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法人監査/静まり返った事務室

私の法人本部の事務室は、利用者が自由に出入りします。見学に来た人や他の福祉施設から転職して来た職員は驚きます。

一般的には事務室に利用者は入れません。私の法人では利用者だから入ってはいけないという部屋はありません。

ただし、場合によっては事務室に入れないことがあります。たとえば、現金の確認をしているときや打ち合わせをしているときです。このときは、職員でも関係する職員しか入れません。今日は法人本部の監査があり、行政担当者が来て書類を広げていました。そのため事務室の中には関係者しか入れませんでした。事務室の扉の外側には、中に入りたい利用者が数人、集まっていました。また中が見えるガラスには顔をぴったりくっつけて中をのぞいている利用者がいました。

日常の事務室は大変にぎやかです。ときどき、仕事になりません。しかし、助かることもたくさんあります。月が変わると知らぬ間にカレンダーがめくられています。ゴミ箱のゴミがいっぱいになると捨てられています。手を上げればコピー機のプリントも取って届けてくれます。地味に嬉しいのは穴あけパンチのゴミが常に捨てられていることです。おかげで不精な私はほぼ、イスに座ったままです。

そんな事務室に、今日は書類のページをめくる音が響いていました。

法人本部監査、大きな指摘もなく、(もしかしたらそう思っているのは私だけかもしれません)無事終了です。

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