カルロス・ゴーンの会見の内容をサクッと理解する方法。
気づけばカルロス・ゴーンさんの会見が始まってました。日本国内のメディアでは極悪人かのような扱いをしているようですが、海外のメディアが彼に対してどんな質問をするのか、僕としては非常に楽しみにしていました。
が、リアルタイムで見ることができなかったので、ツイッターでササッと情報を追っかけていたところ、「ちきりんさん」が非常にわかりやすく解説されていました。紹介しておきます。
記者会見の中継見てる。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
中継 レバノンに逃亡、ゴーン被告が会見 https://t.co/BAFakSols6 # #Yahooニュース
現時点での
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
主張その１ 日本の司法制度はマジで非人道的
主張その２ 逮捕は不当。日産の政治闘争に刺された
ゴーンさんが無実だとは思えないけど、
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
日本の司法制度がマジで非人道的、なのと、
彼が刺されたのは日産の政治勢力のせい、
ってのはたぶん事実
He said 日本の検察の取り調べは「真実を探るための取り調べ」ではなく、「有罪にするための取り調べ」だった。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
そうなのよ。でもそれはゴーンさんについてだけではなく、全被疑者にたいしてそーなのよ。日本の検察にとって大事なのは「有罪を勝ち取ること」であって、真実を明らかにすることじゃない
彼がいま批判してるのは、日本の司法のスピードの遅さ。14ヶ月も拘束されたのに、一件目の容疑の審理日程さえ決まっていなかった。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
スピーディに司法審査を行うことは、司法制度上、もっとも大事な基本的人権である。
そもそも報酬をごまかしたとか、有報に書いてなかったとかの罪では、牢屋に入れること自体無理なのに、最初の裁判まで14ヶ月も（保釈含め）拘束するとか、ほんと非人間的な制度だと思う。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
検察は、次々と新たな容疑で拘束を引き延ばし、まるで「できるだけ時間をかけよう」としているようだった。これでは（最終的にたいした罪にならないとしても）日本で人生を終えなくてはならなくなる。から脱出したのだ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
（ちょっと意訳ですが、そんな感じのことおっしゃってます）
日本の検察が、拘束期間を延長するためだけに次々と（ほとんど証拠もない）案件で逮捕を繰り返し、「証拠もなく逮捕したあとに、長期間拘束することで相手が精神的に参ってくるのを待ち、そこにつけ込んで自白を迫る」という日本の伝統司法様式に対してゴーン氏は「いまどきありえんやろ」と言ってる。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
検察は「CEOに多額の使途不明金がある」として調査をしていた。しかし自分のところには何も聞きに来なかった。CEOである自分に使途不明金があったと言うなら、まずはオレに聞きにこいよ！ そしたら何に使ったのか説明してやるよ！ なんでオレに聞きに来ず、周りにばっかり聞きに言くんだよ！と
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
ここまでの個人的な結論
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
ゴーンさんも信じられないが、
日本の司法当局は（それより遙かに）信じられない。
会見は休憩中。けっきょくゴーン氏は1時間くらい話した。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
WSJの質問「これから一生、逃亡犯として暮らすのか？」 ゴーン氏の答え「私はずっとミスター不可能と呼ばれてきました。みんなが不可能だと思うことを可能にしてきたのです。私は必ずこの嫌疑を晴らします」
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
CNNの質問「日本の小さな独房から、レバノンという広い独房に移っただけでは？ 他の国に行く自由はないですよね？」
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
回答「今はたしかにそうだが、レバノンでは私は家族と一緒にすごせ、電話もインターネットも自由に使えます。ここでは私はまったく囚人ではありません」
BBCの質問 「レバノンで裁判を受ける気はあるか？」
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
回答「どこであれ、公正な裁判ならいつでも受ける。しかし、99.4％の有罪率という異常な国で、最高裁までいけば5年もかかるという異常な国で、妻とも会えず、電話ももてない国での裁判を受けようとは思わなかった」
テレビ東京の質問 「あなたは日本で尊敬されているCEOでした。でも今、あなたは日本の法律をやぶってここにいる。それについてどう思うか？」
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
回答「確かに保釈中に出国するのは違法です。でも日本の検察官はメディアに情報をリークしています。それも法律違反ですよね？」
承前）検察が行っている数々の法律違反が問題視されないのに、なぜ私だけが（検察も守っていない日本の）法律を守り、我慢し続けなければならないのでしょう？
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
小学館の質問「なぜ日本のメディアの多くが会見場に入るのを制限されたのか？」
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
回答「プロパガンダに協力するメディアを入れたくはありませんでした。フェアなメディアならどの国のメディアもいれています。だからあなたは今ここにいるのでしょう」
で・・・「みなさまのNHK」は・・・
He said
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
日本は「日本の検察は、妻と私の接見を禁止した。それを制裁としてつかったのです。それが私には耐えられなかった。妻とあえないまま人生が終わる可能性もあった」
ゴーン氏 「私が日本を脱出したのは、有罪だからではありません。日本では公平な裁判が受けられないからです」
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 8, 2020
という感じ。まだ続いているようですが、サクッと理解するにはツイッターが便利です。
このあと、1時からはアメリカのトランプ大統領も「イランの攻撃を受けて」の会見を開くようなので、そちらも非常に注目しておきましょう。（もしかしたら第三次世界大戦が開戦する、、、かも……？？）
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というわけで、今日の記事は以上です。
そんじゃーね
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