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動くことに動かされる

写真ってなんのために撮りますか。
広告写真だったら、誰かの心を動かすためかもしれないですが
趣味で撮る写真は、自分が感じて動いた心が写真を撮るので、写真が始まりではなく終わりなのかなと思っています。
心境のビジュアライズ見たいなものがある種の
私の写真らしさかなと最近は思います。

北とぴあにてE2系

SNSでE4系や200系の新幹線の写真を見ると、特に後悔という念で自分の心を締め付けます。

あの時、もっと乗っておけば、撮っておけばとか。まあ私は新幹線というものはあくまでも手段であると思っているので必要以上に乗ることはないだろうなと思いますが。

そんな理由もあり、その車両、列車が”動く”ことの価値を”いま”感じて、その姿を残すことが私のテーマになっています。

どんな当たり前も永遠ではないから。

最初の写真は北とぴあ(王子駅近くの北区の施設)で撮った写真です。運用上はE2系J66編成でしたが、露出も足りないので最初は流し撮りがいいかなと思いましたが、ヘッドライトをうまく光の線で残したいと思い、長時間露光をしました。写真は30秒を2回撮影し、合成しています。

これはある種想像された光景ではありますが、その中で鉄道が線路をなめるように走る様子や、電球色のヘッドライトが4つ横に並んだ姿とか、そういう想像力が働く写真になったのではないかと思います。


スナップの罪悪感

スナップ写真的なものが好きです。
昨今肖像権への意識の高まりもあり、鉄道の利用される姿を撮りづらい(SNSに投稿しずらいだけ)ような感じがあります。
逃げ道ではないですが、スローシャッターならいいんじゃないかと思い、写真を撮りました。天然のモザイクになります。大宮駅で撮影したE2系です。東北からの最初の玄関口と言っても過言ではないこの駅の雰囲気は大好きです。


動感を出していく

またスローシャッターの話ですが、鉄道の動感を出すことに価値を見出したいと思っています。一つは被写体に合わせて背景を流す流し撮り、もう一つは被写体を流すことです。

テールライトクラブというものを勝手に結成していますが(メンバーはいません)私はテールライトに弱い人間です。昭和の鉄道雑誌にありがちな、緑被り、テールライトじんわり系の写真に弱いです。

ある日の大宮駅で、幸運なことに銀つばが来て、暗かったので、スローシャッターで動感を出そうと撮影した写真です。


単線トンネルふたつ

つい先日、郡山に行きました。福島県の、帰りに新白河まで在来線に乗りました。複線なのに、トンネルは単線が二つというようなシーンが好きで、こんな写真を撮りました。


なもなき日々の価値を残したいなと、
人の心を動かすよりも自分の動いた心で写す。そんな意識で
生きていきたいと思いました。

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