

2. プロダクトの思考を伝える場になっている

IVRyのリリース共有会では、機能だけでなく、その機能をつくった背景をセットで共有するということを大事にしています。
なぜその機能を作ったのか、なぜ他の代替策ではなくこのソリューションを選んだのかという部分を、限られた時間のなかで極力共有するように意識しています。

このプロダクトの背景にある思考が共有されていることが、IVRyのプロダクトの価値を届けるための連携のスムーズさにつながっていると考えています。
例えばセールスメンバーであれば、プロダクトの背景を理解することで、より提案の幅が広がります。またプロダクトに対するフィードバックが、顧客の真の課題を捉えたより精度の高いものになります。

IVRyは部署間の垣根が低いですが、それはリリース共有会を通してプロダクトの思考を共有できていることが1つの要素になっていると感じています。

今後に向けて

今のリリース共有会に一定の手応えは感じているものの、まだまだ発展の途上だと考えています。
ここ1年で社員の人数が2倍以上になるなど、組織の規模が大きくなっていくなかで、最適なやり方も変わっていくはずです。

今後も継続的に改善していくので、また大きなアップデートがあったタイミングで、誰かの参考になることを願って共有しようと思います。

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