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地域経済を「回す」だけじゃ足りなかった。

今日は、村上ファンドの創設者・村上世彰さん「いま君に伝えたいお金の話」を読みました。

正直かなり初心者向けな内容で、書かれている9割以上はすでに知っているようなことばかりでした。ちなみに、この書籍に込められているメッセージは、下記の言葉がすべてです。

お金は
稼いで貯めて、回して増やす
そして、増えたらまた回す

ぶっちゃけ『これを伝えるための一冊』と言っても過言ではありません。


で、まあ普通に読めば「あんまり内容の無い書籍だったな〜」って感想を抱いて終わるんですが、書評を書きながら何度も上記の言葉を読んでいるうちに、意外と深い意味に気づきました。

というのも、地域活性化やまちづくりの分野では「お金を回す」という言葉がよく聞かれる(僕もよく言っていた)んですが、そのときに『回して増やす』という発想は欠如してなかったのか?、という視点です。

いや、間違いなく僕の中では欠如してたなと。

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かの渋沢栄一は、『論語と算盤』の中で下記の言葉を残しています。

よく集め、よく散ぜよ

この意味は「お金を散財せよ」という意味でも「たくさん使って経済を回せ」という意味でもありません。本来的には『広くお金を集めて社会のために投資せよ』という意味だと言います。

ここでも「ただお金を回すだけじゃなく『増やす(=投資)』という発想を持ちなさい」という教えが込められています。そのことに気づいたのは今日のことでした。

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少しだけ僕の過去の話をします。僕は約2年前(正確には1年7ヶ月前)まで、鳥取で約3年間ほどブックカフェを経営していました。

このカフェは鳥取のまちづくりの流れの中から立ち上げた一面もあったので、頭の片隅では「いかに地域経済を回すか」という視点を持ちながら経営をしていたつもりです。

が、営業を続ける中で「ただお金を回すシステムを作っても地域経済はジリ貧になるだけ」ということを強く感じるようになり、その打破のために「地域外貨を稼ぐ仕組みをつくろう」とゲストハウス立ち上げを考えたこともあります。(結果的に宿事業の立ち上げは断念し、カフェ経営も終える覚悟をし、現在のブロガー兼ライターという働き方にシフトして今に至ります)

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僕がまちづくりに携わっていたときに足りなかったのは「回して増やす」という視点だったのかもしれません。

いや、正確に言えば、「地域内経済を活性化させながら(=お金を回しながら)稼いだお金を地域に再投資することが大事」ということは認識していました。が、わかっているつもりでわかっていなかったのだと思います。

お金は
稼いで貯めて、回して増やす
そして、増えたらまた回す

よく集め、よく散ぜよ

これらの言葉の意味をただ知識として覚えるだけでなく、腹落ちできるまでもっと噛み締めよう。きっとこれから先の人生において重要な教えになる。


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というわけで、今日の記事は以上です。
いろんな気づきがあって楽しい日々を過ごせてます。明日も明後日も、まだまだ学びたい。

では、またあした〜!

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今日は2,800字ほどの記事を更新してます。
村上ファンドの創設者によるマネー本「いま君に伝えたいお金の話」の書評を書きました。


おまけ:10月29日の日記

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もうひとつ、今日は大きな気づきがありました。

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