最近の学校は、夏休みの終わりが早く、子ども達があわて始めています。私の頃は、08月31日まで夏休みでした。

私が小学校６年生の夏休みのことです。そのときの担任の先生は私の学校生活の中で一番嫌いな女性の先生でした。その先生のときに、親が学校に呼び出されるようなことをしてしまいました。

当時の私のブームはUFO、未確認飛行物体でした。テレビアニメの影響もあり、UFOや宇宙人に大変興味を持っていました。友だち数人とUFO研究会を作って語り合い、休みの日は集まってUFOを探していました。ただ、空を見上げていただけです。

そのUFO研究会の面々と語り合っている内に、自分たちでUFOを呼ぼう、ということになりました。そのためにはある程度の人数が必要ということになり、研究会以外の友だちにも声をかけたところ、十数人が賛同してくれました。ある夜、こっそり学校の校庭に集まり、みんなでUFOを呼びました。

子どものころの記憶は失われないもので、そのときの呪文も覚えています。当時、持っていたUFOの本に、UFOの呼び方というのが書いてありました。その本にならって友だち十数人で手をつなぎ、丸くなり、呪文を唱えました。「ペンドラーペンドラー、宇宙人応答願います」でも、やって来たのは宇宙人ではなく、当番で学校に来ていた先生でした。

夜といっても８時ぐらいのことだったと思います。しかし40年前の夜８時は、子どもが外で遊んでいてはいけない時間でした。私が主催者だったわけではありません。でもなぜか、私が主催者ということになり、後日、母親と一緒に、大嫌いな先生のところに謝りに行きました。

親は、円盤呼んで、学校に呼ばれたのは私ぐらいよ、と笑っていました。

結局、UFO研究会もそれで解散してしまいました。小学校最後の夏休みの思い出です。